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働いた事なんて一度も無いのに異世界行ったら社畜だった俺の無双劇。  作者: 粉兎 / パンケーキ
第一章 異世界行ったら社畜になった
6/50

5話 社畜の心

前回の反動で短め。

 「それでは、こちらがギルドカードになります。今はビギナーなので白ですが、ブロンズ、シルバー、ゴールド、ブラックへと変わっていきます。」

 前世でそんなの聞いた事あるぞ。ランクはアルファベットじゃねえのかよ。まあいいや、俺ならゴールド位すぐに行くだろ。

 

 「あちらにあるのが、クエストボードになります。依頼は全てここに貼ってありますが、ランクに応じて受けられる依頼は違いますよ。」

 だろうな。因みに、ビギナーが新米、ブロンズが中級、シルバーがベテラン、ゴールドは国にせいぜい2桁、ブラックは勇者レベルらしい。ん?この世界の勇者ってどのぐらい強いんだ?

 

 そんな地味に気になる事を頭の片隅に追いやり、俺はクエストボードを見る。見た事ない文字だが、読める。やっぱあの女神、すげぇ空気読めるわ怠そうなお姉さんじゃなくて良かった。

 

 そしてどのクエストを選ぼうか迷っている時だ、俺はここでファーストジョブ社畜のデメリットを理解する。

 

 受けれるだけ、受けねば。謎の使命感に駆られ、俺は受付に聞く。

 

 「幾つまでなら受けられますか?」

 「え?いえ、制限は無いですけど…」

 「出来るだろうし、受けれる奴は受けとくか。」

 俺はクエストボードから幾つか依頼を持ってきた。しかし、それは拒否される。

 

 「すみません、他の冒険者の方もいらっしゃるので、お仕事を奪う事になり、いざこざが…」

 「え?ああ…それもそうですね…」

 という訳で、俺は結局五つのクエストを受けることになる。

 

 ・チコル草の採取

 ・森のゴブリンの殲滅

 ・オーガの討伐

 ・地元盗賊の討伐

 ・マーサさん

 

 これが依頼だ。え?最後?いや、金額はめちゃくちゃ良いけど、依頼内容が書いてないんだよ。わけがわからないよ。

 僕と契約して魔法少女にn((殴蹴殺

 

 取り敢えず、マーサさん以外は森のクエストなので、俺は森に向かった。森では、兎に角ゴブリンばかりがいた。いや、これホントに初心者の受けていいクエストか?何か5体位、ゴブリンキングとかいうクソ強いのがいたけど…いやまあ、無傷だけどね。

 他は特に強い訳でもなく、適当にあしらっておいた。チコル草もあっさり群生地を見つけ、必要な量を採取して町に戻った。何か、強過ぎてダイジェストになる奴が序盤で発動してる。

 

 取り敢えずギルドでクエスト報酬を貰い(ゴブリンキングの分は1匹10万位追加報酬が出た)、問題のマーサさんに向かう事にした。つーかマジで何なんだこの依頼。絶対怪し過ぎて皆受けなかった奴だろ。

 

 この依頼の場所は、明らかにヤバい洋館だった。何か苔とか、どくだみみたいな葉っぱの植物とかある。ま、今のところ負け無しの俺からすれば大した事無いだろうけど。

 俺は門を開き中に入る。あ、これ絶対大事なイベントあるわ。俺の第六感がそう告げている。

 案の定、館の目前で突如現れた何かに刀で斬られた。いや、斬られた訳じゃない…か?俺の首筋には切り傷が出来ていた。つーか速いな、俺より速いって何のスキルだよ。

 

 「お前誰だよ。返答次第ではうどんに浸けおくぞ。」

 「うどん…って何?」

 見てみると、んー…ロリだ。紛うことなき、ロリだ。ぺドではない、ロリだ。それ以上でもそれ以下でも、それでもない。俺は何を言っているんだ。

 

 「うめもんせ。」

 「美味しいの?」

 あ、通じた。すげぇな、いやもしかして俺が言ってる事は全てこの世界の言葉に変換されて…んー、どうだろ。

 めんどいので思考を放棄し、俺は幼女の正体を知る事に意識を向ける。

 

 「んで、お前誰よ。」

 「私、依頼主。」

 さっきから会話が続かない。最低限しか喋らないキャラか。

 

 「何で斬られたんだ?」

 「弱かったら話にならないもの。」

 「俺は合格なのか?」

 「合格。」

 「痒い所はありますか?」

 「ない。」

 そんな謎問答を繰り返した後で、俺は本題に入る。

 

 「んで、お前の依頼ってなんだ?マーサさんって誰だよ。お前か?」

 少女のポーカーフェイスが崩れる。

 

 「私をあの女と一緒にするな。」

 「でも依頼の名前はさん付けだったよな。」

 「マーサさんは、マーサさん。」

 わけがわからないよ。

 

 「とにかく、依頼内容を説明してくれ!!」

 「マーサさんを暗殺して。いや、暗殺じゃなくていい、殺して。」

 うぉぉう、すげえの来た。

マーサさんってなんや。因みに依頼名は少女がノリでつけました。ちょっとおかしい娘です。そして私と美輝はもっとおかしいです。

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