第39話「キャロラインとココロアとの再戦です? その二」
試合開始と同時にキャロラインは相棒である契約者のティアに命令をする。
「行くわよティア! 対抗戦の時の借りを絶対に返してやる!」
「やる気満々ね~マスター。でも、私もあの妖精族の子には一撃くらいは返さないとね」
「ウスラーも行きなさい! 最初っからフルで援護していくわ!」
「ヘイヘイっと。悪いな、前回の事も考えて俺も全力でいかせてもらうぜ?」
キャロラインとティアに合わせ、ココロアは自身の契約者のウスラーに挟撃を命令。
ココロア自体は最大限のバフを三人に施す。
「いいわ! これよこれ! このくらいじゃないと特訓にならないわ! 私達も真正面から徹底抗戦よ! カナリア、ジーナ! 全力で相手してあげなさい!」
「――!」(ますたーの為なら!)
「やれやれね。ま、せっかくだし久しぶりに少し全力を出すとしますか」
向かってくる三人に対してシャルティアは闘志を燃やし、興奮しながらカナリアとジーナに口早に言うと三人に向かって突撃していく。
「ちょっと貴女が先に突っ込んで言ったら駄目でしょう!? ああもう! カナリア!」
「――!」(了解!)
シャルティアが真正面から三人に立ち向かっていき、魔法を纏わせた拳と足を使い超近距離で戦っている。
興奮していることによって考えなしの脳筋になってしまっているシャルティアを援護するためカナリアとジーナは三人の死角から援護を始める。
「端の方からちょこちょことしてないで真っ正面からかかってきなさいよ!」
「お断りよ。貴方達はシャルティアとでも遊んでなさい。私達は私達でできることをするだけよ」
「それこそお断りよ! 私達が一番借りを返したいのはカナリアだからね!」
「私を無視できると思ってるの! よそ見は禁物よ!」
「――!」(私が狙いならお望み通りお相手するぞ!)
ココロアを除く全員が入り乱れての近接大乱戦。
キャロラインは遠距離魔法攻撃を得意とするはずなのに彼女自身も近接に回っている。
彼女達の攻防に見ている観客たちは茫然としている。
戦いの結末は今ここにいる誰にも分からない。
ただレベルの高い試合が行われているとしか観客には分からなかったのだった。




