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最弱無双の妖精乱舞 ~最強へと誘うフェアリーダンス~  作者: 式・シロノス
第3章「堕ちた紫炎の少女」
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第76話「紫炎少女と謎の白フード」

 シャルティア達が知る由もないが幹部の一人を返り討ちにし、組織にそれなりのダメージを与えたシャルティア達は殺戮現場となった喫茶店から悠々と移動している。


「それにしても派手に仕掛けてきたわりには数に物を言わせてきただけだったわね」

「そうね。でも最後はちょっと危なかったんじゃないかしら?」

「確かにあそこまで気配消されて攻撃時の殺気を感じ取れなかったら結構な深手を負わされたでしょうけど…。どんなに気配を消すのが上手であろうと攻撃するときまでは流石に隠しきれないからね」

「――!」(なかなかの暗殺者だったねぇ)

「そこそこ上の人間だったんじゃないかしら? 初見殺しは気取られたり、二度目の可能性はゼロに等しいけど刺されば文字通り必殺出来る」

「そこらの二流三流なら、なすすべはないでしょうね」

「まぁ、貴女達には関係なかったけど。うふふ」


 楽しそうに笑うジーナ。

 少し不満げなシャルティアは先ほどから明らかについてきている何者かの気配について、ようやく触れる

 その為に人気のない所まで歩いてきたのだ。


「ところでいつになったらあなたは出てきてくれるのかしら?」

「ずっと盗み見られているのは気分悪いからね」


 シャルティア達の視線は近くの道角を見据えている。

 すると観念したのか、それとも別の理由か、シャルティア達の前に白いフードを被った人物が出てくる。

 その腰につけている剣を見てシャルティアは思い出す。


「貴方、あの時に消火器を投げて援護してくれた人ね」

「そう」

「あら、女の子だったのね」

「それが何か?」

「いいえ、助けてもらった身だもの素直に感謝してるわ。それで尾行までして何が目的?」

「貴女達は例の組織と敵対している。なら、何が目的かは理解できてるはず」

「まぁ、そうね。貴女はウェア達が言っていたもう一つの組織の人間。目的は共闘ってとこ?」

「そう。その為に恩を売った。ちょうどよく困っていたように見えたから」

「確かにあの時の私はとても困っていたし、とても助かったわ。あの状況であの人達に気付かれるわけにはいかなかったから」

「…それで返事は?」

「せっかちねぇ…。私は問題ないわ。ウェア達も利用できるものが増えるのだから拒否はしないでしょう」

「交渉は成立。…そういえば、名乗ってなかった」


 白フードの少女はフードを取り素顔を晒し、名乗る。


「私はホタル、ある組織に所属してる。階級は幹部クラス。宜しくね」

「ええ、よろしくね。必要かは分からないけど私はシャルティア。こっちがカナリアとジーナよ」

「ん、よろしく。今から私はシャルティアについていくから、ドンドン敵を殺す。任せて」

「あら、頼もしい」


 ああ、本当に楽しくなってきたわね。

 覚悟しておきなさい。ここから貴方達が全滅するまで組織の人間を殺していく。

 だから…だから…。


 そう簡単にコワレテしまわないでね。



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