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働いた事なんて一度も無いのに異世界行ったら社畜だった俺の無双劇。  作者: 粉兎 / パンケーキ
第一章 異世界行ったら社畜になった
1/50

プロローグ 転落

 早くも2作目。何やってんだか。

 今回の作品は、風呂で思いつきました。リラックスしてると想像力が掻き立てられますね。

 さて、今作の主人公、実はモチーフは私自身だったりします。もし私がチート持って異世界行ったらこんな事するだろうなぁ…というのを書く予定です。最も、本当に私が異世界行ったら秒死しますけど(笑)。

 今回はハーレム要素も入れようと思っていますので、皆さんご期待下さい。という程過激な表現は入れませんが。消される(迫真)。

 俺は今猛烈に混乱している。伸びてくる手が空を掴み、俺は水飛沫と共に押し流される。そもそも皆で旅行と言ってこんな所に来たのが間違いだったんだ。

 

 

 

 時は遡り半日前、今日の朝早く。

 

 「んじゃ、行ってくるわ。」

 「ちょっと兄ちゃん、本気!?」

 妹の美愛が俺を呼び止める。気持ちは分かるが、そんな危険な場所でもない。けどまぁ、捕まると絶対逃がしてくれないので俺は運動不足の体を運動神経で補い、最高効率で逃亡した。

 

 「あっ!ちょっと兄ちゃん!!」

 俺は振り返らない。振り返らず、俺は全速力で走った。

 

 

 

 「よっす美輝、早いな。」

 「おう、妹から逃げて来たからな。走ってきた。」

 大下美輝、それが俺の名前だ。名前だけ聞けば完全に女だが、れっきとした男だ。これでもかと言うくらい男だ。自分でも嫌になるくらい男だ。いやノンケだからね!?ホモではねぇよ!?

 

 俺の目の前の人物は田沼颯大、中学時代からの友達だ。因みに彼女持ちだ。リア充爆発しろ…とか言ったら、「むしろ非リア爆発しろ」とか言われてしまう。なんという理不尽。

 

 「つーかお前、登山なのになんだその服装は。もっと準備する物は無いのか。」

 「無い。つーかお前に持ってこさせる所存だ。慈悲はない。」

 「ひでぇな!?俺は何だと思われてるんだ!」

 「都合の良い非リア。」

 「言葉にも慈悲の欠片も無い!?」

 あまりの慈悲のなさにツッコミが冴える。

 

 「ま、俺はアヤが居れば問題ない。」

 「てめえ、そんだけべったりなのに何でまだ押し倒さn」

 「おいコラ死にてえのか」

 「アッハイサーセン」

 ここは素直に謝っておく。と、丁度いいタイミングで颯大の彼女、米原絢香が現れる。

 

 「遅れてすみません。」

 「おう丁度良かった聞いてくれ。来ないだこいつと一緒にコンビニに…」

 「美輝てめぇ!ここで死にたいらしいな!俺のこの手が真っ赤に燃える!」

 「うわぁぁぁぁぁぁ!やめてくれ…あ、そこいい感じ。あーそうそうこめかみの所。」

 制裁が何故かマッサージになった。

 

 「んじゃ、そろそろ行くか。」

 「いや、俺は!?」

 そろそろ行こうとした時、背後から声が聞こえた。ふむ、この声は。

 

 「残念な人か。」

 「俺の扱い!いつも酷いけど!」

 コイツは大村皐月、俺は腹黒苦労人だと思っている。あれ、何か矛盾してる気がするな。

 

 「冗談は抜きにして、そろそろ行くか。」

 「ん?イク?」

 「彼女の前でよくそんな事言えるよな。」

 「別にいいだろ。変態しかいないし。」

 そこは問題ではない。

 

 

 

 バスから降りると、もう目の前に山があった。実は小さい頃はばあちゃんに連れられて、何度も山には登ってきた。多分俺が一番の経験者だ。

 

 「いいかお前ら、俺が一番の経験者だ。ちゃんと俺の言う事を」

 「ヒャッホァァァァァ!」

 まず、颯大が駆け出した。話を全く聞いていない。

 

 「何の経験者ですかねぇ…」

 「登山ですけど!?」

 絢香は俺の発言を無視して颯大を追いかける。続いて、皐月が俺の肩をポンと叩いて歩いていく。

 

 「腑に落ちねぇんだけどォォ!?」

 人気の無い山の中、16歳の少年(?)の叫びが木霊した。

 

 

 

 さて、大分登ってきたが、何やら近くで水の音がする。気になるので、俺達はそちらへ行ってみる。すると大きな滝壺があった。ただし、俺達はその上にいる。

 

 「うお、たっけぇな…」

 一番に見に行った颯大が呟いた。続いて俺も見に行く。確かに高い。15メートルくらいありそうだ。俺は岩の上に乗り、滝壺を見下ろした。うわぁ…尚更こええ…

 

 俺は振り返り、皆の元へ戻る。ってかアイツら、俺置いていきやがった。

 俺はつい駆け出した…つもりだった。

 

 ふわりと身体が宙に浮く。足の裏に残るぬるっとした感触。

 

 母に聞いたことがある、うちの母さんの体験談は面白い。小学生の頃、修学旅行か何かで山に言ったことがあったらしい。滝壺を覗き込んだ母は足を滑らせ、滝壺に落ちたらしい。

 その後、教育委員会がきけんだということで、それ以来修学旅行などで山なんかには行かなくなったらしい。

 

 冗談じゃねえ、親子しておんなじ目にあうのか。

 

 颯大が走ってくる。

 

 「美輝!」

 伸びてくる手が空を掴み、俺は水飛沫と共に押し流される。そもそも皆で旅行と言ってこんな所に来たのが間違いだったんだ。

 

 いつ、水面に打ち付けられるのか。はたまた、岩に身をひしがれ、絶命してしまうのか。怖かった。

 

 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い…

 

 「怖い…怖い…」

 「ん?君は…此処に来るのはまだ先のはずだよ?」

 

 「怖い…怖い…」

 「可哀想に、恐怖で壊れてしまったんだね。」

 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い…

 

 俺の恐怖のスパイラルが突然、打ち切られる。頬のしっとりとした唇の感触で。

 

 「どう?意識はしっかりしてきたかな?」

 恥じらいながら尋ねてくるのは、どストライクの美少女だった。

んー…プロローグ長いかなぁ…

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