第32話「特訓スタート?」
前に言った通り戦闘はないです…ダイジェストでさっくりと進めていきましょう。
「あらら、やっぱりこうなってしまったわね…」
「あれは相手の自業自得でしょ。シャルティアを煽ったからね。こうなるのは当然だったでしょうに…」
そう言うキャロラインとココロアの視線の先には地面に這いつくばっている男とその契約獣の姿があった。
その男の傍にはシャルティアが立っており、男に向ける目がとても冷たい。
「お、俺が妖精族のマスターなんかにこんな…」
「妖精族のマスターだからってそいつが弱いとは限らないし、貴方達はその妖精族の子、たった一人にやられたのよ」
「…ぐっ。何なんだその妖精族は! 本当に妖精なのか!」
「それを貴方が知る必要はないわ。カナリア」
「――!」(は~い、ますたー!)
「ま、待ってく…」
男の最後のセリフを無視してカナリアは男に向けて魔法を放つ。
男は何もできずに吹っ飛んで気絶してしまった。
何も感じてないような目で男を一瞥した後、シャルティアはキャロラインとココロアの場所に戻っていく。
「あ~あ。酷い試合だったわね。見てみなさいよこの試合を面白半分で見に来てた観客たちが全員絶句しているわ」
「まさか私達があんな小物に負けるとでも思っていたのかな? 言い方的にそれなりの実力を持っているのかとも思ってたけどそんなことなかったね」
「常連なだけで強くはない人だったのかもね。そもそも今のシャルティアと対等に戦える人が此処に居るとは思えないのだけど…」
「なら、次は二人がタッグを組んで私と戦う?」
「冗談、例えココアと一緒でもアンタと戦う気にはなれないわ」
「私も同意見」
「何よ、つまらないじゃない」
二人の言い草に少しむくれてしまっているシャルティアだったが、少し離れた場所が騒がしくなっていることに気が付いた。
「何か向こうが少し騒がしいね?」
「ホントね。何かあったのかしら?」
「聞こえてくる声を聞く限り、誰か有名な人が来たみたい?」
「見に行ってみましょうか」
三人は騒がしく人だかりが出来ている場所に向かって歩いていった。
騒ぎの中心にいたのは一人の若い青年だった。
「あの人は?」
「何だいアンタ知らないのかい? あの人はここのトップ。すなわちこの総合体育館で最強の人物ってことよ」
「へぇ~?」
「うわ~。いい笑顔ね」
「また煽られるだけじゃないの?」
「それでもここで最強なら特訓相手に相応しい相手になってくれるんじゃないかな」
そんな事を話していたシャルティア達だったが、青年の方からシャルティア達に近付いて来ることに気が付いた。
「あら?」
「お姉さん達だね? 来て早速ここを荒らしてくれた人って」
「荒らしたってほどでもないわよ? たった一人喧嘩を吹っかけてきた人を倒しただけだから」
「その人はここではそんなに強いってわけでもない人だったし、理由もこっちが原因だろうけどそれでも喧嘩を売られた事には変わりない」
「それで?」
「だからお姉さん。僕と戦って?」
いい笑顔で戦いを挑んでくるの青年だった。
次回は青年の名前と生年との戦闘になります。




