22話 幸せ地獄と皐月魔王
お腹空いたー眠いー…って感じで書いたので、凄いことになってます。書き直すつもりはございません。リア充爆発しろとか感想に来てたら、私の友達を爆破して回ります。以上、報告です。
「ふあぁ…朝…いやまだ暗いな、4時とかそこらか」
俺は体を起こす。窓の外はまだ薄暗く、ナイトブルーだった。
…目が覚めると隣に全裸の美少女、昨日の出来事が思い起こされる。というか凄かったな、何よりミーナがベッドの上だとああなるとは思わなかった。いや、皆ああなるのか?同人誌とかだとミーナみたいなのは少数派だけど…
童貞だから分からない。昨日までだけど。ああ、俺とミーナの純潔は花と散るらむ…別にいいけど。
「んぅ…朝?」
「あ、起きたか」
ミーナがムクリと起き上がる。
「ご主人様おはよぉ…」
「おう、おはよう」
「えへへ、おはようのちゅーしてー」
ミーナは「んー」と言って唇を突き出してキスをせがむ。言われた通りにキスしてやると、ミーナは俺の体に腕を巻き付けて抱き着いてきた。当然ミーナの円周率部分が直に俺の肌と触れ合う訳で…
「…昨日の続き、する?」
なし崩し的に二回戦に突入してしまった。ちくせう、不可抗力だ。
俺達は二回戦を終え、服を着る。あ、そう言えばミーナは下着だけで来たんだっけ?
俺達は無言で服を着終え、俺は自分とミーナに洗浄魔法をかけて一階へ降りていった。
さて、今日の朝ご飯は何にしようか…んー…うどんと鯖味噌は昨日食ったし…ま、朝は普通に目玉焼きでいいか。
…という安直で雑な朝食を終え、俺達(主に俺)は仕事にとりかかる。
例の如く午前中は冒険者のクエスト、そしてそれが終わると今度はアイテム錬金だ。クエストで集めたゴールドランク相当のレアアイテムがあるので高価なものばかりどんどん増えていく。そしてそれを倉庫に収め、一部を大輝の店に卸す。
そして1日の疲れはミーナと(ry
…という、サイクルが出来上がってしまった。生活リズムって出来上がると変えるの辛いんだよね、慣れるというか…
そして人生が確定しそうになった辺りで、また皐月からお呼び出しがあった。魔王退治?ああ、すっかり忘れてたわ。
という訳で俺は今度は一人で城へ行く事にした。
「よっす美輝、早速だけど魔王退治は?ねぇねぇ」
「すまん、完全に忘れてた」
「マヂカヨ…ま、こんな時のために喜んで魔王退治しそうな助っ人を呼んであるんだが…正直、お前のがマシだ」
「あっ…(察し)」
分かった、颯太か。
「呼んだか?」
バァンと謁見室の扉が開け放たれる。マジか、このタイミングで来ちゃうか。
「「誰も呼んでねーよ!!」」
俺と皐月は脊髄反射で声を合わせて叫んだ。うわぁ、中学時代美術部の三バカが揃っちゃったよ…俺は深く、深ァくため息をついた。
「「おい美輝何でため息ついたし」」
「俺らの未来を憂いているのさ」
「うわ、美輝お前大丈夫か?」
「ん〜」
こうなるから嫌だ、いつもこうだ、話が恐ろしく拗れる。俺はこいつらが面倒事を起こす前に魔王を倒すことを決意した。
「んじゃ、俺帰るわ」
「「え、ちょ、おま」」
ズズゥン
俺は謁見室の扉を閉め、王城から抜け出た。もう嫌だ、この城に来たとき絶対いい事無い。
「それで、王城から逃げ帰ってきたんですね。ご主人様は意気地無しですか?」
「…返す言葉もございません」
「…でも、私はそんなご主人様も…好きですよ?」
「俺の仲間はミーナだけだぁぁぁ!!」
俺は脊髄反射でミーナを抱きしめる。あぁ〜魔王退治が〜めんどいよ〜…ミーナと魔王退治、どっちが大事だ?そうだ、妻がいるので魔王退治には行けませんと言おう。ミーナにプロポーズする口実にもなるし、魔王退治を断る口実にもなる。俺は天才か。
「ミーナ?」
俺はこんな時の為に一昨日ぐらいに買っておいた白金貨1枚の指輪の小箱を取り出す。うん、着実に金銭感覚が狂ってるな。皆さんお忘れかもしれないが、10億クラン、日本円でいう100億円である。家何個建つんや。つーかそもそもこんな指輪がある事にビックリだよ。
「…受け取ってくれ」
「ご主人様、それってつまり…」
「ああ、結婚しよう」
「…私、奴隷ですよ?」
ミーナはもはや泣いている。うん、分かるよその気持ち、俺のステータスの恩恵で物事がサクサク進むから急展開すぎるよな。
「望むなら奴隷契約を解除してもいい」
「嫌です」
ミーナは泣きながらもにっこりと笑った。ああダメだ可愛い。この笑顔は誰にも、皐月や魔王何かには壊させない。俺も死にたくないし、ミーナと俺を全力で守ろう。いのちだいじに。
冒険者とその奴隷なので、式は上げなかった。探求者先生曰く、流石にマズいとのこと。
「…という事があってだな…」
俺は魔王退治の免除の為に、王城で皐月にミーナとの事を話した。これで魔王退治などアホな仕事もなくなり、平穏が訪れるだろう。
「なるほど、魔王退治の仲間が増えたって事だな」
…鬼かこいつは。




