第14話「召喚士模擬対抗戦開幕!」
今回は召喚士模擬対抗戦の開催宣言です。
模擬対抗戦はブロックごとにトーナメント形式で進み、そして各ブロックで最後まで残った人達で優勝決定戦バトルロワイアルが行われます。
シャルティアと如月芳香の模擬戦から一週間後。
サモナーズウォーに通っている生徒全員が幅広い競技場に集まっていた。
理由は明白、毎年恒例である召喚士模擬対抗戦が開催される為だ。
その中には当然シャルとカナリアの姿もある。隣にはユウとメルもいた。
「皆やる気に満ち溢れているね」
「当然でしょ? 皆、負けに来てるんじゃない勝ちに来ているんだから」
「シャルは毎回応援するしかなかったからな。今回から参加できるようになったし、今の気分はどうだ?」
「そんな事言わなくてもわかるでしょ。すっごいワクワクしてる。私とカナリアが如月先輩と戦ってから私達も特訓したのよ。それがどこまで通じるのか…試したい!」
「――!」(両手をブンブンしてる)
「ふふ、二人共やる気満々なようでよかったぜ」
「私達も頑張んないとねユウ!」
「そうだな。シャル、お前と戦うのを楽しみにしてるぞ」
「私も二人と戦えるの楽しみよ」
「――!」
三人と一体が楽しく会話していると競技場の一点に照明が集中する。
すると先ほどまで騒いでいた生徒達は全員静かになり、照明が集中している場所に視線を向ける。
全生徒の視線が集まった先、舞台から風紀委員長の如月先輩と生徒会の腕章を付けた男性を引き連れて中年の女性が出てきた。
「学園長が出てきたな。今年の召喚士模擬対抗戦は例年とは違って猛者ばかり。シャルが出ることになって今まで運営側で参加してなかった風紀委員会と生徒会のメンバー達が参加する」
「一筋縄じゃいかない人達ばかり。…だけど、逆にそれが燃えるってもんよ!」
学園長がスピーチを開始する。
「学園長のサイヨリ・ニサヤです。皆様、今年も召喚士模擬対抗戦が始まります。皆様が日ごろから培ってきた努力と経験を持って……ああもう面倒くさい! 私から言う事はただ一つ! 自分の限界を賭して戦う事だ! 此処に今年度の召喚士模擬対抗戦を開始する!」
「「「「オオォ――!!!」」」」
学園長サイヨリの力強い開始宣言とそれに答えるように全生徒が叫ぶ。
「頑張ろうね! カナリア!」
「――!!」(了解だよ! ますたー!)
シャティアとカナリアも周りの熱狂に飲まれ、やる気は更に上昇。
二人にとって初めての召喚士模擬対抗戦がここに始まるのだった。
次回は一回戦となるはずです。
何も思いつかなかったらダイジェストになってしまうことに…。
そうならないように頑張ります。