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働いた事なんて一度も無いのに異世界行ったら社畜だった俺の無双劇。  作者: 粉兎 / パンケーキ
第三章 広がるハーレムとロリコンの異名
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39話 アイエエエ!?

今日はまだまだ更新するよー。

いちいち更新するのめんどいから連投を始める粉兎氏です。

 「まさか…こいつもチョロインなのか?…まさか…こいつ、チョロインなのか?」

 妻に睨まれて言い直す俺。情けない…くそ、何か俺の性格が変わってオラオラ系になるイベントとか…無いかなぁ?無いよなぁ。

 兎に角、今は目の前のめんどくさそうな問題を解決しないとな。

 

 「さて、勘違い女殿、今の『素敵♡』の意味をキッチリ説明してもらおうか。いやだいたい分かるが…」

 「!?言うわけないでしょ!!それに、勘違い女って何よ!!私にはちゃんとシフォンって名前があるのよ!!」

 「何とも似つかわしくない名前だな…」

 俺的にシフォンって、もっとお淑やかなイメージなんだが…間違っても、こんな盗賊っぽい服装の冒険者では無い。

 

 まあ俺のイメージなんてあんまり関係ないし、何よりこれはまたとないチャンスでもある。そう、颯太に日頃の仕返しをするチャンスだ!!

 

 「さて颯太、ついにお前にもヒロインが出来たぞ」

 「荒ぶる鷹のポーズで高速回転しながら蛙を踏み潰したらヒロイン出来るとかこれもう分かんねえな…つーか、こいつ昨日おまえが言ってた勘違い女じゃねえの?」

 「まあ、そうなるな」

 颯太は普通に溜息をついた。きっと颯太の心中はとんでもなく荒ぶっているに違いない。そう、荒ぶる鷹のように!!そう、荒ぶる鷹のように!!大事な事なので二回言いました。

 そして颯太が『勘違い女』と言った時、シフォンにめちゃくちゃ睨まれた。視線で人を殺せるなら俺はもう死んでる位怨嗟の篭った視線で睨まれた。

 

 「さて、俺は先を急がないと…颯太、あとは任せたぞ」

 その言葉の瞬間、シフォンの俺を見る目が明らかに柔らかくなり、仏でも見る様な顔つきになった。何こいつ、扱いが楽すぎて草生えるんだけど。

 

 「は?おいちょっと待て、置いていくつもりか?」

 颯太など歯牙にもかけず、言うが早いか俺は嫁3人を抱き締めて馬車に飛び乗り、魔法で四天王に全力の付与魔法でステータスのガン上げをしてギャグ漫画の様な速度でその場を切り抜けた。

 背後から「おいちょ待てよ」って聞こえた気がした。

 

 

 

 「ハヤイ、ハヤイゾ」

 「マルデカゼニナッタヨウダ」

 「ジャアオレハホシニナル」

 「オイバカヤメロ」

 四天王のそんなコントの様な会話を聞き流しながら、俺はステータスをいじっていた。さり気なく『闇耐性』とかいうヤンデレに強そうなスキルがあったが、気にしないでおこう。

 

 飽きた俺はステータスを閉じ、手慰みに何も考えずに武器を作り始めた。そうだ斧にしよう、クーが使ってたからな…となると他の二人も『作ってくれ』ってなるから…まあ今は気にしなくていいか。

 

 「ミキ、何作ってるの?」

 「あー…クーの斧。暇だったから…」

 「え?ほ、ホントに?」

 「ホントだから大人しくしてろよー」

 そして斧の形状はどんどんえげつない事になり、だんだん斧とはかけ離れていき……

 

 「どうしてこうなった」

 俺の手元には魔力で動くチェーンソーがあった。俺はこのチェーンソーをグラウザム・シュナイドと名付け、クーに手渡した。

 

 「すまん、斧の進化系になった。弱くはないはず」

 「えっと…どうやって使うの?」

 「適当に魔力を通せばいいぞ」

 「こう…かな?うわっ!!」

 その時、クーは突如起動したチェーンソーに驚き、手を離してしまった。

 チュイィィィィィン…ギャリギャリギャリギャリィィィ!!

 

 

 

 「ご主人様、なにか弁明はありますか?」

 「全く御座いません」

 俺は再び正座させられていた。いやだってまさか、さっきのチェーンソーで馬車が粉々になるなんて思ってなかったんだもん…

 

 「にしても、最近ミーナは俺に厳しいよな。昔はもっと緩かった気がするんだが…」

 「当たり前です!!私とご主人様だけならまだしも、今は仲間も増えてるんですから!!」

 「なるほど、エーデラとクーの為か…優しいなミーナは」

 「えっ?い、いや、そんな事は…」

 ミーナは照れて指をツンツンし始める。そんなミーナを見て俺は溜息をついた。

 

 「この程度で絆されてたらチョロインって言われても仕方ないと思うんだが…」

 「あ、あうぅ…」

 俺は人差し指でミーナの額を突いた。

 

 「わかりました、もう絆されません!!覚悟してください!!」

 「やれるもんならやってみな」

 「望むところです!!」

 ビシッとこっちを指差すミーナを見ると、なんかいじめたくなるんだよなぁ…という訳で俺はミーナの耳元まで近づき、俺ができる最上級のイケボで

 

 「好きだよ、ミーナ」

 と言った。直後ミーナは真っ赤になって卒倒し、何を言ったのかエーデラとクーに問い詰められたのは言うまでもないな。

 と言うか、こいつらなんでこんなにチョロいんだ?扱いやすいというよりも心配になってくるぞ?チョロいのが俺に対してだけならいいんだけど…

 

 

 

 ミーナが目覚めて、俺達は適当に馬車を直すための資材を集め始めた。いやもう作り直すわこれ。街道は森の中に作られており、周辺の森の中に都合良くトレントが住んでたりしたのでトレントを倒して、その死体を素材とした。

 

 俺達がトレント狩りを始めて20分程すると、唐突に俺に向けて矢が飛んできた。

 俺は人外力((意味不明 を駆使して矢を掴み取り、これまた人外力を駆使して異様な精密さで飛んできた方向へ投げ返した。

 

 「ぅヒィ!?」

 何かは俺の矢をサッと避け、木を渡ってどこかへと消えていった。

 

 「ご主人様!!ニンジャですよ!!」

 「ニンジャ!!ニンジャ!!」

 「お前ら…」

 俺はミーナとエーデラを見てうんざりする。ニンジャて…スリケンでも撃ってくんのかよ…っていうか、仮にニンジャだとして、『ぅヒィ!?』って声上げるニンジャとかやだわ。

 

 「…お?クーは興味無いのか?」

 「絶対ニンジャじゃないからね」

 「アッハイ」

 ニンジャ自体に興味はあるのか…

 取り敢えず暇潰しにニンジャ(仮)を追っかけてみる事にしようか。

 

 俺は駆使し過ぎてレベルがおかしい感情把握スキルで急速に離れていく『恐怖』の感情を察知し、好奇心から追いかけようとして気づいた。

 …持って行くのか。

 俺は両肩にミーナとエーデラをそれぞれ抱き抱え、クーを強引に背負った。

 

 「え、ご主人様?」

 「ミキ…まさかとは思うけど…」

 「あぁ、これはもう覚悟するしかないかな…」

 三者三様に声を上げるが知ったことではない。クーだけはしっかり抱き抱えている訳では無いので、がっちり抱きついてきた。

 

 「さあ!!楽しい楽しい空の旅の始まりだ!!」

 「「「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」

 音速を遥かに凌ぐ速度で俺は飛び上がり、空を蹴って超加速した。

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