第67話「紫炎少女と相まみえる 如月視点」
如月とメルランディア、ユウランドは現在大神生徒会長から教えてもらった情報を頼りにシャルティアのいるという街。
犯罪の絶えない街、その町の名は無法地帯、犯罪都市ゲッテンブルム。
その町に如月達は降り立つ。
「ここが悪い意味で有名な街」
「空気がもう既に最悪だなこれは、何と言うかあまり長くいるのは不味い」
「ここに本当にシャルがいるのですか? 如月先輩」
「はい、まずは情報収集をしましょう。気を付けてください。くれぐれも油断せずに、ほんの少しの油断で持ってかれます。ここはそう言う場所ですから」
そう言って街中を歩き始める如月、おいていかれないよう周囲の警戒を怠らず、付いていくメルランディアとユウランド。
そしてしばらくの時間が経ち、まともな情報収集が出来ず大神生徒会長に教えてもらったこの街で唯一安全安心な場所に滞在していた。
「ロクに情報が集まらないですね」
「もともと期待は出来なかったですよ如月先輩」
「今はゆっくりと休みましょう。明日からまた情報集めです」
「そうですね。もう遅いですし、今は寝て…!?」
「どうしましたか?」
如月は聞いてきた声も聞こえていないようで窓の外を見て目を見開く。
「あれは…」
「…? あれは火事か!?」
「本当だ! 急がないと!」
「すぐに消防と警察に連絡を! 私達も現場に急ぎますよ!」
如月達はすぐさま消防と警察に連絡を入れ、火災のある方面に走っていく。
距離はそこまで離れておらず、召喚士である如月達はすぐにたどり着いた。
そこで目にしたのは、燃えている建物の前に立つ、フードを被った謎の人物。
考えずともわかる、あれがこの事態を引き起こした張本人だ。
如月は声を荒げ問う。
「そこの貴方何をしているの!?」
と如月の声に反応してフードを被った人物はこちらを見る。
何となくだが一瞬動揺したような?
「貴方達がその建物に火を放ったのですね?」
如月は続けざまに問う。
そして謎の人物は答えた。
「そうだ。それがどうかしたか?」
何ともないような様子で答えたフードを被った人物。
「何故そんなことを…?」
「それを教えて何になる? 貴様らが知る必要のない事だ」
確かに関係ないが目の前で行われたことに見てみる事なんてできるはずがない。
「だからって…!」
「悪いがこちらも忙しいのでな。そろそろ失礼させてもらう」
「ッ! 行かせると思いですか? 警察と消防にはすでに連絡を入れてあります」
「それが? この街の警察も消防も期待するだけ無駄だぞ」
「それはどういう?」
「すぐにわかる」
訳が分からないが今、奴らを逃がすわけにはいかない
「それでも、今あなたを逃がすわけにはいきません! お覚悟!」
「………仕方があるまい。下がってください」
フードを被った人物はもう一人を下がらせるとこちらに敵意を向ける。
「二人共、行きますよ」
「「はい!」」
如月とメルランディアとユウランドは警察機関の到着まで足止めを行うためにフードを被った人物に攻撃を仕掛けるのだった。




