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裏切り

この世界の文字は日本語なので宿屋はすぐに見つかったが、空き部屋が一つしかなかった。


「じゃあカレンはここに泊まって。俺は他探すから。」


「いや、でも……」


「お客さん。他探すって言っても多分空いてませんよ。なんでも城で勇者召喚をしているらしいので、勇者を一目見たくて各地から人が集まって来ているので。」


「え!?じゃあどうすれば……」


「あの、ここにします。2人でもいいですか?」


「え?ちょ、「構いませんよ。2人で銀貨4枚になります。朝食は用意しますので準備できたら起こしに行きますよ。」


そうして、カレンが銀貨4枚支払って1人部屋だが2人で泊まることになった。


「じゃあ、レオくんはベットに寝てください。私は…「俺!俺は床で寝るからカレンがベットで寝てくれ。頼む!」


俺が土下座までしたのでカレンは「……わかりました。」と了承してくれた。もちろん絶対に何もしない。


するとすぐに俺は眠気が襲ってきた。

異世界召喚の影響で身体が疲れたのかもしれないな。


「カレン。俺は眠くなってきたからもう寝るよ。おやすみ。」


「……そうですか。おやすみなさい。」


俺はすぐに眠りについた。





カレンはレオが眠りについたのを確認した。


「はぁー。よかったちゃんと効いて。初めて魔法使ったから上手く行くか心配だったけど。」


カレンはレオには気付かれないように魔法を使っていた。レオはカレンに眠らされたのだ。


「私って案外演技上手いのかな?それともレオくんが間抜けだったのかな?まぁどっちでもいいけど。」


カレンはレオに近づき顔をじっと見る。


「レオくんごめんね。もし生きてたらまた会おうね。」


レオの頬にキスをしてカレンはレオのお金を持って部屋を出て行った。


その後謎の男数人が部屋に入ってきてレオを連れ去った。










「ふわぁ。よく寝たって……ん?」


ーー ジャラジャラ


翌日俺は疲れが取れたのか体がスッキリしていていい感じの目覚めだったが、何故か昨日の宿とは別の場所にいる。


辺りを見渡しすとカレンはいないし、俺は牢屋?にいるみたいだ。それに首輪がしてあり鎖で繋がれている。


は?え?意味わからん。なんだこれ?しかも異様に臭いし。どこなんだここ?


そう思っていると小太りのおじさんがこっちに近づいてきた。


「おーおーやっと起きたのか。まったく呑気なやつだな。ここがどこかも知らないで。」


小太りのおじさんが訳のわからないことを言い出した。


「ん?なんだ意味わかってないのか。勘の鈍いやつだな。お前はカレンとか言う女に奴隷として売られたんだよ。はははは。」


「………………え?」


え?カレンが俺を売った?なんで?俺たち一緒の異世界人だろ?待って奴隷?


「お、おい。冗談だろ?」


「はははは。嘘じゃないさ。正真正銘ここは奴隷商だ。裏のだが。はははは。」


「ま、待ってくれ!俺を解放してくれ!」


「商品が一丁前に俺に指図してんじゃねぇよ!お前はもう一生人として生きられねぇんだよ。その隷属の首輪が付いている限りな。」


小太りの奴隷商は下賤笑みをこぼした後去っていった。


俺は清々しい朝を迎えた直後どん底に叩き落とされた。

この日俺は奴隷となった。


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