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最弱無双の妖精乱舞 ~最強へと誘うフェアリーダンス~  作者: 式・シロノス
第一章「召喚士模擬対抗戦」
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第27話「召喚士模擬対抗戦 優勝者決定戦その6」

時間が…時間が足りない。

 大斧をシャルとメルに向けて振り下ろす大神生徒会長。

 二人は迫りくる大斧を左右に分かれて避けるとシャルティアは魔法を発動させる。


「幻霧魔法、ファントムミスト!」

「…目くらましのつもりか? 否、何を狙っている?」


 シャルティアが発動した魔法は幻術の効果を含んだ霧を発生させる魔法。

 完全に視界を潰された大神生徒会長だが、幻術は持ち前の魔法耐性で抵抗レジスト

 視界一面真っ白の中で大神生徒会長はその場で仁王立ちしていた。


「さて、この視界の中。何処から仕掛けてくるか。楽しみだ」

(凄く余裕そうな表情、でもやるしかない!)


 大神生徒会長の真後ろ、そこにメルはいた。


(シャルの幻術が効いてる様子はない。けど、霧による目くらましは効いてるみたい。今のうちに準備をシャルと終わらせないと…)

「真後ろに何か動いてる気配があるけど、もう一人の気配が分からないな。一体何をしているのか」

(いいよ、メル。そのまま大神生徒会長の気を引き付けて、もう少しで仕掛け終わるから)


 シャルティアは気配を消す魔法を霧に紛れてうまく使い、大神生徒会長の周囲に罠を仕掛けていく。


(地面には簡単に魔力地雷。他には属性付きの魔力地雷を複数設置。空中には更に威力を高めておいたスーパーマインをいくつかまとめてセットして…)


 シャルティアは気づかれないようにドンドンと大神生徒会長の周りに仕掛けていく。


(大神生徒会長に効果があるとは思えないけれど、無いよりはましになるとは思うけど)

「ようやく霧が晴れてきたか? 霧に紛れて攻撃とかはしてこなかったが、本当に何を考えているのか…」


 霧が完全に晴れ、大神生徒会長の視界にメルの姿が映る。


「おや、一人だけか? もう一人はどうした」

「今は、私だけでお相手させていただきますね。大神会長」

「ほぅ、その勇気やよし。では行くぞ!」


 大神生徒会長が二歩踏み出したその時、シャルティアが先程仕掛けていた魔力地雷が大神生徒会長を感知、即座に爆破する。


「ッ!? 成程。そう言う事か。先程の霧に紛れてこんなものを仕掛けていたのか。だが、魔力地雷ごときでこの私を止めることなどできぬぞ!」

「ちょっ!?」


 魔力地雷を物ともせず、メルとの間にある地雷全てを踏み抜きながらメルランディアに接近した。


「まさかの力押しで突破してくるなんて…なら、これならどうですか!」

「…あえて立ち向かってくるか! ならば私の渾身の一発、耐えて見せよ!」

「はぁぁぁ!」


  互いの渾身の一撃がぶつかり合い、激しい衝撃と共にメルランディアは空中に吹っ飛ばされる。


「…まだ!」

「何!?」


 吹っ飛ばされると同時にメルランディアは最後の力を振り絞って拘束魔法を発動させる。


「私が…出来るのは、ここまで…あとは任せたよ、シャル」

『おおっとここでメルランディア選手が敗退! これで残りはシャルティア選手と大神生徒会長の二名となりました!』

「くっ! 外れない。力を振り絞って拘束してくるとは…」

『メルランディア選手が最後の力を振り絞って大神生徒会長を拘束! 流石の会長でも抜け出すのは時間がかかっているようだーー!』

「ありがとう、メル。覚悟してください。大神生徒会長!」


 シャルティアが姿を現した…特大な魔力の塊を掲げながら。


「!?」

「これで決めます!」


 大神生徒会長に向けてシャルティアが魔力の塊をぶん投げた。

 大神生徒会長に魔力の渦が襲い掛かる。


『これは、決まったか―! 結果はいかにー!』

次回で最後になります。

ではまた次回!

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