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クラスごと勇者召喚されたみたいだが俺の職業は魔王のようです  作者: satori
第一章 召喚されました、人間の敵になるようです
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008 カフェでの会話

「本当にごめんなさい」


その後、カフェに入って詳しい話をしようとしたまさにその時に出た発言だった。


「え?」


この人何か悪いことしたかな?

俺にはどこにも責任があるとは思えないけど………ん~思い出せ無いな。


「私が立ち会うから大丈夫だとか言ったくせに、何もできなかった」


ああ、そのことか。

ルナさんにはどこにも悪気があった訳では無いだろ。むしろ悪いのはあいつらだな。


「別に気にしてなんていませんよ。

 悪いのは、あいつらですよ」


ルナさんは、すごく悲しそうな顔をして。


「でも私のせいで犯罪者に・・・」


ああ、そんなこと。


「俺のステータスカードが偽装できるのはご存知でしょうですので、問題ありません」


証拠は残していないしね。この世界の犯罪者か否かはステータスカードで見るからこれが出来れば、やったかどうか判断する事は出来ないだろうしね。

ルナさんはあっそうかそう言えばそんなこともできたなと言う顔をしている。


「まあもっとも、それができなくとも俺は奴らを殺したでしょう」


しかしその事は言っておくことにした。


「え、どうして私は自分の種族とかを隠していたんですよ、それなのに」


少し困惑したような顔をして聞いてくる。

俺は少し目を閉じゆっくりと目を開け理由を話し始める。


「そんなことは関係ないですよ

俺は、初めに奴らが来た時はまあ痛めつけて物を出させるかと思っていたんですが、問題はその後の発言です。

 俺の目の前であなたに、種族差別的な発言をしたのとそれであなたが傷ついた顔をした時点で奴らは、この世に存在した痕跡すらも残ら無い様に殺すことが決定したんです」


「んなあ、ああっ、あうあうぅ」


ルナさんは、顔を真っ赤にして変な声を出しながら唸っている。


あ、失言だっただろうかこれは、今の言い方は聞き方によっては、あなたを傷つけたことが許せなかったから殺すといったようなものだぞ(※注 そのものです)まあでもいいか。

俺は目の前の可愛い生き物を拝みながら、ティータイムとでもしますか。


周囲が騒めく。


…………また面倒事かな?ガシャガシャと耳障りな音を立てながら、


「そこの黒コートの男、動くな」


行き成り現れた豪華な鎧を着た騎士が大声で言う。

さっき殺したおっさんの部下か何かな?

鎧の金が掛ってそうな雰囲気から奴らは貴族だろうな。さっきまで怒りがぶり返し口調が悪くなる。


「………俺が話す」


ぼっそとルナさんに言う。


「はい、なんでしょう」


「お前に城内での殺人の罪の容疑がある我々と来い」


「何か証拠はあるのでしょうか、我々は今日ここには観光に来ているだけです。

それなのに城内での殺人など犯すはずがないでしょう。

当然ですが大衆の面前で糾弾するということは何か確固とした証拠があるのでしょうね」


高圧的にしかしただ適当な事を言うのではなく正論をスラスラと言う俺に対したじろぐ。

だが、それでも強気に言う。


「そこまで言うのならもちろんステータスカードも見せてくれますよね?」


声をかけてきた奴とは別の線の細い奴がいやらしい笑みを浮かべながら発言をしてくる。


「おお、そうだな」


最初の男がそれに同意して来る。


しかし、俺はそれにあっさりと返す。


「ええ、もちろんですよ」


そう言いステータスカードを渡す。


「当然ですが、犯罪履歴はありませんよ」


口元に人の悪い笑みを浮かべて言う。


「なっ、馬鹿な」


「なんですか?何が馬鹿な、なんですか?

 勝手にそっちが勘違いして、こちらに謝罪もないのですか」


「なんだと、くそ、こんな事は何かの間違いだ。

 どうせ何か細工はしたのだろ」


「そんなこと、出来る訳が無いでしょう?」


不安そうな顔で見ていたルナさんが、吹き出すのを堪える様な格好になっている。

まあ、はたから見ると、大声を出す兵士に怖がっている様にも見え無くは無い。


「はぁ、あなた方は大声を張り上げて女性を怖がらせるとは、騎士としてそう言う態度はどうなんですか?

それにここは、静かにお茶は飲んで甘いものを食う場所なんですよ。


まあ、何が言いたいのかと言うと……………静かにしたらどうなんだ?迷惑だろう」


更に口調が悪くなっていく様な気がするがまあいいだろう。


「なぁ、貴様ぁどこまで我々はバカにすれば気が済むんだ」


「なぜ俺がお前に敬意を示す必要がある?

なんせ俺はこの国に所属しているわけじゃないんだぞ。それともお前らは自分が偉いとでも思っているか。

それこそお前ら何様のつもりだ?」


騎士達は顔を真っ赤にして何かを言おうとするが、結局いうことが思い浮かばなかったのか、腰の剣に手を伸し抜こうとしている。


はぁ、こうなるのか………ここでは手荒な真似はできないか。


〈マルチロックオン〉〈殺圧〉発動


周りに影響の出ないように個別に殺気を飛ばす。


「ひっ」

「っ」


周りが異変に気づき騒ぎ出すが、気にせず話を続ける。


「それを抜くのなら死を覚悟しろよ」


とは言え、ここでは、やらない方が良さそうだがね………

俺は徐々に殺気を強くしながら言う。


「今すぐ俺の目の前から今すぐ消えるがいい、目障りだ!!」


俺がここに来て初めで怒鳴る。


「「は、はい」」


騎士たちは最初の威勢は、何だったと言わんばかりに見ていて哀れになるくらいの悲鳴を上げながら去って行った。

そしてそのすぐ後にウェイターを呼び、


「騒がせて悪かったな、今いる人たちの代金に充ててくれ」


そういい銀板を一枚渡す。

そして俺は堂々と店を出て行った。


「行こうか」


「ええ」


スキル〈個別化〉を入手しました。


スキル〈看破〉〈索敵〉が統合され〈超感覚〉を入手しました。



ありがとうございました。

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