ぼくのお兄ちゃんは異邦人
200文字小説です。
「今日から新成人だね。おめでとう」
お母さんがお兄ちゃんに向かってそう言ったものだから、ぼくは驚いた。
新星人だって?
「ありがとう。じゃあ成人式に行ってくるよ」
そう玄関のドアを開けようとするお兄ちゃんを、ぼくは呼び止めた。
「お兄ちゃん。行っちゃダメ!」
「どうしたんだ、急に」
「ぼくはお兄ちゃんと戦いたくないよ」
頭の中で、戦隊番組の内容がフラッシュバックされる。
それは新星人が地球を蹂躙している光景だった。
拙作「四つの扇」はもうすこしで連載再開できる予定です。
お待たせして、すいません。