戦闘
12章 戦闘
「どう倒すか。」
今目の前にいる魔は、おそらく危険度4ぐらいだろう。
だが、普通の悪魔とは違う。
そもそも悪魔ではないかもしれない。
今回はまじで死ぬかもしれん。
ガギィン!
松本の振った剣はその悪魔には通用しなかった。
防御魔法を使い攻撃をしのいでいるからだろう。
「その程度ですか。」
その魔、ケルべスが言った。
「うるさい、まだ本気出してないだけだ。」
松本が少しやけくそ気味で言う。
すると、松本を飛び越えて天川がケルべスに向かって攻撃した。
ほう、双剣か。
まぁまぁいい武器だな。
そこら中に天川の双剣がケルべスに攻撃する音が響きわたる。
その攻撃でケルべスは少し後ずさりする。
その顔は、困っているように見える。
これはいけるか。
と俺が壮大なフラグを立てたその時、
「いやはや、危ないですね。」
ケルべスがあおるように言う。
「まったく効いてないな。」
困っているように見えたのはどうやって引き離そうかを考えていたようだ。
するとケルべスは、 フリーズ
「我が敵の動きを止めよ、静止。」
そういうと、天川の動きが止まる。
「どうした天川。」
それに天川は、
「動けない、金縛りにあっているみたいだ。」
なるほどそういう魔法か。
このままだとやばいんじゃないか?
あ、そういえばこういう魔法もコピーできんのかな?
「魔功複製!」
すると、天川が動き出した。
ケルべスは、それに面倒くさい、という顔をした。
「そうですか、それなら魔法攻撃全般は使えないですねぇ。」
「ついでに静止もいただいたよ。」
「ほんとこれだから固有能力はめんどくさい。」
確かに使ってるこっちは強いけど、相手は魔法を使ったら相手に使われるんだよな、
相当相手きつくね?
「それじゃあ今度はこっちだ。」
俺は言った。 ファイヤーランス
「今この時敵であるものを燃やし尽くせ、炎槍…!」
そういうと、炎の槍が現れケルベスに向かって飛んでいく。
それにケルベスは、
「中級の魔法ですか、今のあなたではその程度の魔法しか使えないのですかね。」
そう言うとケルベスはその炎の槍を消し去った。
まじかよ~。やばいワンチャン死ぬわこれ。
「何をしている、馬鹿そんなとこで突っ立てないでその刀で攻撃をしろ。」
松本が強い口調で言った。
「そんなこと言ったてさ天川の双剣が効かなかったんだぜ~、刀で切れるかな~?」
「できるだろ、ていうかね、出来ない=死だから。」
「物騒だね。」
「そういう世界だからね。」
まぁできるだけやってみるか。
「仕方ないから、これコピーさせてあげるよ、そしたらもっとまともに戦えるでしょ。」
すると松本は、 ウィンズスラッシュ
「風の力よ我が敵を切り裂け、風切…。」
そう言うと、緑色した刃がこっちに飛んできた。
「魔功複製…。」
俺はその魔法をコピーした。
「いきなりはやめてくんない。」
「ちゃんと言ったよ、もっと警戒してればいいんだよ。」
「めんどくせ~。」
「めんどくさいとはどういうことよ!」
「その性格。」
「めんどくさくな~い!」
「お前も馬鹿だろ、キャラ崩壊してるぞ。」
「馬鹿じゃない、あとこれが素だから。」
「じゃあ最初っからそのキャラでいけば良かったやん。」
「初対面では緊張してああなっちゃうの!」
「あの~そろそろいいですかね?」
ケルベスがあきれたように言った。
「あぁすまんこいつが。」
「いや、あいつが。」
「お前だろ!」
「い~や絶対にお前だ!」
「だからすぐけんかするのやめてくれない?けんかするほど仲がいいみたいな感じ?」
「「仲良くねぇし!」」
二人の声が重なった。
天川と愛花が
「結局仲がいいんですかね。」
「たぶんそうだろうな。」
と言った。
「「だから仲良くないから!」」
「いや、言葉言うタイミングとかばっちりですよ。」
「「ばっちりじゃない!」」
「なんか、ケルベスが一番常識人みたい。」
「たぶんそうだろうな、あいつらどっちも馬鹿だからな。」
「「馬鹿じゃな~い!」」
「あの~もういいですかね。」
それに天川が答えた。
「別にいいぞ、ごめんなうちの馬鹿どもが。」
「「だから馬鹿じゃな~い!」」
「こんな感じで大丈夫ですかね?」
13章に続く