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異世界召喚

新しく始めました

「ふーさっぱりしたー。」


髪をタオルで拭いていると突然物凄く眩しい光が俺を襲った。


「……っ!?」


目を開けると周りには鎧を着た騎士のような人達、杖を持ってる人達、 なんか豪華な服を着ている人達、そして大きな椅子に腰掛ける1番豪華な服を着た目力の強い金髪のおじさんがいて、その隣には金髪の美少女らしき人が顔を隠して立っていた。


「ここは……?」


さっきまで俺は自分家で髪を乾かしていたのに……。突然眩しい光に襲われたと思ったら全く知らない場所だし……。


俺が考えていると大きな椅子に腰かけた偉そうなおじさんが


「その者を捕らえろ。」


おじさんがそう言うと、周りの騎士らしき人達が武器を取り刃先を俺に向けてきた。


ーーえ?


俺は訳が分からなかった。いや、なんとなく分かってはいる。多分これは異世界に召喚されたんだろう。そしてここは王城であの椅子に座っている人が国王なんだろう。

だが、なんで俺に刃が向けられているのかがわからない。


「ちょ、ちょっと待って!俺が何したって言うんだよ!」


すると、国王だと思う人が冷たい目で


「その格好を見て分からないか?」


そこで俺は自分がタオルを腰に巻いただけの格好である事に気付いた。


「我が娘にそんな格好を見せるとは……許せん。」


国王らしき人の隣にいるのは王女らしい。国王らしき人は俺を物凄く睨んでいる。

なるほどね。確かにこれは許せないだろうな。って待てーい!


「いやいやいや、確かに許せない気持ちも分かるが、勝手に召喚してきたのはそっちだろ!風呂から出たばっかなんだからこの格好はしょうがないだろ!」


周りがザワザワし始めた。「国王様になんて無礼な!」とか「礼儀知らずの変態が!」とか色々聞こえてきたけど全て無視。

国王でも俺はこいつに敬語は使わない。いや、ここにいる全員に対して敬語は使わない。そう決めた。

国王が右手を上げ「まぁ良い」と言うと周りの人達は皆静かになった。


「ふむ。確かにそうだな。おい、そいつに着る物を持ってきてやれ。」


国王がそう言うと1人の騎士がこの部屋から出て行った。


「さて、貴様何故召喚されたと知っている?」


国王が俺を睨みながら聞いてきた。

あー俺こいつ嫌いだわー。


「俺の世界には異世界勇者召喚とかを題材にした本なんかがあるからな。」


俺が敬語を使わないからまたザワザワし始めた。けど無視。絶対敬語使ってやらん。

するとまた国王が右手を上げると周りを静かになった。


「そうか。では、細かい説明はいらないな。おい、鑑定石を。」


すると、ローブを着てフードを深くまで被っている怪しい爺さんがなんとなく不思議な力を感じる石を持ってきた。


「ヒッヒッヒ。この石に手を置いてくだされ。」


怪しい爺さんに言われるがまま手を置いた。鑑定石って言ってたし俺のステータスがわかるやつなのかもな。

だがいつまで経っても何も起こらない。


「ヒッヒッヒ。ステータスが表示されないなんて初めて見ましたぞ。ヒッヒッヒ。」


怪しい爺さんが国王にそう告げると、「そうか。そいつが勇者なわけもないしな。また失敗か。」と国王は少し気を落としたようだった。


「なぁ。俺ってどうなるんだ?」


大体この場合はどうなるか分かってはいるが一応聞いてみた。


「着替えが終わったらこの城から出て行ってもらう。少しばかり金は持たせてやる。おい、そいつを連れて行け。」


こうして、俺は服と金を貰って城を出た。ただ、服と言ってもローブ1枚だけ。中は素っ裸だ。

あの野郎!マジで嫌いだ!


よろしくお願いします

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