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番外１ 移動にて
番外 移動にて
この話は天使活動初日に天川と話した話の一部です。
「君は何校なの？」
「俺は天回高校だ。お前は？」
「僕は輪牌高校だよ。でももう少しで転校するんだよね。」
「そうか、どこ校に行くんだ？」
「まだわからないんだ。」
「それはなんでだ？」
「親がなぜか教えてくれないんだ。」
なぜだろう。普通は教えてくれるだろ。
何かあるのかな。
「何か心当たりは？」
「ん～、別にいいって思ってるのかな。」
「なんでだ、教えてくれないと不安になるだろ。」
「いや、もともと親が僕のことより弟のことのほうが重要だからじゃないの？」
「弟に何かあったのか。」
「弟が体が弱くて今入院しててね。その件で引っ越しするんだけどね。」
「そうかひとまず新しい学校でも頑張れよ。」
「あぁわかったよ。」
「何かお前にはこれから世話になりそうだな。」
「そうだね、今後会えるならもっといろんなことを話そうよ。」
「そうだな。」
これが天川との出会いだった。
