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最弱無双の妖精乱舞 ~最強へと誘うフェアリーダンス~  作者: 式・シロノス
第3章「堕ちた紫炎の少女」
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第93話「紫炎少女と復讐者」

「―――‥‥」(きゅうぅ~~)

「情けないわね。あれくらいの攻撃で…。起きなさい。この程度で気絶してたら最強なんて夢のまた夢よ。それにしてもアイツ、あんな眼もできたのね。復讐すると言っている割に随分と情けない奴だと思っていたのだけれど…。私の眼も衰えたかしら? 年は取りたくないものだ」

「―――‥‥」(年増…)

「なんか言ったかしら?」

「―――‥‥」(ナンデモナイデス)


 そんな漫才しているカナリアとジーナを尻目にシリアスな展開になっているシャルティア達。

 ホタルは油断なく相手を見据え、腰の剣に手をかけいつでも抜刀できるようにしている。

 シャルティアも疲れている身体に鞭をうち、カナリアがやられた怒りも乗せて相手を睨みつけている。


「困るんだそれを見逃がされると」

「貴方の復讐は組織そのものだったはずだけど何故それが個人にまで向いているのかな。そしてなぜ私達まで攻撃した? なぁウェア?」

「‥‥‥‥」


 ウェアはポケットに手を突っ込んだまま目のハイライトもなくどこを見ているのか分からないほどの虚ろな目をしながらシャルティアの問いに答えていく。


「そんな目で見ないでくれや。無論俺の…俺達の復讐相手は正確に言えばそいつではないが組織のトップになっていることが理由になるのさ」

「お前。もう誰でも‥よくなってる」

「正解。本当はもうどうでもいい。復讐相手はそいつの手によって死んだ。だから恨みを組織に向けそいつに向けた。そう理由を付けて俺は只々暴れたいという欲求を…全てを奪いたいという欲求を満たす事にしたんだ」

「狂ってる」

「お前に言われたくはないなぁ。強い奴と戦いたい、弱い奴から全てを奪い取り、愉悦に浸り、嗤い、貶し、壊し、ありとあらゆることに対しての欲求が抑えられないんだよ」

「残りの二人はどうしたの?」

「気絶させて放っておいたよ。アイツらも同じ復讐仲間ではあったが、大元の理由が違う。邪魔なんだよ今の俺には…な」

「そうか、その判断が出来るくらいには情が湧いていたか」

「行きつく先は違えど復讐の道は一緒にいたからなぁ」

「‥‥‥‥」


 やれやれと言った風に頭を振っているウェア。

 ホタルは静かに言葉を発することは無く、腰の刀から手を放すこともせずじっと睨め付ける。


「―――!!」(今の内に)

「ええ、シャオユウを回復してあげなさい」


 ウェアの視界の端ではカナリアがシャオユウの回復を介しているのが見えていたがそれをあえて無視した。

 回復してもらえれば自分はもっと楽しめるからだ。


「俺はあの時からお前にも執心していたんだよ。三人で戦った時からお前の強さになぁ。俺一人で本気を出して真っ向から殺し合いたいって!」

「二対一になるのにか?」

「全然構わないし、寧ろそっちの方が良い。ひりついた勝負が出来るってもんだ」


 ウェアはゆらりとした動きでシャオユウ達を見据えた。

 そして一気に殺気が膨れ上がる。


「「‥‥‥!!」」


 寒気を感じるほどの殺気。

 二人も戦闘態勢に入ってウェアを睨む。


「もう言葉も行動も支離滅裂……って訳では無いか?どうでもいい事か。それじゃあ、終わらせてあげる。貴方の下らない復讐をね!」

「‥コロス」




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