消えろ
俺のステータスが完成した。奴隷になって3ヶ月。やっと解放される時が来た。
あぁ本当に解放されるんだな。これでやっとやっと自由か。ありがとなテンコ。
『………』
テンコ?おーいテンコ?
『……私のことですか?』
あぁ。天の声だからテンコだ。嫌か?
『い、いえ!ありがとうございます!』
名前を気に入ってくれて良かった。思ったより嬉しそうだ。
さてと、まずはこの家の奴ら全員消してやる!その為にはこのうざったい首輪を消さなきゃな。
俺は隷属の首輪に手をかざし
「神スキル"消滅の光"」
手から強烈な光が発生し、首輪を消した。
これで首回りがスッキリした。
消滅の光は魔力を50万使ったが俺の魔力はまだ余裕がある。よし消しに行くか。
奴らはだいたい朝か夕方じゃないと地下室には来ない。今は夜だからだいたい寝てるかもしれないな。
「神スキル"超能力"テレポート」
俺は屋敷とは少し離れた外に出た。ちなみに超能力の消費魔力は10万だった。
よし、ここからでいいか。
「神スキル"超能力"サイコキネシス」
ゴゴゴゴゴゴッ!
「な、なんだ?地震か?」
「お、おい!なんかだんだん目線が高くなってないか!?」
俺はサイコキネシスで屋敷の敷地ごと空に浮かした。結構な高さまで浮かしている。屋敷中パニックになっていることだろう。
そして俺は屋敷を逆さまにして一気に地面に叩き落とした。
ドガァァァァン!
結構な量の砂埃が舞う。普通ならほぼ間違いなく死んでいるだろうが流石貴族なだけはある。腕利きの魔法使いを雇っていたのだろう。咄嗟に屋敷に結界を張って死人を出さなかった。が結界は地面との激突の際に割れていた。
まぁそんな事は予想通りだが。
"神気"を纏っている俺は気配も声もはっきりわかっていた。
少しビビらせたかっただけだし、これで殺す気は無かったしな。
「お前たちは殺さない。消してやる。神スキル"消滅の光"」
俺は手を屋敷の方に向けた。すると手から強烈な光が出て屋敷を敷地ごと包み込んだ。
光が収まるとそこには初めから何も無かったかのような更地が出来ていた。