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働いた事なんて一度も無いのに異世界行ったら社畜だった俺の無双劇。  作者: 粉兎 / パンケーキ
第二章 前世の友達が鬼畜すぎる
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28話 小鬼の狂化と植物少女

ねむいよぉぉ…もうシリアスは諦めました。諦めて皆を笑わせます。

 「そぉい!!」

 颯太は掛け声と共にクレイジーゴブリンの群れに飛び込み、ビームサーベルを振り回す。ゴブリンたちの首が飛ぶが、狂化したゴブリンは恐れる事もなく颯太に飛びかかる。

 

 「ったく!!数が多すぎる!!エネルギーがもたねえよ!!」

 「ご主人様!!こちらももう限界です!!」

 ミーナがこちらを振り返って言った。くっそ…埒が明かない…

 

 

 

 時は遡り三時間ほど前。

 

 「ご主人様、どうしたんでしょう?」

 四天王が突如として足を止める。森の中で馬車は止まって、静寂が訪れた。

 

 「四天王?どうした?」

 くっ、四天王が、ヒンヒン言ってるが全く分からない!!んー…ここはあのスキルを取るべきか…

 

 「スキルオープン!!言語理解!!」

 「ヤバイ!!ヤバイ!!」

 「ナンカキテル!!」

 ほう、一瞬で四天王の言葉が分かるようになった。言ってる事は相変わらず分からんが、何となくそう言っている気がする。んで、何かヤバいのが来てる?何だろうか。

 

 「二人とも、何かヤバいのが来てるらしいぞ?」

 「そうか、任しとけ!!ヴォルーシャがあれば敵は無い!!」

 「大丈夫です、ご主人様が居れば安心です!!」

 「お前ら頑張れよ!!」

 いや、颯太のヴォルーシャが強いのも分かるし、ミーナが俺を信頼してくれるのは嬉しいんだけどさ?二人揃って何かに任せ過ぎじゃない?

 

 「シュジン!キタ!」

 おっと、朱雀がなんか言ってる…ん?

 何か道も森も全方位から砂煙が上がっている。

 

 「しまった、囲まれた!」

 「何だとッ!?」

 「「あ、これやってみたかったんだよね」」

 「二人とも!ふざけるのは後にしてください!!」

 ミーナがルーンを手に取り、馬車の後方に構える。中々様になっているな…

 

 「颯太様は後方を手伝ってください!!前方はご主人様に任せましょう!!」

 「おっしゃやるぜ!!」

 「あの…俺ぼっちじゃん?」

 俺は嘆息して振り返り、敵を見据える。探求者先生!!アレは何ですか!?

 

 クレイジーゴブリン(狂化)

 Lv.720

 HP:52000/52000

 MP:0/0

 

 何だこいつ!?狂化って何!?

 

 …正体不明の状態異常か…また転生者が原因か?つーかHPがやべえ!!俺よりも高いぞ!?くっそ、探求者先生!!

 

 ATK:5,200

 DEF:1,300

 MATK:10

 MDEF:1,300

 DEX:4800

 LUC:10

 

 「二人とも待て!!そいつら強過ぎる!!特にミーナは無理だ!!」

 「分かった注意する!!ミーナは任せとけ!!」

 「ばーかミーナのナイトがお前に務まるかよ」

 俺は馬車の背後に回ってミーナを保護する。

 

 「ミーナ、お前は四天王達と一緒にいてくれ。ちょっとゴブリン倒してくる」

 「…はい」

 ミーナはこくりと頷いた。…さて、この数をほぼ俺一人でか…俺は絶雪を抜き、クレイジーゴブリンの群れに飛び込んだ。

 

 「そぉら壱ノ太刀!!」

 俺は絶雪でいきなり全力の斬撃を放つ…が、クレイジーゴブリン達は一体たりとも倒れない。クソ、おそらく絶雪を装備した俺の攻撃力が2万程度…技を使って3万程度じゃあ一掃できない!!

 

 「くっそ、弐ノ太刀に参ノ太刀ィ!!」

 俺は使える限りの技を使い、ゴブリン達を切り刻んだ。

 

 

 

 颯太サイド。

 

 「…うっわ…すげぇ数だ。」

 背後から激しい音がする。おそらく美輝が暴れているんだろう。

 

 「ま、そろそろ俺もやるとするか」

 俺は右腕のリングを展開させ、ヴォルーシャを起動する。頭から爪先まで白い金属に覆われて脳に電流で神経が接続され、直接周囲360°の映像が送られてくる。

 

 「さあ、始めようじゃねえかァ!!」

 俺は腰部アーマーからビームサーベルを抜き、ゴブリンの群れに突っ込んだ。ビームサーベルがゴブリンを斬り裂く…と思いきや、ゴブリン達は深手こそ負ったものの倒れはしなかった。そして今度は俺が袋叩きにあう。

 

 接続された神経から、ヴォルーシャへのダメージのデータが送られ、痛みに変換される。何てダメージだ。

 

 「くっそォ!!ふざけんなァ!!」

 俺は脳波でヴォルーシャにスイッチを入れた。

 

 「トランスアクセラレイトシステム、スタートアップ!!」

 瞬間、世界が止まる。否、ゴブリン達の動きが極限まで遅くなったのだ。トランスアクセラレイトシステム、その正体は変形機構と神経操作によってヴォルーシャの速度を1倍から使用者の強さに応じて自由に引き上げることができ、さらに使用者の時間感覚を延長する機能だ。

 

 俺はゴブリン達の集団の穴を見つけ、そこにギリギリでスライディングしてゴブリンの群れを抜ける。

 そして俺は再び斬りかかった。

 

 

 

 そして現在に戻る。

 

 「そぉい!!」

 颯太は掛け声と共にクレイジーゴブリンの群れに飛び込み、ビームサーベルを振り回す。ゴブリンたちの首が飛ぶが、狂化したゴブリンは恐れる事もなく颯太に飛びかかる。

 

 「ったく!!数が多すぎる!!エネルギーがもたねえよ!!」

 「ご主人様!!こちらももう限界です!!」

 ミーナがこちらを振り返って言った。くっそ…埒が明かない…

 

 メテオや最上位魔法で広範囲を一気に攻撃してもいいが、ミーナや颯太、四天王を巻き込まない保証は無い。やはりここは魔術開発に頼るしかないか…俺はMPを集結させ、魔術開発を起動する。この魔法だ!!

 

 「サモンズファミリア!!」

 俺は召喚魔法を選んだ。但し、自由に召喚できる魔法を創るには魔力開発のLvが圧倒的に足りず、適性のある魔物や幻獣をランダム召喚し、契約を結ぶ魔法にした。よって何が出てくるか、俺には分かりません。

 

 やがて赤色の魔法陣が出現して外周と内周で別の方向に周りだし、中から緑色の魔物が現れる。

 

 …うん、知ってた。ハーレム宣言したし、幸運がエグい事になってる俺が普通に魔物を召喚できるはずが無い。

 アルラウネ、それは花の種類と同じだけの種族がある。花の種類による強さ等の差異は無く、緑の多い場所では無敵に近い、この世界では上位の魔物だ。花の種類が影響するのは性格、花言葉に応じて、性格が決まるのだ。

 そして皆さんはアイビーという花を知っているだろうか?

 

 「ん…私エーデラ。誰?私を呼んだの。」

エーデラは本来出てくる予定じゃなかったんです…ホントは大量に魔物を召喚して、ゴブリン一掃したら黒幕が出てくるという予定でした。どうしてこうなった…

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