神のいたずら
今日もいつも通りの日常が始まる、そう思っていた。
しかし、俺を待っていたものはこの世のものとは思えないほどの物語だった。
1章神のいたずら
俺の名前は、黒山信二。 高校二年生、父と母は数年前に離婚し今は母と二人暮らしだ
今は安いボロアパートで暮らしている。
今日もいつも通り授業を受け、体育は仮病でさぼり、家に帰って何をしようか考える。
学校が終わり一緒に帰る友達もなく、一人ただ歩き家へ帰っていた。
異変が起きたのはその時からかもしれない。
「ん?」
今、目の前をなにかが通った気がした。
何かはわからなかったが何か恐ろしい感じがした。
なんだろう?
そう思いながらも、何もなかったためそのまま家に帰ることにした。
「ただいま。」
家に帰り声をかけても返事がない。
畳の部屋に入りテーブルをみると、一枚の紙が置いてあった。
「今夜は夜勤になり、遅くなります。ごはんは冷凍庫に入ってる唐揚げとごはんをチンしてください。」
大変だな、と思うが将来何かの仕事に就き母の生活を楽にさせてあげたい。
とりあえず冷凍庫から唐揚げとごはんを出し電子レンジで温める。
そして食べながら今夜のアニメをチェックし、
今日やった授業の復習をし
アニメを見て、そのまま布団に入り眠った。
それから何時間たっただろうか。
「・・、お・、おい、そろそろ起きろ」
そんな声が聞こえてきた。
「お前だよ!さっさと起きろ!」
なんだかわからないが、布団から起き上がり周りを見た。
しかし誰もいない。空耳かと思い布団に入り寝ようとすると
「こっちだよ、こっち!、窓だよ、窓!」
もう一度その声が聞こえてきた。
その声につられ窓を見てみると、
「やっと気づいたか」
そこにいたのは、人だったが背中に羽が生えていた。
しかしその顔に見覚えはなかった。
「あなたは誰ですか?」
「そんなことは後でいい、とりあえず羽出せ」
羽?そんなものどこにあるんだ?と思った。
「持ってんだろ羽、背中から手を出す感じだよ」
こいつ、頭どうかしてんのか、と思いながらも羽を出そうとしてみた。
バサァ!
…出た。
しばらく、といっても5秒ぐらいだがビックリして動けなかった。
「やっぱ出せんじゃねえかよ、まぁ出せるんだったらあの方から力を分けてもらっている証拠だな。よしじゃあ飛ぶぞ!」
と、言われたがどうやって飛べばいいのかわからないんだけど。
「さては飛び方がわからないな、別にむずかしいことはいらない、飛びたいとイメージすれば飛べるただそれだけだ。」
そう言われたがそう簡単にできるもんなのか?
とりあえず言われるがままにやってみると…。
気が付いたら足が空に浮いていた。
「…ほんとに飛んでる。」
それ以上は何も言えなかった。
「よし飛び方はわかったようだな。今回はお前の他にあと一人いるからな。早くいくぞ。」
何を言っているか意味は分からなかったが、なぜこのような状況になっているかを聞きたいからとりあえずついていくことにした。
二人目は、見た感じ歳は俺と同じ感じだった。俺と同じく羽や飛び方もわからないかんじだったから俺と同じく今日急にこんなことになったのかな、と考えた。
「よし二人そろったな。これからこの空のもっと上にある天上にいるお前たちをスカウ
トした大使様に会いに行く。詳しいことはそのお方から話してくれるだろう。そこで質問したいことを聞け。よしそれじゃあ行くぞ!」
「君は誰だい?」
二人目のやつが話しかけてきた。
「俺は、黒山信二、高校二年生だ。」
「そうなんだ!僕も高二で名前は天川智也っていうんだ。」
天川とやらの話は大体聞いた。
やっぱりこのことは知らなかったらしい。
その大天使に会うために天上に向かう途中、天川とはなしていると
「よしついたぞ。」
周りを見渡すと俺たちと同じように羽を付けた人がいっぱいいた。
「ここが天上…。」
「よしここからは案内役のやつが来る、ここでお別れだ。また会えたら会おうぜ。」
そのまま行ってしまった。
「はーい、新米天使の方はこちらに来てください。」
そう言ったのは、案内と書いてある札を掲げている、天使?だった。
その天使?の言われるがままに向かうと…。
「よく来ました、新しき天使達よ。」
そこにいたのは、ほかの天使?達とは明らかに格が違う天使?だった。
「これからあなたたちには、この世界に無数にいるといわれる悪魔たちを倒してもいま
す。」
ここから俺たちはどうなってしまうのだろうか?
2章へ続く