8話:ミオ
俺はサバトヴィレッジを出て目的地へと
ほうきで飛んでいた。
そして俺は革命の旅をしている。
この旅で俺は悪魔を倒し革命を起こす。
だがそれには少し体制を整えなければ。
ということで仲間探しに向かったのは
ファイターヴィレッジと呼ばれる村だ。
ここは戦士の村で、
俺はここで『戦士』の職業にも着けとレオに言われている。
職業は簡単に言うと称号みたいなもんかな。だけどそんな簡単に戦士になれるのか?
俺は魔女という職業に着くまで
1年かかったからな。
戦士の職業に簡単に着けると思っていない。もしかしたらまた1年足止めかもな。
だけど悪魔を倒すための確実な1歩になる。それに仲間も出来るかもしれない。
まあ職業に着くの優先だが。
飛んでいるとファイターヴィレッジのようなものが見えてきた。
「あそこか?よし、降りてみるか。」
スウー
俺はほうきでゆっくり降りた。
すると看板のようなものがあり、
そこには『ファイターヴィレッジ』
と書いてあった。
「ここが…よし、行ってみるか。」
俺は歩きながら職業の試験場所を探すつもりだった。
が、探す前にあるものが目に付いた。
30mぐらい先だろうか、
黒い髪をした1人の女性が5人ほどの男性と
組手を交わしている。
それを見ているとさすが
戦士の村だと思ったが、
あの女の人強すぎないか?
5人の男達にわずか1分ほどで
勝ってしまった。
「ん?」
やべ、あいつに気づかれた。
気づいた途端あいつは
こっちに駆け寄ってきた。
「君は革命者のルア?」
「えっ、そうだけど…」
なんで知ってるんだ?
「何で俺のこと知ってるんだ?」
「なんでってレオから聞いてるからね。」
レオと知り合い?
「レオとどんな関係なんだ?
てかお前誰?」
「私は『ミオ』、
ここファイターヴィレッジの長です!
だからレオとはこれからの
方針決めとかで度々会うんだー。」
「長?」
なるほどそれなら俺とレオを知っていることにも頷ける。
フフっ
俺は思わず笑った。
「どうしたの?」
「いや俺は村の長に会いやすいなー
って思ってさ。」
「確かにそうだね。」
ミオは半笑いで同意してくれた。
「それで?
なんでファイターヴィレッジに来たの?」
「ああ、『戦士』の職業(称号)に
着こうと思ってな。
それで戦士ってなるまでに
どれくらいかかるんだ?」
さあ、どれくらいだ…?
「実力次第じゃない?
まあ私は3ヶ月かかったけどね。」
3ヶ月?
それなら革命の旅にすぐ戻れそうだ。
俺もできるだけ早く
革命を起こしたいからな。
「良かったー。」
「え?」
「あ、いやこっちの話。」
「そう。
…ねえルア。私と戦ってみない?」