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変化  作者: 松本 登
8/10

級友との再会

僕は自分の部屋に戻り、小さい溜め息を付きながら準備した。

僕の家から駅までは歩いて15分ほどで着く。


駅に向かう途中も浦野さんは何故僕の家を知っているのか? 

こんな遠く、しかも平日に何の用なのか?

とそんな事をずっと考えている。


そんな事を考えてるうちに駅に着いてしまった。


駅の入り口で待つことにしよう。

携帯を見ると時刻は16時45分。

少し早く着いたかな?

と考えていると、


「松田君~」


どこからか聞き覚えのある声が聞こえる。


その声のする方を向いてみると、浦野さんがこちらへ走ってきている。


「はぁはぁはぁ、待った?」


「いや、今来たとこ。」

 

「そっかぁ、ここじゃあれだし、歩かない?」


「そうだね。」


ということで、どこかへ向かって歩くことにした。


歩いている途中も会話がない。


そりゃあそうだ。

浦野さんとは中学の三年の内一年しか同じクラスになっていない。


お互い沈黙の中歩くこと10分。

小さな公園が見えた。


平日だからだろうか、子供や親の姿はない。


「あそこにしよ?」


「そうだね。」


二人は公園の中にあるベンチに座ることにした。


お互い沈黙が続くこと5分。

僕から口を開いた。


「どうやって僕の家を知ったの?」 


「田中先生が教えてくれて…」


田中め…


僕は心の中で、三年の頃の担任の田中先生を憎んだ。


「で、こんな平日にしかも遠いのにどうしたの?」


僕は一番の疑問を口にした。


「実は…

爽太が、ずっと明君の事言ってて…」


「何て?」


「逃げられると思うなよって…」



僕は無言以外見あたらなかった。


爽太………………

今一番聞きたくない名前を聞いて思わず固まってしまったのだ。

爽太君と明くんの間には一体何があったのか?


さて、次回も明くんの中学時代のお話です!


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