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最弱無双の妖精乱舞 ~最強へと誘うフェアリーダンス~  作者: 式・シロノス
第一章「召喚士模擬対抗戦」
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第15話「召喚士模擬対抗戦 Aブロック第一回戦」

今回で第一回戦開始。

戦闘回、内容考えるのキッツイっす。

 熱狂に飲まれたままの会場で各ブロックに分ける抽選会が行われ、シャルとカナリアはAブロック、メルはBブロック、ユウはDブロックと別れた。


「見事に皆別れたみたいね」

「戦うことが出来るのは決勝戦以外はないってことか」

「私と戦う前に負けないでね…っていうのはフラグになっちゃうかな?」

「シャルとカナリアなら大丈夫だよ。それじゃ、互いに頑張ってい「やぁ、シャルティアさん?」…こう?」

「……キルガッツさん」

「シャルティアさんもAブロックなんですね。私もAブロックです。奇遇ですね」

「本当にそうかしらね…」

「それで何ですが一つ勝負をしませんか?」

「勝負?」

「ええ、勝った方が相手の言う事を聞くというもの」

「そんな勝負を受けると思うの?」

「いいえ、貴女はこの勝負を受けるしかない。だってもう貴女には後が無いでしょう?」

「そうね。理由としては浅いけど。それもまた事実。分かったわ。その勝負受けてあげる」

「グット! そうでなくては。楽しみにしていますよ貴女と戦えるのを」


 そう言ってキルガッツは先にAブロック会場へと向かった。


「大丈夫なのシャル? あんな勝負受けて」

「ええ、大丈夫よ。私があんな奴に負けるわけないじゃん」

「それもそうか。そんじゃ改めて互いに頑張っていこうぜ」


 三人で互いに頷いて、それぞれのブロックの会場へと向かう。


「ここがAブロックの会場ね。さて、私の一回戦の対戦相手はっと…」

「お前の相手は俺だ」

「貴方は?」

「お前と同じ二年のキラという。お前と戦えることを楽しみにしていたぞ」

「そう、ならその期待を裏切らないように頑張るね」


 互いに挨拶を終わらせると同時にアナウンスで二人の名前が呼ばれる。


「丁度良いタイミングだ」

「そうね」


 そう言って会場で向かい合ったシャルとキラ。

 向かい合った後に会場全体にマイクで大きくなった声が響いてきた。


『Aブロックの司会進行役と実況を務めさせてもらいますアカミナと申します! さぁ~いきなり出てまいりました今大会注目の的であるシャルティア・ルビーローズ。魔法使いとして一流の彼女はサモナーとしての戦いはどうなのか、会場の皆が期待の目で今か今かと試合開始を待っております』


 司会のアカミナの言葉通り、会場の全員がシャルティアに注目していた。


『そろそろ会場の人たちからさっさと始めろと苦情が来そうなので始めたいと思います! それでは双方準備は宜しいですか!』

「行くよカナリア!」

「全てをぶっ壊すぞギルガ!」

「――!」

「GuAaaaaa!!」


 カナリアがシャルティアの肩から飛び立ち、キラが出現させた魔法陣から大型のクマが現れる。


『大丈夫のようですね。それでは、試合開始!!』


 開始宣言と同時、キラとギルガが突撃してくる。

 その突撃をカナリアが前面に物理防御に特化した障壁で受け止め、シャルティアが魔法で作り出した衝撃波で吹っ飛ばす。

 吹っ飛ばした二人を魔法で追撃、火と水の弾がいくつも飛んでいく。


「Aaaa!!」


 ギルガが飛んできた火と水の魔法を叫び声を上げ、防御姿勢を取って全て受け止めた。


「やっぱり、熊タイプの召喚獣には魔法は効きずらいね。というか全体的に硬いのよ。物理と魔法、どっち効きずらい」

(典型的な盾役タイプ。いや、高い攻撃力も備えてるからパラディンタイプかな~厄介だ。その代わりに魔法が使えないのが弱点になるかな)

「カナリア、どうしようか?」

「どうした! その程度かシャルティア!!」

「そんなわけないでしょ! 今度はこっちの番よ、カナリア!」

「――!」


 カナリアが魔法で作り出した剣でギルガを相手に体の小ささを生かして翻弄しながら切って、体力を削りながらキラとの距離を離した。

 ギルガはちょこまかと自分の周囲を飛び回り攻撃してくるカナリアにしかもう目がいっていないようだった。


「ギルガ、相手の策に乗るな! 一対一じゃ絶対に勝てないんだぞ!?」

「分かってるじゃない。向こうはカナリアに任せてこっちも楽しみましょう?」

「ちっ…こうなりゃヤケだ! やってやる!」


 キラは自身を強化する魔法が得意なようで、強化した後シャルティアに向かって走ってくる。

 シャルティアも両手の手の平に魔法陣をだし、キラの拳を弾く。

 そのままキラの腹に一撃、仰け反らした後に両手を合わせ、魔力を鞭状にしてキラの足に向けて放つ。


「!?」


 魔力の鞭は見事にキラの足に絡まり、シャルティアはは鞭を引っ張り、キラを転ばせると鞭を伸ばして固定、剣にして飛び上がり上空からキラに向けて構え、突撃する。


「クッソ!」

「真剣白刃取り!?」


 キラは上空からのシャルティアの剣を倒れた姿勢のまま受け止め、横に向かって投げながらキラは立ち上がる。

 シャルティアも空中で体勢を直し、魔法の幾つかを即座に放つ。

 飛んでくる魔法を拳で叩き落として、キラは一気に距離を詰めようと足に力を込めた瞬間。

 地面に着地したシャルティアとキラの間を何か巨大な物が高速で通り過ぎていった。


「「!?」」


 飛んでいった方に視線を向けた二人が見たもの、それはボロボロになって消えていくギルガの姿だった。


「ギルガ!」

「勝ったのねカナリア!」


 その言葉に肯定するかのようにもう既にキラの真後ろでカナリアは魔法を構えている。

 それに気づいたキラが振り向こうとしたのと同時、カナリアは魔法を放つ。

 至近距離で魔法を喰らい、キラは気絶した。


『勝負あり!! 決着ぅぅ! 勝者シャルティア・ルビーローズ!!』


 一回戦は楽々突破したシャルとカナリアだった。

次回第二回戦になるかと思います。

次はカナリア視点で戦闘書こうかな。

後、表現してないだけでアカミナさんは実況をしっかりやってますからね?

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