対称の二人
7章 対称の二人
さて、愛花に誘われて今愛花の家に向かっているのだが…。
「愛花の家ってどんな感じに広いんだろうな。」
「さぁ、行ったことないからわからないな。」
天川と一緒に向かっている。
実際俺の家と比べてどんだけ大きいんだろう。
アパートだけど…。
「あと少しだな。」
この角を曲がれば…。
「でか…。」
そこにあったのは家らしき大きい建物だった。
表札を見てみると、
「まじかよ。」
櫻木 そう愛花の名字だった。
ギイー
門が開いた。
「ようこそ!私の家へ!」
愛花が家から出てきた。
その現実を受け止められず、そこで意識が飛んだ。
目が覚めるとベッドで寝かされていた。
「あ、起きたね。」
愛花が横から顔を出した。
「急に倒れるなんてどうしたんだ。」
天川もいた。
そうだった少し現実を受け止めきれなくて気絶したんだった。
「いや少しびっくりして…。」
「気絶するほどびっくりするなんて少しとは言わないよ。」
天川がごもっともなことを言った。
家が貧乏なのを愛花は知ってると思うんだけどな。
自分から言うのはなんか恥ずかしいしー。
「あ、そういえば信二君の家って貧乏だった…。」
ナイス愛花!
でもやっぱり恥ずかしいな。
「そうだったのか。見た目でわからないけど貧乏だったんだな。」
…言わないでほしかったな。
意外と傷つくんだよな。
「それじゃあ本題に移りましょうか。」
そうだった話し合いに来てたんだった。
「まず今わかっていることは、天使の仕事は悪魔を倒すこと、その悪魔の数に応じてお金が入ってくる。」
「そういえば俺の相方が言ってたんだけど。」
天川が話し始めた。
「危険度1の悪魔が100円ぐらいで、2が200円、3が300円、4が500円。5が700円ぐらいで、そのほかに5大魔が一人ひとり違うらしいよ。」
意外と安いな。
まぁこれぐらいか。
「あと天使の状態だと時間の進む速さが約2倍になるそうだよ。」
そうか、だから1日目の時、時間が早く感じたのか。
これは特に問題ないかな。
「これが一番重要、悪魔に殺されたものは存在を消される。」
え、じゃあ今まで死んだ人たちは…。
悪魔に負の匂いを吸い取られた人と同じなんだな。
「だいたいこんな感じかな。」
「ありがとう、最後にもう一つ、あの悪魔が言っていた、『あの方』のことについて
知っているか?」
これは聞いておきたかった。
あの方とやらが何かしら知っているかもしれないからな。
「いやその『あの方』については何も知らないな。
今度の仕事の時相方に聞いてみるよ。」
「あともう一つ、どこの高校か聞いてくれないか。」
コミュニケーションをその相方とやらと取りたいからな。
「わかった了解。」
今回はここで解散だ。
「ん?ここは?」
目が覚めるとまた知らないところにいた。
「仕事か。」
「まだ寝てたいですー。」
愛花が隣で寝ていた。
そういえば昼間眠くないのはなんでだろう?
ほぼ徹夜なのにな。
「おい、愛花、起きろ仕事だぞ。」
愛花に声をかけた。
愛花は起きたが少し寝ぼけているようだ。
「あ、おはようございます…いやこんばんはでしょうか?」
どっちでもいいよ。
「仕事だよ。はよ行くぞ。」
そして羽を羽ばたかせ、空へ飛んだ。
すると一つ奇妙なものが移った。
一つの光る点が消えかけていた。
「あそこだな行くぞ。」
「は~い…。」
気のない返事で愛花が言った。
もっと緊張感持とうぜ。
そこに降り立つと天使のペアがフードを被った何者かと闘っていた。
そのフードの人物が持っていたのは、
「…鎌。」
大きさは俺の身長ぐらいの大きな鎌だった。
すると天使の体が鎌で裂かれた。
天使の体は消えていった。
もう一人も同じように裂かれ消えていった。
するとフードの人物がこっちを向いた。
その姿はまるで、死神のようだった。
「お前は何者だ?」
俺はそいつに問いかけた。
すると、
「私は何者でもない。只あの方のために天使を、抹殺する。」
そういううとさらに言葉を続けた。
「お前は、何か特別のようだ。」
というと闇に消えていった。
8章に続く