表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
sotto voce 〜ささやくような  作者: Male minato
andante それは歩く様に
1/2

プロローグ


それは、灰色の景色を一瞬で変えた。

全てを覆す 魔法の薬


ずっと止まっていた秒針の針は動き始めた



そう、それはー?


***


「今日で退院ですね!御めでとうございます。」

若い女性の声

笑みを含んだ、優しい顔が想像できる。


「いえいえ、こちからこそ

長い間、お世話になりました」


ぺこりとお辞儀をする


「演奏頑張って下さいね!それに‥早く外できっと待ってますよ」期待を含んだ瞳で見られる。


「ははは‥まずはリハビリをしなきゃです。

それにもう‥」

途中で口を止め、鼻をすすりながらお礼を述べる。

少し胸が痛い。


(研修医だった彼女には彼の相談や他にもお世話になった‥‥本当に本当にありがとうございます)


病室で辛かった時、話し相手になってくれて、その笑顔が僕の生き甲斐だったなどとは死んでも言えないけど。心で沢山の感謝を述べる


様々な手続きを終え。

大きなバックと黒く光るケースを大事そうに抱え

彼は病室に一礼し扉へとゆっくり向かう。


その足取りは何処かぎこちない


一瞬、振り返る


見える筈の無い、光景が目にうつった気がした。

【それは黒い影。口があり動物の形をして居る】


一瞬で元の景色に戻る


もう2度と此処には帰りたくない。

3度目は本当に無いんだ‥私は進む。


歩みを進める


ー遠くで影が笑った気がした


***追憶***


”運命などは存在しない。数かる可能性の中から君がが選んだから起きた事、それは偶然では無い、必然なんだ”

M.F


**


***次回予告***


時を同じくして別の場所


彼は半死半生を彷徨った。

そして突然、身体の感覚を失い、ここで長い間リハビリをして居たのだ。戻らぬ事実 時間 現実。


しかし、彼は取り戻す


その出会いは奇跡か、はたまた悪夢の始まりか?

時に大きな代償や痛みが小さな救いともなる。


この先に2人の男女から始まる。

ひいてはこの世界の常識を変える出来事が待ち受けてるのは、彼らはまだ知らない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ