悪魔
6章 悪魔
俺は天使の羽を使い高速で動いた。
そして悪魔の核を狙って刀の刃をさした、が
ガキィン!
と鈍い音が響いた。
「そんなもんは効かねえなぁ。」
と悪魔がいい、刀の先端を見てみると、
「刃が入らない…。」
刀は悪魔の体の皮で止まっていた。
やばいな、これだと悪魔の核を壊せない。
解決策を考えないとな。
この硬さじゃ愛花の矢も通らないだろう。
「どうしますか?」
愛花も考えているようだ。
しかし、
「何もしてこないんだったらこっちも攻撃するぞ。」
と悪魔が言い、使ったのは、ダークフレイム
「闇の力よ今ここに我の敵を滅せよ 闇炎…。」
すると俺たちの足元から黒い炎が噴き出してきた。
ドゴーン!
「これが魔法か、確かに厄介だな。」
半分焦げながら言う。
すると、
刀に炎が吸い込まれていく。
「なんだこれは。」
吸い込みが止まるとそこには、
刀に炎がまとっている。
「よしこれならいけるぞ!」
そして炎をかき分けながら悪魔の元へ走る。
「なぜだ!あの魔法をどうやって!」
そして悪魔の核に今度こそ刃を立てた。
「裁きの時間だ。」
そして悪魔の体は粉々に砕け散った。
「ふー、なんとか勝てたな。」
「そうですね本当に危なかったです。」
そうだな今回はまじで危なかったな。
あの時の刀がなかったら死んでたかもな。
「でも、何であの時刀が燃えたんだ?」
すると頭に何かの声が響いてきた。
「やっほー!私は天使の案内人サク。新人天使のためにいろんなことを
説明するよ!」
なんか聞こえてきた!
なんだよこれ!普通に気持ち悪いわ!
「気持ち悪いとか言わないでくださーい!」
ていうか心まで読めるのかよ!
ますます気持ち悪いわ!
「どうかしたんですか?」
愛花が不思議そうにこっちを見ている。
「お前には聞こえないのか?」
「え、何のことですか?」
どうやら聞こえてないようだな。
ということは今俺だけにしか聞こえてないんだな。
「おい、サクとやらさっきのは何なんだ?」
「さっきのは何かの能力だね。」
能力?なんだそれ?
「能力は稀に一部の天使や悪魔が持てる特殊な魔法だね。個人しか使えないから個有能力と呼ばれているよ。」
そうか、その能力とやらを持っているってわけだな。
「ちなみに君が使った能力は魔功複製ってゆう能力だね。
自分の技量に応じて相手が使った魔法攻撃をコピーできるってゆう技だよ。」
意外と強い能力だな。
使いこなしていけばもっと強くなれるかもな。
「誰と話してるんですか?」
あ、愛花がいたんだった。
「いや別になんでもないよ。後で話すよ。」
というと意識が飛んだ。
「またこんな感じか。」
目が覚めると自分の家にいた。
すぐに着替えてご飯を食べて学校に向かおうと家に出ると…。
「おはようございます!」
やっぱり愛花がいた。
じゃあ昨日のは現実か。
「また会ったね!」
「あぁ、おはよう。」
そして急いで学校に向かう。
今日は間に合った。
「おはよ、信二君。」
天川がいた。
そうだ、昨日転校してきたからそりゃいるか。
「じゃあ昨日は危険度2の悪魔を倒したのか。」
お互いに報告をする。
「でも一つ気になることがあるんだよな。」
「ほー、それは何だい?」
「その悪魔があの方の作戦とかみたいなことを言ってたんだよな。」
そのあの方が何か絶対にカギを握っている。
「なんの話してんだー?」
やばい、周りに人が集まってきた。
どうしようか。
「別に、明日の弁当のおかずが何なのか予想してただけだ。」
天川がそんなことを言った。
すると興味がないのか人がいなくなっていた。
「学校でこの話をするのは危ういかもな。」
もし聞かれたらどんなことになるのやら。
「それじゃあ私の家に来ませんか?私の家広いですし誰かに聞かれることもありませんよ。」
「そうなのかそれじゃあ今日この後行きますか。」
ていうか家広いってどんだけの金持ちなんだよ。
7章に続く