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異世界楽しみます

すいません大分投稿期間が開いてしまって…。

体調壊してコロナになったり、糖尿病が発病してそれで入院したりでほぼ死んでました。

「オデノカラダハボドボドダ」ってやつですね。

ブラック企業で働く弊害です。皆さんは身体にお気をつけ下さい。


さて、言い訳はこれくらいにして本日より投稿再開させてただきます。

毎週火曜日と日曜日の週二回で投稿する予定で今後活動させていただこうと思います。

「異世界楽しいなー」


俺は何体目かわからない龍もどきを倒していた。

なぜこいつらを龍もどきと言っているのかだが、ホンモノの龍には先ほど会って逃げ出したからだ。

ホンモノの龍は、硬い皮膚に覆われていて20メートルくらいの巨大な存在で、火ではなく凍り付くガスを口から吐いていた。

吐いた瞬間地面が凍り付き、身体も全身が急激に冷える。

自分のことながらよく逃げられたと思う。

スキルで『状態異常無効:全属性』と『歩行阻害無効』があったおかげだと思う。


『状態異常無効』はそのままの意味で、身体に発生する状態異常が無効化される。

毒や、やけどなどはもちろんのこと、病気なども全て無効化してくれるらしい。

全属性ってのがどこまでを指しているのかは謎だ。

そして、『歩行阻害無効』は歩行する際に生じる阻害される要素を無効に出来るらしい。

これが存外使えるスキルだ。炎の中を歩いたとしても熱さを感じず焼けることも無い。それどころか、水の上を地面と同じように動くことが出来るし、空気抵抗すら無くなるそうだ。

ただ、空気抵抗が無いせいで速く動きすぎて逆に危なかったから、しばらくは練習する必要があるだろう。通常時はこのスキルは使わないのが無難だな。


この二つのスキルがあれば、実質どこでも移動することが出来るのだろう。

これのおかげであの龍が放った冷凍ガスでも身体は凍らず、凍った地面も高速で移動することが出来た。

おそらく、あの龍は獲物を動けなくしてゆっくり食べる性質なのだろう。

追いかけてくる足は非常に遅かった。それでも20メートルを超える巨体に狙われているので随分な恐怖だったが。

それに比べると目の前の龍もどきは全然怖くない。

まず、龍みたいにガスを吐かない。大きさも人間の倍ほどの高さしかない。それに、鱗が全然硬くなくて俺の剣で切るとバターの様に切れる。数は多いが、こいつらは一体ずつしか襲ってこない。じわじわと痛めつける習性なのか、または協力して獲物を狩っているのではなく取り合ってるのかはわからないが、一体ずつなら楽なもんだ。

という訳で、俺はこいつらを龍もどきと名付け狩りまくっていた。


とりあえず色んなスキルの練習台にちょうどよかった。

大分うまく使えるようになったはずだ。

特に魔術は面白かった。

魔術は大きく区分すると6つの属性に分かれる。

火、水、土、風の4つでこの4つは互いに作用しあう関係だ。それとは別に相互関係の光と闇がある。

4属性の魔術は組み合わせによって効果を増大させ、上級の魔術へと変化する。

火と土で溶岩魔術、水と土で泥魔術、火と風で爆風魔術などといった具合だ。3つ以上混ぜるパターンもあるみたいだ。水と土と風を合わせると植物魔術となった。

まるで化学の実験のようで楽しかった。

ちなみに回復系の魔術は光に、状態異常の類は闇に含まれるらしい。

さらに魔術は武器や、拳に付与することが出来る。

直接放って当てるよりは威力が落ちるが、武器に色々効果を付けられる利点がある。


俺は一応6属性の魔術すべて使える。

それにプラスして、隠された7つ目の属性である雷属性の魔術も使える。感電させて敵の動きを動けなくさせることも出来るし、遠距離でも当てることが出来る。非常に便利なスキルだった

まぁこれは神のチート特権ってやつなんだろう。


「さて、そろそろ街に行ってみるか」


ずっと平原で魔物たちを狩っていたが大分、日も傾いてきてるしそろそろ街に行って止まる場所を探した方がいいだろう。というか、金ってどうすればいいのだろうか?一応狩った魔物の死体を持てるだけ持っていくか売れるかもしれないし。


俺は持っていた袋を開け、死体を吸い込みしまう。

アイテム名【神の胃袋】

この袋は見た目は小さな袋だが、中は異次元となっており宇宙規模の容量があるらしい。

ほぼ無限に近く入れられると思っていいだろう。


しばらく近くの川伝いに歩いていると、舗装された街道があった。

街道を行けばどこかの街には着くだろう。

そのまま街道に沿って歩いていくと、馬車がある。


しかし、馬車の様子がおかしい。

中には人はおらずもぬけの殻、馬車も所々剣で切られたような傷がある。

さらに近くに御者らしき人の死体がある。周りは夥しいほどの血が飛び散っている。

おそらく盗賊か何かに襲われたのだろう。

そして、血は別のところに点々と落ちて続いている。

「……手遅れになってないと良いけどな」

俺はその血の跡を追いかけていき、森の奥にどんどんと分け入っていくことにした。


進んでいくと段々と遠くから悲鳴が聞こえてくる。

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!助けてくれ!」

男性の悲鳴だった。

他には剣戟の音など争っている声が聞こえる。

「はぁっ!」

「ちっ!さっさとくたばりやがれ!」

木の生い茂った道を抜けると20人くらいの盗賊が、3人の人間を取り囲んでいた。

取り囲んでる周りには何人かの死体が転がっていた。

どれも鎧のようなものを着ており、盗賊に襲われて殺されたのであろうことがわかる。

そして、盗賊を一人で相手しているのはガタイの良い銀鎧をまとった大剣使いだ。


小太りの身なりのいい男と、小さい少女が二人。大剣使いの男に守られている。小太りの男は怯えて悲鳴を上げ、少女は生きることを諦めてしまったのか呆然とした目をして、立ち尽くしていた。

「おら!いい加減諦めやがれ!」

盗賊の首領らしき男が激昂しながら大剣使いに切りかかる。

「そう簡単には死なない……っぞ!」

大剣使いはその攻撃をかわし、剣で切り返し押し返す。

実力は大剣使いの方が強いようだ。だが、さすがに敵の人数が多すぎる。それによく見たら身体のあちこちを怪我していてボロボロだった。このままだと遅かれ早かれやられてしまうだろう。


絶体絶命のその時大剣使いの剣が眩い光を放っていた。

そして、大剣使いは足を踏ん張って剣を上段に構えて振り下ろしながら叫んだ。

『奥義、爆風スラッシュ!!』

その技で相手の盗賊の大半がやられ、残るは盗賊の首領のみになっていた。

「くっ……」

しかし、大剣使いはそれで力を使い果たしたのか崩れ落ちていた。

「……へっ、手こずらせやがって、だがお前もようやくこれで終わりだ」

首領が手に持ってるナイフを振り上げていた。


それを見た瞬間、俺は地面を蹴って駆け出してた。

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