突発的に
昔から視事は苦手だったけれど、こいつの視線は真っ直ぐで心地良いものだった。
「なぁ、時雨。俺と付き合って///」
「…は?」
今人生初めての告白を受けました時雨乃愛。
まず、こいつは何を言っているんだ。
私
と付き合うだの、学校中の皆から嫌われてる私に告白など。
というか私は今普通の顔を保てているだろうか。
この世の終わりみたいな顔になっていないだろうか。
いや、それは今はどうでもいい。
告白の返事を返さなければ、
「私と付き合いたければ好きなとこを10個簡潔に言ってみてよ。」
私は何を言っているんだ。
馬鹿だ。おかしいだろ理論的に。
絶対ぶっとんんでる奴だと思われた。
「時雨の好きなとこを10個?///ちょ、はずいんだけど。」
おいおいこいつは何だ。何故照れる。
今のはどう考えても引くとこだろうが。
「な、何てれてんのよ。はやくいいなさいよ///」
うわぁああ私の馬鹿、何故相手をさらに煽る。
いっそのこと爆発したい。
「えっと、その時雨の好きなとこは、」
そして何故こいつも答えようとするんだ。
「まって、やっぱり言わなくていいわ。
告白の返事はまた今度よ。」
私は逃げるかのようにその場を逃げ去った。