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雄樹君に言われて仕方ないからみんなに親睦かいいの事を伝えた。意外とみんな乗り気。


この部署では下っ端のあたしが準備させられて、逃げる事も出来なかった。


始まってすぐ声をかけられる。


「松原さんだよね?俺同期なんだけどおぼえてる?」


「?  ごめんなさい、人数が多かったしちょっと・・・・・」


「だよね 笑

 尾崎です。尾崎直哉、俺たち下っ端同士宜しくね。」


なら親睦会の準備も手伝ってくれればよかったのにと思う。

尾崎君は同期だけどしっかりしている感じがした。人当たりがいいとゆうか、仕事もできそう。

だから今回もえらばれたのかな? じゃああたしはなんでえらばれたの?


親睦会も男性が多いせいか長くなりそう・・・・でも下っ端だから先に帰ることさえ出来ない。


外いこ・・・・・  ばれないように私は外の空気をすいにいく。


「松原さん?」


振り返ると雄樹君・・・・・


「タバコ?俺も行く。」


バレたら嫌だから来ないでくださいと言ったのに笑いながらついてきた。


タバコ頂戴と手を出す雄樹君。嫌々ながらも渡すしかなかった。

無言のままおたがいタバコを吸う。


「あの、海老澤部長って人見知りじゃないんですか?ヒロトさんも言ってました。あんまりしゃべらないって。

 さっきもみんなと一緒に騒いでたし、今なんてあたしについてくるし。」


「ちょっと仕事から外れない?なんかちかちゃんに部長とか言われると悲しくなる。

 あれは仕事だから、トップの俺が喋らなかったらやりずらいでしょ?あとちかちゃんについてきたのは息抜き。

 なんか落ち着くんだよね。ちかちゃんって。」


ドキッとした。やばい、爆発しそう、やめて。


「ちゃんと2人で話したかったんだ。ねえ、なんで俺の事さけんの?なんかしたかな・・・・」


悲しそうな顔で覗き込まれて胸がきゅんとした。もうだめだ、あたし雄樹君のこと好きなんだ。

確信してしまうと止まらないと思った。でも上司だし、そもそも彼はなんとも思ってないかもしれないし。


「何もしていません。海老澤部長は何もわるくないです。だからほっといてください。」


俺は雄樹だよと念を押すようにいわれる。


「まあこの状況もそのうち慣れるよ」

彼は言い残し、タバコを消してお店に戻った。


お開きになり帰り道が一緒だった尾崎君と電車に乗る。


「俺実は松原さんの事知ってたんだよね。結構家の部署では有名だったんだよ?」


「えっ?なんでですか??」


「可愛いのにいっつも機嫌悪そうでみんな声かけたくてもかけられないって」 笑


「そんなぁ!!」


「ははっ。 でも今日話して何となくわかった。ただの恥ずかしがりやなんだね」


「いや、そうゆう訳ではなくて・・・・」

自分のことをどうこう言われるのは好きじゃない。彼は色々聞いてくる。


彼氏とかいるの?


いません。


好きな人は?いるの?


いません


俺、候補にしてくれる?


えっ??

この人何言ってるんだ??


「候補でいいから。ね?あっ、俺ここで降りるから、じゃあまた来週。」


彼は言残して電車を降りてしまった。何を言ってるんだ??


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