表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
働いた事なんて一度も無いのに異世界行ったら社畜だった俺の無双劇。  作者: 粉兎 / パンケーキ
第二章 前世の友達が鬼畜すぎる
21/50

19話 ヴォルーシャ

元の世界での知り合いは友達がモチーフです。どいつもこいつもキャラが濃いので、殆どそのまんまでも個性が出ます。颯太のモチーフになった友達は、ガンオタです。

 「んぅ…おはようございますご主人様…」

 目を擦りながらミーナが起きてくる。反則だ。そう言えば、ミーナより先に俺が起きていたのはこれが初めてだな。

 

 「おはようミーナ、その可愛さは反則だ」

 「じゃあ、ナデナデして下さい〜」

 そう言ってミーナはふらふらとこちらに歩いてきて、俺をぎゅっと抱き締める。な、何だこの可愛い生物は!?寝起きのミーナが可愛すぎる…今度から5時に起きよう。

 一通りミーナを撫でてから、朝食の準備を頼む。10分ほど待つと、昨日の残りとパンが出てきた。

 

 「ご、ご主人様…さっきの事は…」

 ミーナが顔を真っ赤にして言う。なるほど、料理してる間に目が覚めてきたのか…俺も鬼ではない、さっきの事はしっかり…

 

 「脳に刻み込んでおこう」

 「ご主人様!!忘れてください!!」

 ああ、今日はいい事がありそうだ。

 

 

 

 と思っていた時期が私にもありました。森の中を四天王を走らせて進軍していると、右の方でバキバキと木が倒れる音が聞こえる。それと共にチュイィィンという機動音も聞こえるようになる。この世界にそんなハイテクなものが!?いや、探求者先生が知らない。これはこの世界のものじゃない!

 

 俺は四天王を止め、馬車から飛び降りる。

 キュイン。

 俺は反射で青白い光を絶雪牙で弾き飛ばす。

 

 「誰だ!!…っつってもアイツしかいねえよな…」

 アイツもいるのか…これはもう、皆来ていると考えるべきか…やだな。そして俺のすぐ近くに、俺がその中で最も出くわしたくない奴がいる。

 

 そしてそいつは姿を現し…何こいつ!?それは真っ白なボディが全身を包み、手にはそれぞれビームサーベルとビームライフルを持った、3メートルほどの人形の機械兵が浮いていた。人間の様に滑らかで、ガ○ダムやI○の様なカクカクした感じは全く無い。そして、顔などのパーツも一切ない。目の部分に青いゴーグルの様なものがあるだけだ。

 

 『…ん?』

 そしてその機械の中から声が聞こえる。それと同時に機械兵の頭部がガシャガシャと開いていき、中から見知った顔が出てきた。

 

 「美輝じゃんか」

 「お帰りください颯太様」

 「何でだよ!!」

 ズビシッ!!頭に衝撃が走る。こいつ、今は俺の方が強いんだぞ!!という気持ちを抑えて、言う。

 

 「邪魔だ」

 「ほぉ、俺の一撃を食らいたいのか!!」

 颯太の右手の装甲が開き、光を放つ。ま、まさかこいつ、アレをやるつもりか!!やめろ、この小説が消される!!

 

 「クレイジーフィンガー!!」

 うお、スレッスレや!!二つの意味でスレッスレだわ。俺は絶雪でそれをいなした。うお、指が全部刃物になってる!!触れたらひとたまりもないだろう。

 

 「あぶねえな!!俺がガチート持ってなかったらどうするつもりだったんだ!!」

 「その時はお前は偽者だと判断するぞ」

 無茶苦茶や!!俺はイラッときたので颯太の頭を絶雪の峰で叩く。

 

 「いてぇ!!何でだよ!!」

 「逆に何故怒られないと思った?」

 「ご主人様、そちらの方は?」

 うわ、やべえタイミングでミーナがひょっこりと馬車から顔を覗かせる。ミーナには首輪がついており…

 

 「お前こんな小さな子を…やはりロリコンだったか」

 「違うわ!!ミーナは俺の一つ下だ!!」

 「えっ?冗談だろ?」

 「わかる、分かるぞその気持ち。身長も低く服装もワンピース、そしてあの胸…いや着痩せしてるだけだけど…のサイズ。だが15だ。」

 「ちょっと待て、何で気痩せしてるとか分かるの?」

 「…あっ」

 不覚!!まさか誘導尋問だったとは…颯太!謀ったな颯太!ちくせう、これで俺はロリコンの汚名を被ることになるのか…

 

 「ご主人様、それでそちらの方は…」

 「あ、俺颯太。美輝の事殴っていいぞ」

 「何でだよ!!」

 「それではお言葉に甘えて…」

 「え、ちょま…ミーnグボァ!!」

 俺の顔面にミーナの拳がクリーンヒットする。俺、なんかしたっけ?あ、胸の話か。

 

 「さてと、美輝、突然だが王都まで連れてけ。準備OK?」

 「ヤメテ」

 「ダメだ(無慈悲)、コロス、はい死んだー!!ドゥルルルルル…じゃねえよ!!クレイジーフィンガー!!」

 「壱ノ太刀!!」

 俺はすんでのところで颯太の右手を弾き返す。

 

 「…腕を上げたな」

 「お前は俺の師匠か!!あぁもう疲れた、行くぞミーナ」

 「分かりました、さようなら颯太さん」

 「おい待て待て待て乗せてってくれよ」

 「嫌だ!!そんな重そうなの乗せてけるか!!」

 馬車の床抜けるだろ!!

 

 「ん、ならこうするわ」

 颯太の言葉に反応して機械兵は折り畳まれ、颯太の腕にリングだけが残った。

 

 「ホント何なのそのロマン装備」

 「いいだろ?」

 「いや、俺は実用性重視だ」

 俺は颯太を馬車に投げ入れる。

 

 「おま、扱い…な!!これ人をダメにするソファじゃねえか!!一体どこで…」

 「企業秘密だ」

 「教えろよ!!」

 「嫌です。四天王!!全力で行け!!」

 俺は叫びながらミーナをだき抱えて馬車に飛び乗り、人をダメにするソファに座った。と同時に四天王が嘶き、馬車が走り出す。

 

 「なっ、お前速すぎだろ!!」

 「コレがウチの平常運転だ」

 「な…くっ、横になっていればどうということは」

 ガッタン!!

 「アバーッ!!」

 ゴロゴロゴローっと颯太は転がる。俺は相変わらず離れないミーナを撫でながらくつろいでいた。

 

 「おま、何でそんな余裕なんだよ!!」

 「ステータスの恩恵だ」

 「くそ、ヴォルーシャがあれば…グワーッ!!」

 どうやら先程の機械兵はヴォルーシャと言うらしい。がしかし、俺の馬車の中では使わせん!!颯太にはもっと転がってもらおうか。

ヴォルーシャの名前、例の友達に決めさせました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ