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働いた事なんて一度も無いのに異世界行ったら社畜だった俺の無双劇。  作者: 粉兎 / パンケーキ
第三章 広がるハーレムとロリコンの異名
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34話 テンプレとホットドッグ

ごめんなさい、めちゃくちゃ遅れましたね。いやー書けてはいたんですけど、私3歩歩いたら全てを忘れますんで…まあ、こっから怒涛の投稿ラッシュします。待っててくれた方((いるかわかりませんが)、申し訳ございませんでした。

 「そこの嬢ちゃんたち、そんなガキじゃなくて俺達とパーティー組もうぜ?」

 クレイアンの町に入った俺達は早速ガラの悪い冒険者に絡まれていた。ここはアークリアの領内ではあるが遠いためどうやら俺の噂が届いていないらしい。金級冒険者かつ魔王退治執行者である俺の事をガキ呼ばわりとは…どうせアウトだが、心を読んでみようか。

 

 『ふひひ、この銀髪の娘はいいな』

 『アルラウネか、最高だぜ』

 …よし、殺そう。

 

 「さて冒険者殿、俺をガキ呼ばわりしてミーナとエーデラをベッドに連れ込もうなんてどういうつもりかね?」

 「あ?雑魚は出しゃばんな」

 「死にてえのか?」

 二人が俺を睨むが、全く怖くない。俺は逆にありったけの殺気と絶雪の妖気を放って冒険者を威圧した。

 

 「俺を馬鹿にするのは許すしミーナとエーデラに惚れるのも分かるがな、俺のヒロインに手出す奴は許せねえな」

 俺が絶雪を抜いた瞬間、その威圧感に耐えきれなかった冒険者は立てなくなり、地面を濡らしている。きたねえな、美少女以外の失禁は需要がねえんだよ!!

 

 「ミーナ、エーデラ、行こうか」

 「ご主人様…」

 「ミキ、ありがとう」

 ミーナが右腕に、エーデラが左腕に抱き着いてくる。俺は非リアに爆弾ぽいぽいされそうな両手に花状態でまったりと宿屋へ向かった。

 

 「ちょっと待ちなさい!!」

 その途中で、声をかけられた。振り返ると、そこには盗賊的な格好の少女が立っており、俺の事を睨みつけている。

 

 「さっき冒険者をいたぶっていたのは貴方ね?」

 「…はぁ?」

 うわ、俺が1番嫌いなタイプ来たよ…

 

 「さっきのはアイツらが絡んできたんだぞ?」

 「嘘つきなさい!!あんな妖気を放っておいて!!」

 ダメだ死ぬほど腹が立つ。俺は人を平然と殺すやつや裏切り等で成り上がり、更に開き直るようなやつなんかが大嫌いだ。しかし、最も嫌いなのは勘違いで正義を振りかざし、相手の話を一切聞かないキチガイだ。

 

 「とにかく、さっきの人達に謝りなさい!!賠償金も払いなさい!!」

 「いやだから俺が絡まれたんだって!!聞けよ!!」

 「謝る気が無いのなら力強くでも!!」

 そう言って少女は短剣を抜き、飛びかかってきた。この瞬間俺の怒りがピークに達した。俺は絶雪の鞘で少女の短剣を受け止め、そして言った。

 

 「お前、俺達に因縁つけて賠償金取ろうとしてるのか?もしくはさっきのガラの悪い奴らの仲間とか…」

 「そんな訳無いでしょ!!言いがかりはやめてよ!!」

 …勝った。

 

 「はぁ!?自分が疑われた時は言いがかりだって言うのに、俺達が言いがかりだって言ったら嘘だと!?そんなん通るわけねぇだろうが!!」

 「アンタ達は実際やってるじゃない!!」

 「喧嘩売られただけだ!!それにそんな事言ったら真偽も確認せず自分の考えだけで斬りかかってきたお前の方が実行犯だと思うんですけどぉ!?」

 俺は格闘術で短剣を奪い取り、足を引っ掛けて普通にこかした。

 

 「いいか、俺は金級冒険者かつ魔王退治執行者執行者の命をアークリア国王より仰せつかったミキ・オオシタだ!!分かったら土下座して謝れ!!」

 「嘘をつきなさい!!それこそ貴方のような二人も少女を横に侍らせているような人が…」

 俺は無言で金のギルドカードを見せる。そこにはミキ・オオシタと確実に書いてある。

 

 「そんな…」

 「あのなぁ、さっきの冒険者はこの二人に絡んで来たから俺が追い払っただけだぞ?また付き纏われると面倒だから少し厳し目にやっただけで」

 目の前の少女は黙りこくってしまった。

 

 「そして俺はお前みたいに勘違いした上、それが正しいと頑なに思い込み人の話を一切聞かない奴が大嫌いだ」

 「…ごめんなさい」

 少女は俺に土下座する。

 

 「そんな理由があるなんて…この二人も侍らせてる訳じゃなくて、絡まれてたのを助けただけなのね」

 「「いえ、私達はミキの妻です」」

 「おい!!ややこしくなるだろ!!」

 次の瞬間、少女の目がクズを見る目に変わった。

 

 「…サイテー」

 「確かにミーナには俺がプロポーズしたが、その後でエーデラにプロポーズされて、断ったけど引き下がらないからミーナと相談して結婚したんだ、むしろ労ってくれ」

 「…サイテー」

 ダメだ、こいつ話聞かねえ。今そこにキレたばっかなのに、学習してねえ。…はぁ。俺は溜息をついた。

 

 「大丈夫ですご主人様!!私達がいますから!!」

 「ミキ、私達は嫌いになったりしない」

 「…あ、ああ、お前達に嫌いになられたら俺世の中の女性全員敵に回すからな、頼んだぞ」

 俺は若干涙目になりながら二人を抱き締めた。背後からの視線が突き刺さり、鋭さを増しているが気にしない。…無理だわ。

 

 

 

 「という事があってだな」

 「そりゃしゃーねーわ、異世界のテンプレだしな」

 颯太はハンバーガー的な何かを齧りながらそう言った。

 

 「だよなぁ…でも、ここで勘違いイベントとかクソだるいと思うんだよ…」

 「まあ確かにな…でもまあ、世の中の女性を敵に回すぐらいハーレム作るなら覚悟しとけや」

 「俺そんなの作るつもり無かった」

 俺はヤケクソでホットドッグ的な何かを貪った…その時。

 

 クレイアンの町を激震が襲った。

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