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最弱無双の妖精乱舞 ~最強へと誘うフェアリーダンス~  作者: 式・シロノス
序章「始まりの契約」
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番外話「猫又は今日も考える」

はい、番外編の視点キャラは猫又さんです。

今後、猫又さんはずっと出演する第二ヒロインにする予定だし(盛大なネタバレ)。

「どういう事だ! 何故、シャルティアが契約出来たんだ! おい、ジーナ! 貴様ちゃんと仕事していたんだろうな!」

『当り前よ。頼まれたことくらいはやるわ』

「ならなぜ!? 何故シャルティアは契約が出来ているんだ!」

『…分からないわ』


 私は猫又、個体名はジーナ。

 そこで辺りに喚き散らしているのは今の私の契約者マスター

 彼の先祖にかなり世話になったからそのお礼として子孫代々、結びつきリンクをしてあげている。


 昔は本当にただの飼い猫だったんだけどね。あの人…私の飼い主が一度変わった。

 前の飼い主は結構な年だったから私を飼うことが出来なくなった。名前を貰って結構可愛がってくれた飼い主なんだけど…病院に運ばれてからは、一度も家に帰ってこなかった。

 その後は、飼い主が前の人と仲がかなり良かった人になった。

 私はその人にも良くしてもらって、かなり懐いていた方だと自分自身で思う。

 その人物が今の契約者、キルガッツのご先祖様。


 そしてその飼い主と暫くの時間過ごした時、自分の身体の変化に気づいた。

 尻尾が二つになり、身体も少し大きくなった。

 それを見た飼い主が私を見てこう言った。


「…猫又の幼体になったのか」


 意味が分からなかった。

 その後、キルガッツの先祖は私と契約した。

 契約した後の話は簡単、あの人は私を育て、私はあの人のために戦うことを決めた。

 あの人が結婚して子を作り、年を取り、亡くなるまで…私はずっと傍にいた。

 あの人が亡くなる、その時に私は四大召喚獣の一体に選ばれた。

 そしてあの人に最後に頼みごとをされた。――あの人の子供…子孫を支えてほしいと…

 だから、今の契約者がどんな人でもあの人の子孫であるなら私は結びつきリンクをする。


(でも、だからってこんなことをさせるなんてね)


 先ほど言っていた仕事というのはキルガッツには好きな女性がいる。

 その好きな女性をかっこよく助けて惚れてもらおうとしているようで、私にそいつと他の奴が契約できないようにしてくれとキルガッツが小さいころに頼まれた。


(本当にその人の事が好きなら真っ向から告ればいいのに…素直になれなくて、あんな態度をとるから、もう好感度は絶望的なのに…周りに当たり散らすなんて)

(それにしても…あの妖精族はいったい何者なのかしら? 私の観察眼を弾くなんて…そんなに強いならあの女の子と契約出来て当然だけど…何も見えなかったということが一番あり得ない。これでも私は四大召喚獣の一角、向こうの方がレベルが上? いいえ、それでもステータスが完全に見えないのはおかしい。それとも…)


 誰か、自分が手も足も出ない強者があの妖精族のステータスを隠しているか。


(…考えるだけ馬鹿馬鹿しいわね。ただ単に失敗しただけ。…今はそう思うことにしましょう)


 そう思ったジーナは今もなお当たり散らしているキルガッツを宥める為、精神を落ち着かせる魔法をキルガッツに発動するのだった。

次回は登場人物紹介をします。

そして次の章を書いていきますんで…

あ、後補足しておくと、何故ジーナがカナリアのステータスが見れなかったのか、ジーナは秘匿ステータスまで全て見ようとした為に弾かれただけです。

秘匿称号も含めて見ようとしなければ普通にステータスは見えました。

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