第三話 -・-・- ・--・ --・-・ ・・ ・-・-・
~夜~
「お風呂でっっっかああああああ!!!!!」
少女は興奮するあまり大きな声をだしてしまった
「うるさいよアヤ!!隣は男子風呂なんだから聞こえちゃうでしょ!!」
「でっでもでかいのはでかいし!!!しかもニーナとも一緒に入れるんだよ!!」
「この館の女性陣で入るんだけどね…」
ニーナは少し疲れたような感じで反応する。
「あれ?女性陣で入るってことは…あと二人くるんじゃないの?」
「あー母様とクレアさんね…もうすぐくると思う。」
そういった瞬間風呂のドアがガラッと開いたような音が聞こえた
「あらあら。人の家で叫ぶマナーのなってない子は何処でしょうか?せっかく泊まることを許可出してやったのに。」
「あっすみません……」
母親とクレア二人で入ってきた。クレアは酒の瓶をもって母親に酒をそそいでいる
「ねぇニーナ…どうしてクレアさんはいつものメイド服なの…?入らないの?」
「いいや入るけど…メイドと執事はあとからはいることになってるの。◯◯してーとか◯◯持ってきてーとかいったら何でもやってくれるの。」
「へー便利だね………」
~男子風呂の方では~
「いやぁそれにしても、アヤ君が泊まるなんて今初めて知ったよー」
「母親様がいきなり決めたことでさー僕もびっくりしたよー!」
「あー風呂きもちーあー」
「いいねぇ君たちは早くも風呂入れてさー!!」
ミカエルは羨ましそうに風呂に入っている三人の方へ目を向ける。
「あああ!そいえば花の水やりしてませんでしたー!」
「ミカエルやったあげたらどうだい?」
「お願いしますミカエル様ああああ!!」
「様は大げさって…てかそれ後でやれば良くない?」
「風呂にいる俺達には逆らっちゃだめじゃなかった?」
「はいはーいやればいいんでしょーわかりましたよー」
~食堂~
「おおおお夜に食事もめっちゃ豪華ー!!」
「今日はお客さんがいるからいつもよりちょっと豪華にしたんだ。」
「あっあのラシードさん……母様のご飯まだ……」
ニーナがラシードにそう伝えた瞬間
「料理はまだ出来てないの!?早く持ってきなさい!!!!!!!」
母親の声が聞こえた
「………ちっなんで俺がいちいちあいつの料理まで作らなきゃいけないのさ……」
「あっそれなら私が作ります!!!」
「いいやいいよ。ニーナ君はお客様と遊んどきな。」
「あっえっとありがとうございます…!!」
「ねぇねぇセス君。皆セス君の母親嫌っているの?」
「うんなぜかねー。僕は好きなんだけどな。」
セスはなんだか悲しそうな顔をして答える。
「そうなんだ………」
少女はセスにつられて悲しい顔をする。
~寝る時間~
「うーん……他の皆はセス君の母親嫌ってるんだなーなんでだろう……。」
そう思ってるといきなり、部屋の固定電話が鳴り出した。
「うわっだっ誰!!」
少女はすぐに固定電話の近くに行き受話器をあげた。
「アヤです!!!!どうしましたか!?」
「アヤ!!アヤ!!大変だ!!!僕のお母さんが!!」
「セス君!?僕のお母さんがどうしたの!?」
「とにかくお母さんの部屋に来て!来たらわかる!!」
少女はセスから聞いた場所へ走っていった。
そこには無残に殺されているセスの母親と、頭から血が出てるセスの姿があった。
「……………え………?し…ん……でる…?っは!セス君!?セス君!?……」
するとぞろぞろと人が来た。
「どうしたんだい?って………………母親様とセス様が…………ニーナ君。あまり見てはいけない。」
「あっあの!!!!!ラシードさん!!セス君は!!まだ死んでませんよね!!!ね!!!!」
「それは……俺にはわからない……。」
「どいて。」
いきなりクレアがラシードを押しのけた。そしてセスと母親の前へ立ち、座って息を確認している。
「…………母親様は死んじゃってるけどセス様は気絶しているようね。だけど当分目を開けそうにない。」
「クレア君はそんなことできるんだね…」
「そんなことより皆を早く呼んできて。」
「わかったよ。ニーナ君行こう。」
「…………なんで殺されているの?なんで?……なんでよ………」
「ニーナ君!!見ちゃ駄目だ!!!!」
「あっはい!!すすみません…。えと……行きましょうか…。」
「セス………君………………どう…して…………」
「あーあ僕予想の予想が外れちゃった。母親は死んじゃったけど一人は生き残るとはねー。でも動けないけど。え?お前が殺したんじゃないかって?何いってんの。僕は殺してないよ。影なんだから。あはは信じてなさそうだね。まぁいいや。僕から君たちへヒントあげるよ。この館の中に犯人はいるよ。え知ってるわそんなこと?知らないと思ったんだけどなーまぁいっか。じゃあまたねー。」