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働いた事なんて一度も無いのに異世界行ったら社畜だった俺の無双劇。  作者: 粉兎 / パンケーキ
第三章 広がるハーレムとロリコンの異名
48/50

46話 フラグが(笑)

 まあ、何にも貰わないのは癪なのでレヴナントが住んでいた巨大樹の森の木を一本分貰っといた。これが中々に上質な素材で、さりげなく金属レベルの強度がある。これで武器作るか。

 

 「ご主人様、チェーンソーはもうダメですよ」

 「んなっ!?心を読んだだと!?」

 ちょっと大げさに驚いてみた。ミーナは『当然です!』と言わんばかりに胸を張って偉そうにしている。地味にイラッとしたのでからかってやろうと思って撫でてみたが、失敗した。

 

 「ご主人様…もう少し…」

 「…チョロイン」

 「…ご主人様、先を急ぎましょう」

 チョロイン属性増し増しのミーナは相変わらずちょろい。

 

 「ミキ〜私も〜」

 「僕もちょっとだけ…」

 「せめて里を出てからにしないか?既に獣人の呪い殺さんばかりの怨嗟の視線が大分俺を貫いてるんだが」

 …ってか、レジストしたけどガチで邪眼とか呪眼とか使ってきた奴いるんだが。強いな獣人。

 

 「わかった、馬車についたら撫でてもらう」

 エーデラが機嫌良さげに背中によじ登ってきた。クーはまだ俺の腰ぐらいの身長しかないので、肩車だ。ミーナは俺の左腕に抱きついている。

 

 …今さらっと門番のデリアが邪眼スキル獲得して13回俺に呪いかけてきたんだが、流石にツッコミ入れていいか?

 

 「どうやら俺には嫁以外味方がいないらしい」

 「「その通りだ!友達を忘れる様な人間に味方ができるわけが無い!!」」

 突然目の前に現れた男二人がズビシッと指さしてくる。

 

 「お前ら友達だったか?」

 「「ぅおいッ!!」」

 颯太と大樹のツッコミが冴えた。

 

 「…ん?颯太、お前の所のチョロインは?」

 「ん?撒いたよ?」

 「なあ颯太、美輝、さっきから木の上からこっち見てるあいつは違うのか?」

 「「ンナフッ!?」」

 大樹の言葉に、俺と颯太はリアルショックを受ける。アイツ、忍者になった方がいいんじゃね?俺の感情把握先生で感知できないとか、全ての感情を押し殺してこっちを観察してたってことだろ?怖。

 

 「なんでまだついてきてるんだよ!!」

 「諦めろ草太、そいつがヒロインだから仕方ない」

 俺は颯太の肩をポンと叩いた。

 

 そして俺と颯太は爆発した。

 

 

 

 「なんで!?なんで俺ら爆発したの!?」

 「おふざけ」

 俺は颯太の問に、あたかもそれが当然の事で、自然の摂理であるかのように答えた。例えるなら、1+1は2というような感じだ。

 

 「成程、それなら仕方ないな」

 そして颯太は納得した。

 

 因みに、説明しておくと俺がよくやる爆発だが、『爆発スキル』という完全なネタスキルが原因だったりする。

 これは爆破スキルの派生で、爆発を起こす爆破スキルに対して爆発スキルは自分自身が爆発する。ややこしくてごめん。

 

 因みに、鑑定で爆弾を鑑定すると爆発スキルを持っている。俺がそれを知っているのはご存知探求者先生のおかげだ。

 

 「んじゃお前ら、話が進まないから俺先行くわ」

 「「そんな自分の人生をゲームみたいに!?」」

 「エーデラ、クー、しっかりしがみつけー」

 俺は嫁達が自分にしがみつくのを確認してからミーナを抱き上げ、四天王の暴走馬車を超える速度で走り去った。360キロぐらい?

 

 「到着」

 そしてそこで俺達が見たのは…

 四頭のケンタウルスだった。

 

 「ご主人様…こいつらは…」

 「なんなの?」

 「え?え?いや…えっと…」

 どうやらクーだけは察したらしい。取り敢えず俺はケンタウルスに問いかけた。

 

 「何があった?」

 「よくわかんねえや」

 「俺もだ」

 「うん、わかんない」

 「おなかすいたわー」

 うわぁ個性が…最初のはひと回り小さいショタだ。次のは18歳ぐらいのメガネが似合いそうな男、次がどこぞの艦隊のアイドルみたいな女、最後がオタクっぽい女だった。あ、全員ケンタウルスだからな?うん。

 

 「取り敢えず、元の姿に戻ってくれ四天王」

 「「四天王!?」」

 ミーナとエーデラがめちゃくちゃびっくりした。全く、馬がいつの間にかケンタウルスになっているぐらい、常識の範疇だろ?本当に…

 

 …なんとなく、知り合いの女神がピースしてる様な気がした。まさかルナ様がやらかしたんじゃないだろうな…でもピースしてる所が可愛い(と思う)ので許す。

 

 まあそんなことは置いといて、馬に戻った四天王を……なんで朱雀(オタク女子みたいなやつ)だけケンタウルスのままなの?

 

 「ご主人様〜、これならわたしもケッコン?できるよね〜」

 うぼぁ!!そう来たか…だがしかし!!

 

 「悪いけどもう嫁を増やす予定は無い。絶対にだ」

 …言い切った途端、背筋に悪寒が走った。待って待って、どこで誰のフラグが建ってるんだ。

 …心当たりが多すぎる。

 

 「まあ、取り敢えず馬の姿になってくれ。美少女姿で馬車引かれると色々と問題が…」

 「美少女!?今わたしのこと美少女って言った!?」

 朱雀が鼻息荒く迫ってくる。うわぁ…今猛烈に嫌な予感が膨らんでるよ…

 

 「スザク、ご主人様は絶対に渡しませんから」

 「ミキは渡さない…」

 「うん、僕も渡す気は無いよ」

 嫁が俺にがっしりと抱きつく。ヤヴェ…

 

 「そ、そんなぁ…わたしだってがんばってるのに……ちょっとぐらい、いいでしょ?」

 朱雀もそこに加わって俺に無理矢理抱きつく。

 

 青龍(ショタ)玄武(いけめそ)、そして白虎(アイドル)は見て見ぬ振りをしている。お前ら、なんでコレを当然の出来事のように受け入れられるんだ…

 

 「やっぱりご主人様は私達が監視しないと…」

 「朱雀みたいなのが、多分またミキに寄ってくる」

 「う〜ん…見張るのは賛成かなぁ…」

 「わたしは身内じゃん…いいでしょ…」

 どうして俺の周りはこんなんなんだ…類は友を呼ぶって奴か?待ってそれだと俺がヤンデレって事に…

 …うっ、頭が!

 

 まぁ俺の黒歴史は置いといて、真面目になんでこんなヤンデレしか集まらないんだろう。

 …まさか、そんな訳ないよな?

 そんな理由だったら俺、ルナ様呪うよ?

 

 俺は気になり、ステータスからスキルメニューを開く。そして全員のスキルを閲覧する。

 

 

 

 デレ関連のスキルが全て、ヤンデレスキルに変わっていた。

 

 「何でや!」

 俺はそう叫びながら自分のステータスを再確認する。…俺のスキルにはそんな感じのやつは無いぞ?

 

 俺は自分のステータスを徹底的に調べ上げた。結果、とんでもない事実が判明したのだ!!

 

 

 

 暇魔人

 暇を持て余した仲間たちに自分を伝染させたり、暇を持て余しすぎた暇魔人の為に波乱万丈の人生が待ち受ける。頑張ってねーwww

   女神ルナフォースより

 

 「ルナ様その二!?」

 待って待って待って俺女神に遊ばれてない!?うせやろ!?

 

 「ご主人様?」

 「さっきからどうしたの?」

 ミーナとエーデラが心配そうに聞いてくる。朱雀は首を傾げており、クーは大体理解したようだ。

 

 「いや、ちょっと嫌な事があってだね」

 「「??」」

 ミーナ達まで首を傾げた。まあこの話は置いとこう。そんなことより、巨木で馬車を修理せねば。

 そう言えば、前世では切り替えが唐突すぎるってよく言われたな。

コンパスしてて投稿遅れ気味兎

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