表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
働いた事なんて一度も無いのに異世界行ったら社畜だった俺の無双劇。  作者: 粉兎 / パンケーキ
第一章 異世界行ったら社畜になった
18/50

17話 魔性の女神

シリアスになってきました。コメントに続きの予想とか、伏線の予想とか飛び交うと嬉しいんですが、まだコメントゼロ件です。ブクマと感想、増えるといいなぁ。

 「飛燕斬!!」

 すみません、瞬殺でした。飛燕斬一撃でした。あんだけ引っ張っといて、あんだけボス臭漂わせといて、ただの雑魚でした。

 

 「案外弱かったわ」

 「怖かったんですよ!!」

 「おお、悪い悪い」

 「頭を撫でないで下さい!!だからロリコンは嫌です!!」

 おうふ、久しぶりにミーナにロリコン言われた気がする。だが、気にしなければどうということはない。

 

 「よしよし、帰るか」

 「話を聞いてください!!」

 ぽかぽか俺を殴るミーナを持って帰る。多分他の人が殴られたら重症だろうなぁと思いながら、俺はギルドへ歩いていった。

 

 

 

 「んで、その報酬がこれか」

 宿で休む俺達の前には何十枚もの大金貨があった。合計すると5億以上、雑竜とアク○ゴンの討伐報酬を足したらこうなった。まさかあの真っ二つになったのがこんなに値が張るとは。

 

 「ミーナ、欲しい物あるか?」

 「そうですね…剣か槍が欲しいです」

 「武器か。そうだな、前衛は俺がいるし、槍でいいだろう」

 

 

 

 という訳で、例の武器商人のおっちゃんを探して市場に向かう。いつもの所にいた。

 

 「よっすおっちゃん」

 「おお兄ちゃん。ドラゴン狩りの噂は聞いてるぜ。どうだった?」

 「おっちゃんからただ同然で貰った刀が役に立った。マジでありがとう、恩に着るわ。おかげでミーナも買えたしな」

 俺の一言でミーナがお辞儀をする。

 

 「兄ちゃん、幼女趣味だったのか…」

 「なんで皆そう言うんだ…こいつは俺の一つ下だ…」

 俺は頭を抱える。歳下が好きなのは認めるが、それはせいぜい12歳ぐらい、それ以下は圏外だ。え?十分だって?俺は歳上も三つぐらいまでなら圏内だぞ?うん、釣り合いは取れている。

 

 「まあいい、で兄ちゃん、今度は何の用だ?」

 「ああ、槍をくれ」

 「どれだ?」

 「一番いいのを頼む」

 エ○シャダイみたいになった。そんな装備で大丈夫か?

 

 「じゃあこれだな、ルーン」

 ルーン?固有名持ちの槍か?なんか聞いたことあるような無いような…

 あ、呪われた槍だ。どす黒い液体、多分血に浸しておかないといけない槍だっけ?

 

 「って魔槍じゃねえか!!危ねーな!!」

 「確かに魔槍だが、そこまで危険な物でもないぞ?」

 「…そうなのか?」

 「ああ、実力は折り紙付きだ。大金貨10枚でどうだ?」

 「…9枚に負けろ、魔槍だろ?危ねーかもしれないじゃん」

 探求者先生のおかげで安全確認はできているが、それは黙っておこう。

 

 「いいだろう、大金貨9枚だ」

 「よし買った」

 俺は大金貨9枚を払って、ルーンをミーナに渡す。

 

 「じゃあこれミーナのな」

 「え、いいんですかこんな高いもの」

 「買う前に言えよ!ほら、欲しかったんだろ?」

 遠慮するのが遅い。そして、感情把握によって欲しかったのは看破済みである。拳闘士とか絶対しないだろうな。

 

 俺達は今日は宿に帰り、明日王都へ向かうことにする。

 

 

 

 

 

 

 「…行ったぞ」

 彼の一言で、一人の女がどこからともなく現れる。女の名はマレーズ、彼女を読んだ男の名はゼリムと言う。

 

 「あの妖刀と魔槍、どこから出てきたんだ?」

 「祭壇よ」

 「…アイツらに何の思い入れがあるんだか」

 「あの方のお考えは私達には及ばないわ」

 二人は幾つかの言葉を交わす。

 

 「…次は王都周辺に召喚があるらしいわ、その準備が必要ね。手伝ってもらっていいかしら?」

 「勿論だ。」

 

 「「全ては女神ルナティック様の思召の通りに」」

 

 その様子を見て、二人の女神が笑った。

 

 

 

 

 

 

 「さてミーナ、何か弁明はあるか?」

 「ヤ」

 「嘘だな」

 「一文字しか言ってませんよ!?」

 「槍が勝手にって言うんだろうが!!」

 俺たちの朝は静かに始まらない。今朝起きて、ルーンを見てテンションが上がったミーナが素振りをし、結果壁が一枚無くなった。弁償じゃねえか、勘弁してくれ。

 

 「ミーナ、頼むから俺の財布をダイレクトアタックしないでくれ!!」

 「ごめんなさい!!」

 

 

 

 という騒動があって、今は馬車を借りに来ている。王都には馬車でも10日かかるらしく、徒歩では無理との事だ。つーか冒険って南の方から始まって、まずは北上していくイメージが強かったんだけど…何でかね?

 

 とりあえず二人乗りの馬車を借り…いや、ここは奮発して最大10人ぐらい乗れる馬車を買おう、仲間はミーナだけじゃない、もっと増えるはずだ。

 

 別にハーレムを作るつもりは無い。一夫多妻は許されるし、最初はそのつもりだったがいざとなると…多分無理だ。どう扱っていいか分からないし、嫉妬とかの制御がむずい、オタクの本能として推しが出来てしま…いやその点は優柔不断だから全員平等にはなるか。

 そして何より…

 

 押し倒す勇気が無い。

 

 一人でも無理なのに、数が増えたら…絶対困る。ハーレムを作れば満たされるものは一つ、苦労は倍加。見合わねえわ。

 

 「…変な事考えましたね?」

 「いやこれからどんな仲間が増えるかなーと…」

 「どうせご主人様ですから皆奴隷です」

 相変わらず手厳しい、遠回しに俺に仲間なんて出来ないと遠回しに言われた。さて、いつも通りミーナに貶されたところで俺達は馬車に乗り込み、王都へ出発した。馬術スキルが君主にあって良かった。つーか武術扱いなのかこれ。

そろそろ1000PVいきそう。想像以上に最高だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ