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最弱無双の妖精乱舞 ~最強へと誘うフェアリーダンス~  作者: 式・シロノス
第3章「堕ちた紫炎の少女」
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第92話「紫炎少女とホタル対組織頭領シャオユウ 後編」

「どうしたどうしたぁ! これで終わり何て悲しいことは言わんやろぉ!!」

「当り前でしょうがぁ!」


 シャルティアは魔法で自身をさらに強化し、飛ぶようにシャオユウへと接近。

 そのままの勢いで膝蹴りを繰り出す。


「そんな直線的な攻撃何てカウンターしてくださいっていっとるようなもんやろがぁ! だが、ええで。真っ向から受けてやろぉやないかい!」


 シャオユウはシャルティアの膝蹴りに対抗して地面を蹴り、勢いを付けて飛び蹴りを繰り出した。

 膝と足がぶつかり、鈍い音が響く。


「~~ッ!?」

「っはぁ!!」


 互いに着地し、今度は拳が互いの頬を掠める。

 互いの拳がそれぞれに何回も刺さり、その度に血と汗が周囲にまき散らされる。

 先程までとは違い、吹き飛ばすことなくただ純粋に相手を壊す為だけの一撃。

 それが何度も何度も互いに打ち付けられる。

 頭、顔、腹‥‥もっと細かく言うならば顎や頬、脇腹、鳩尾。

 相手の攻撃に耐えられなければ一撃で終わる箇所をお互いに刺し合う極限状態の中。

 その均衡を破るのは唯一つ。

 今のシャオユウに無くてシャルティアにあるものそれは‥‥。


「忘れてもらっては‥困る‥」

「―――!!」(真剣勝負中に申し訳ないけど! これもある意味戦争だからねぇ!)

「!?」


 カナリアによって回復したホタルとカナリアが同時に背後からシャオユウへと襲い掛かる。

 乱入に対応できずシャオユウは二人にそれぞれ左右の腕を押さえられ、足はカナリアが仕掛けた魔法の鎖が巻き付き動きを封じる。


「しまった!? 離さんかワレぇ!!」

「離さない‥。今までの分‥全部返す。私がやるわけじゃ‥ないけどね!」

「―――!!」(今です! ますたー!)

「上出来よ二人共!」


 ホタルとカナリアによって完全に動きを封じられガラ空きになった胴体にシャルティアは渾身の一撃を加えようとしていた。


「これで終わり!!」

「うちがこんな所で…。終われへん、終われへんのや…」

「何といようとこれで、私達の勝ちだぁああ!」


 シャルティアの拳に今持てる全てを込め、シャオユウへと繰り出した。

 

「これが私の全力っだあぁあ!」

「あぁぐあぁああ!!」


 シャルティアの全身全霊の正拳突きはシャオユウのど真ん中に突き刺さり、吹っ飛ばされた先で爆発する。

 倒れ伏すシャオユウ。

 立ち上がったり、動く様子はない。


「終わった…の?」

「そ…う…ね」

「―――!?」(ますたー!? 気をしっかり持って!?)


 その後カナリアに回復してもらいながらホタルに支えられシャルティアはシャオユウの前まで移動する。

 傍に立った時シャオユウは目をつぶりながら口を開いた。


「負けてもうたわ」

「!? まだ…意識が…!」

「あかんでぇ、もうこれ以上うちも動かれへんのや。お互いに戦うなんてできるわけないやろうに」

「そう…ね」

「これで終わってもうたなぁ。この後はうちは処刑か?」


 シャオユウの質問にホタルは首を振る。


「ううん。相手に‥こちら側に下る意思があるなら‥殺す必要はないって‥ボス言ってた」

「そうかぁ…ええで。うちはアンタらに降伏し、以降命令に従うわ」

「そうね。これほどの実力者…殺すのは惜しいもの」


 シャオユウはホタル達の組織に下り、この戦いはついに終わりを迎える。




 かと思われたが…。



「困るんだよなぁ。勝手にそういうことされるのはさぁ?」

「―――!?」(不味い!?)


 カナリアは直前まで気付くことが出来なかった攻撃に対しシャルティア達の位置を魔法を使ってずらして避けさせると自分はそのまま飛んできた攻撃を無防備に受けることになった。


「カナリアぁ!」

「お前!?」


 そこ立っていてた人物。

 此処まで全く目立ってなく作者自身も忘れていた為、急遽この章のラスボスになってもらった人物が立っていた。

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