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天使の翼  作者: カイト
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松本琴音

9章 松本琴音


目が覚めるとまた見知らぬ場所にいた。

知らない場所ってやなんだよなぁ。

知ってる場所だったらいいんだけど。

分かりやすいし。

「あれ?」

周りを見渡すと、

「よっ、信二君。」

天川がいた。

そして天川の後ろに見たことのない人が立っている。

「そいつは?」

天川が紹介しようとした時、

「黙れ、自己紹介ぐらい自分で出来る。」

と、鋭い口調でそいつが言った。

「私は松本琴音、高2だ。」

おや、何ととんがっていることで。

ていうかこいつがその天使の一族的なやつなのか。

「初めまして、俺は黒山信二、お前と同じ高2だ。」

「私は櫻木愛花です。歳はみんなと一緒の高2です。」

と、軽く自己紹介をしたところで、悪魔を探すことにした。

また羽を使って飛び空から町を見下ろした。

そして一つの黒い斑点を見つけた。

「前と同じだな。」

やはり黒い斑点が悪魔の場所をさしているらしい。

と思っていたら、

「あれ?」

後ろにいた松本がいない。

よく見るともう悪魔の場所へ向かっていた。

「ちょっと早いな~。」

せっかちなのかな。

すると天川が、

「最初に言っておくけどあいつかなりツンツンしてるから気をつけろよ。」

ツンツン?

性格の話かな。

そう思いながら、俺たちも悪魔の元へ向かった。

悪魔の元へ俺たちが着くと松本がもう戦っていた。

「みんなを待つとかそういうのないのかね。」

「ああゆうやつだから。でも優しいところもあるんだよ。」

お、ツンデレか?

しかし、あいつの戦い方はキレがいいな。

武器は剣か、俺の刀と似たようなやつだな。

さすが訓練された天使だ。

「あの悪魔は危険度4ですよ!普通の悪魔とは比べ物にならないほど強い悪魔ですけど大丈夫でしょうか?」

「あいつなら大丈夫だろ。」

天川、お前あいつに絶対の信頼かなんかがあんのか?

確かにあいつも強いけどさぁ。悪魔も相当強いぞ。

すると松本が、    ウィンズソード

「…風の力よ我が剣に宿れ風剣…。」

と唱えると松本の剣に風がまとった。

「魔法か?何か倒したりしたのか?」

「いや、あいつは訓練していた時に身に着けたらしい。」

そんなのもありかよ。でもそんな家に生まれたら大変そうだな。

と言うと、

「おい!天川こっち向け!」

松本が叫んだ。

急いでその方向に向くと、

悪魔の放った魔法がこっちに飛んできていた!

とっさに俺は、魔功複製を使った。

すると、魔法は俺の手に吸い込まれていった。

突然、

「ほーい、サクだよ。」

いきなり声がした。

「なんだいきなり。」

「その魔法の名前と能力を教えてあげようと思って。」

「早く教えろ。」 デスブラスト

「その魔法の名前は死砲。一撃で相手を殺せる技だよ。」

やばくね?これ食らってたらゲームオーバーだったじゃん!

「んじゃそれだけ。じゃね~。」

あ、消えやがった。

周りを見ると愛花以外驚いていた。

「信二君今の話は聞いたよ。それ悪魔に打って早く殺そうよ!」

そこで声のトーン上げるとやっぱサイコパスなんだな。

「よし、それじゃあ松本そこどけ、死ぬぞ。」

「私は死なない。」

「強情張んな。さっさとどけ。」

そういうとしぶしぶどいてくれた。

「さてと、行くぜ。」

「あいつは何をするつもりなんだ?」

「見てればわかりますよ。」」

松本が不思議そうに見る。 デスブラスト

「全てを殺し全てをなくせ!死砲!」

そういうと、前に出していた手から黒い煙のようなものが飛び出した

その黒い煙は悪魔の体を通り抜けた。

その瞬間、悪魔の体が粉々に砕け散った。

松本と天川は茫然としていた。

「今のって、さっきの悪魔の技だよな。」

「話は聞いていたんだが、まさかここまでだったなんて…。」

まぁ、そりゃ驚くよね。

「お前は一体なんだ?」

松本が問いかけてきた。

「俺は、黒山信二、お前と同じ高2で家がめっちゃ貧乏ただそれだけだ!」

松本があきれたように見ている。

「なんだ只のアホか…。」


10章に続く


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