第26話「召喚士模擬対抗戦 優勝者決定戦その5」
長くなってきましたね……。
でもまだまだ頑張って書いていきますよー!
進化を果たしたカナリアが先程とは明らかに違う動きでレオに接近する。
(さっき手に入れた格闘術…どういう訳か木葉式と同じように懐かしいような…そんな感じがする。だからこそ…!)
「ガオォン!」
迫ってきたカナリアに対してレオは対抗して自身の大きな体格を生かして重い手をカナリアの上から振り下ろす。
上から振り下ろされたレオの手をカナリアは両手を使い、わずかに軌道を逸らすことで受け流す。
受け流されたレオの手が地面にクレーターを作ったが、そんなことを気にしている余裕はレオにはなかった。
逸らされたのだ。自分の一撃を今の今まで避ける事しか出来なかった相手に…自分の攻撃は受け流すどころか受け止める事すら許されないほどに重たい一撃のはずなのに…
そんな思考が脳裏によぎってしまい、レオの次の動きが鈍ってしまった。
「――!」(そこだーッ!)
その隙に相手の懐まで潜り込んだカナリアが拳を叩き込む。
(天狐火流…天魂炎舞!)
懐に潜り込んだカナリアの拳に炎が宿り、一発二発三発と拳、裏拳、掌底と入れてレオの大きな体を空中へと浮かせ、そこに連続で13回拳を叩き込んだ。
「ガ…グゥ…」
『おおぉー! カナリアの目にも止まらぬ拳の連打によりレオに大きなダメージが入っている様だー! これは形勢逆転か!』
最後の拳でレオを大きく吹っ飛ばして残心をしているカナリア。
吹っ飛ばされたレオは地面を数回転がりながらも立ち上がり、残心していたカナリアから目は決して離さない。
『白熱した試合が続いています! 召喚士達と契約している者達。その全てが上位! 此処から誰が倒れ誰が勝ち向き、有終の美を飾るのか!』
「向こうは楽しそうね。カナリアは進化したみたいだし、援護に行かなくても大丈夫でしょ」
ジーナは優羽の援護をしながら周囲の試合状況の把握をしていた。いつでも他の援護に入れるように。
「キュウゥゥ…」
「あら、これは不味いわね」
「ガルルゥ!」
優羽が大神生徒会長の第二の契約獣であるフェンに倒された。
目を回して倒れている優羽は試合会場から転送される。
『こちらではメルランディア選手の契約獣、優羽がフェンによって撃破された模様です! 残る契約獣と契約者はシャルティア選手のカナリア、ジーナと大神生徒会長のレオとフェンのみになりました! メルランディア選手は大神生徒会長をシャルティア選手とどう突破するのでしょうか!』
「流石にもう、他の援護なんて言ってる場合じゃなさそうね。かかって来なさい犬っころ。格の違いってやつを教えてあげるわ」
「ワオオォオン!」
援護をやめ、遂に動き出すジーナにフェンは警戒しながらも自分を奮起するために遠吠えをする。
そしてそのころ、シャルティアとメルランディアは大神生徒会長の圧倒的な実力に苦戦していた。
「どうした。だいぶ疲れているようだが?」
「そんな大きな斧を振り回しておいて、息切れしている様子もないし、体力お化けですか!」
「疲れていないわけではないぞ? 疲れを表に出しているようでは生徒会長として情けないのでな」
「化け物…ですね」
「そんな事よりも次の一手はないのか? メルランディア、貴女の契約獣は私のフェンによって倒されたようだぞ?」
「………。 ねぇシャル」
「どうしたのメル? 何かいい案でも出た?」
「うん、出たよ」
「どんなの?」
「あのね……」
メルがシャルの耳元まで行き、その作戦内容を話すとシャルは大きく目を見開き。
「正気なのメル?」
「当然、こうじゃなきゃ大神生徒会長に勝てない」
「でも…」
「シャル」
「……分かった。メルの覚悟、しっかりと私が使いこなして見せる」
「作戦会議は終わったか? では、行くぞ!」
大斧を右手と右肩で支えながら作戦会議が終わるのを待ってくれていた大神生徒会長は終わったことを確認すると腰を落とし足を大きく上げて、地面に振り下ろすと即座に前進。
地面に大きなクレータと地響きを起こして、大神生徒会長は突っ込んできた。
「行くよシャル!」
「うん任せて!」
大神生徒会長を倒すため、今メルとシャルの作戦が始まる。
そろそろ終わりかな?
次回か次々回くらいには終わることが出来るかと思います。




