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働いた事なんて一度も無いのに異世界行ったら社畜だった俺の無双劇。  作者: 粉兎 / パンケーキ
第三章 広がるハーレムとロリコンの異名
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41話 リオン

あたま…いたいの…

 「それならば宿泊を認める訳にはいかんのじゃ」

 長老は俺の爆発に一切動じずに言った。この長老、できる!!

 ……。

 

 「別にいいけどな、正直そこまで泊めて欲しいわけでもないし…」

 「なっ!?」

 予想外だったのか長老が一歩引いて声を上げた。そしてぎっくり腰かなんかで蹲った。

 めんどくせぇな!!

 

 「そこを何とか…」

 「…内容と見返りを言え」

 「…分かった、頼みたい事とは、災害の原因を突き止め、解決していただきたいということじゃ」

 「災害?」

 「地震や水難、干ばつなど、様々な災害が近頃立て続けに起こるのじゃ」

 「うわぁお」

 これはあれやな、ドラゴンとかがなんかやっててそれを倒したら解決するやつやな。

 

 「んで、報酬はなんだ」

 「おお、引き受けてくれるか」

 「報酬次第だ」

 最も、俺が欲しい物なんて殆ど無いけどな!!

 …いやちょっと待て、感情把握スキルが一瞬迷いを感じ取ったぞ?すぐに消えたが…

 

 「報酬か…村の」

 「娘はいらんぞ」

 村長が言おうとした事を俺は遮る。これ以上嫁増やしてどうせえっちゅうねん!!枯れ果てるわ!!

 村長は面食らったように一歩引いた。

 

 「では何ならいいのじゃ?」

 「んー…お前が出し渋ってる物は置いといて、俺の知りたい情報を教えてもらいたいな」

 村長は一瞬動揺するが、すぐに持ち直した。

 

 「もし望む情報が無かった場合は?」

 「その時はお前が出し渋ってる物だな」

 「ぐぬぅ…しかしあれは…」

 「ま、里とどっちが大事か考えて答え出せよー」

 俺はそれだけ言って立ち上がり、その場をあとにした。

 

 

 

 「しねー!!ニンゲン!」

 「何!?貴様はまさか里の英雄!!ぐわぁぁぁ!!」

 犬耳のちびっ子が棒きれを持って俺に突っかかってきたので、俺はノリと勢いでやられる演技をする。

 すると、ちびっ子は逆にキョトンとしていた。

 

 「ん?違ったか?」

 「…?」

 ちびっ子は訳が分からないという顔をしている。いや、俺もわけがわからないよ。

 

 「取り敢えず、お前の家に泊まることになってるから入っていいか?」

 「ヤダ!!」

 「ヤダ!」

 「ご主人様…同レベルで返すのはどうかと…」

 「いや、こっちの方が楽しい」

 「ミキ…そういう事じゃないと思うよ…」

 ミーナとクーが同時に溜息をついた。別にええやん、子供のノリに乗ってやるのも大事だぞ?

 

 「…ふむ、ならばこうしようじゃないか少年、俺と決闘して、お前が勝てば俺は出ていく、俺が勝てば俺は泊まる、それでどうだ?」

 「ご主人様!」

 (まあまあ、見てろって)

 俺は小声でミーナを窘める。子供の扱いはある程度慣れているからな。

 

 「わかった!おれがかったらでていけよ!」

 「よし、決闘だ」

 そう言って俺は構える。流石に絶雪を抜いて手加減するのは無理なので素手だ。

 

 「うおおおおお!」

 犬耳くんはまあ予想通り、突進してくる。そして俺はそれを腕で受け止めた。

 

 「どうした?そんなものか?」

 「まだまだ!うおおおお!」

 そして馬鹿の一つ覚えの様に突進してくる。俺は今度は犬耳くんを弾き返した。

 

 「そんな事で俺に勝つつもりか?」

 「くっそー…今度は本気で!」

 本気…って言ったな。よし。

 

 「本気か…面白い、かかってこい!」

 「いわれなくても!うおおおお!」

 そして突進。その速度はこれまでの速度とは段違いで、それを食らった俺は…

 

 「ぐぬぁぁぁぁぁあ!!」

 盛大に吹っ飛んだ。そして気にぶつかり、身体の力を抜いた。

 

 「くそ…まさかここまで…とは……」

 「え…かてた…?」

 犬耳くんはキョトンとしている。しかし、それ以上にうちの嫁がキョトンとしていた。いやいやいや、わざとに決まってるじゃない?

 

 「少年よ…確かにお前は俺に勝った、約束通り俺は出て行こう」

 「え?…あっ……」

 犬耳くんは最初『何のこと?』と言ったように首を傾げていたが、思い出したようだ。

 

 「お前ら、行くぞ」

 「え?ご主人様?」

 「ミキ、どういうつもり?」

 「…なるほどね」

 クーだけは理解したようだ。この茶番の意味を。

 

 「まて!」

 ほらきた。

 

 「どうしても、どうしてもいくところがないなら、とまってもいいぞ」

 「え?マジで?やったぜ」

 「「「え?」」」

 ミーナ、エーデラ、犬耳くんは揃って素っ頓狂な声を上げた。これが俺の計画の全貌、名付けて、『昨日の敵は今日の友作戦』だ。だっせぇ。

 

 「そんじゃ、お邪魔しまーす!」

 「だ…だまされたー!!」

 犬耳くんは絶叫した。

 

 

 

 「あらあら、いらっしゃい。リオンと遊んでくれてありがとうございます」

 「あらあら系か、初めて見るタイプだ」

 どうやら犬耳くんはリオンというらしい。さっきの突進を見ると、伸びしろがありそうだ。

 

 そして言うまでもなく、そのお母さんも犬耳だった。

 

 「しばらくこの家に厄介になることになったミキ・オオシタだ。こっちは嫁たち…左からミーナ、エーデラ、クーだ。俺も含めてキチガイしかいない」

 「「「!!!???」」」

 「あらあら」

 ミーナとエーデラとクーはしょうげきをうけた!あ、でもクーは途中でなんか納得してるな。馬車の中で話してたからなぁ…もう慣れて気にしてないけど、ミーナとエーデラは『ご主人様がこれ以上重婚するのは看過できません、やはり私達が管理した方が…』『確かに、ミキは流されやすいから、私達がしっかりと拘束しておいたほうがいいかも…』

 とか、危ない会話をしている。

 

 要するに俺の嫁たちは順番にヤンデレ、ヤンデレ、ドMという訳だ。俺?名状しがたい人間のようなもの、かな…

 

 そこで、リオンが家の中に入ってきた。

 

 「お、リオン、遊ぶか?」

 「ホント!?いや、じゃねーよ!」

 ちっ、いい感じに誤魔化せたと思ったのに…

 

 「おれはみとめねーからな!」

 「まあまあ、落ち着けよリオンくん」

 「!おい、なでるな!」

 俺は怒るリオンを捕まえ、撫で始めた。口では怒っているものの、次第に目がとろんとし始め、やがては眠ってしまった。

 

 「あらあら、眠かったのかしらね?」

 「いや、これはただ単に俺の撫で方が上手すぎるだけだ」

 俺はリオンくんを撫で続ける。

 

 「私も撫でてもらおうかしら?」

 「年上の女性を撫でるとか俺のメンタルが死ぬ」

 突拍子もないことを言うリオンママに、俺は苦笑を返した。だって、どう見ても10個は年上の人妻を撫でるとか俺に出来ると思うか?できる奴がいたらそれは大輝くらいのものだ。

 

 「んー…ま、取り敢えずリオンと俺の撫でスキルの事は置いといて…依頼のことはあんたに聞けと言われてきたんだが…そこはどうなんだ?」

 リオンを撫でながら、俺は爆弾を投下した。

ちょっと新しく書いてる小説があるんですが、投稿がどんどん遅れてる…だって、長いんだもん!!1話の長さが社畜無双の倍ぐらいあるんだもん!なんでなろうの小説家さんは一万文字とか平気で書くのさ!!


という訳で、二月頃には新しい小説、出せるといいなぁと思います。ちょっと伏線や恋愛など、粉兎さんの苦手な要素を頑張ってみたいと思います。チョロインは卒業だ!

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