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クラスごと勇者召喚されたみたいだが俺の職業は魔王のようです  作者: satori
第三章帝国での武術大会は面倒事になるでしょう
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075 狐人の集落

それから十数分後。


「着くたかな」


目的の集落が見えて来た。空から見たその集落は、昔の日本の様な印象を俺に与えた。食用の果物をつけている木が多く見え、大きな畑もあった。

野菜や米を育てている様で、食文化も不思議と日本に近いものをかんんいる。


アル達については、俺の作った魔法具アーティファクトとアルたちの魔力の反応が固まっているので間違いないな。渡した魔法具アーティファクトの反応の数も減っていないし、結構順調なのかな?なんと言うか一人も親の所に戻ってないって言うものは順調と言う訳じゃないか……


ちなみにこれは獣系の亜人たちはとても義理深く、自分の命を救った者には一部では死ぬまでついていくと言う者のいるくらいだ。更に親も自分の子供がそれを返す事もせずに帰って来るのをよしとしないからでもある。


「う~、あれは酷いんじゃないの」


とそんな事をがんがえていると不機嫌さを隠しもしない様子でシェンが声をかけて来る。


「ああ、言うのも作戦の内だろう?」


「む~」


直前まで魔弾当てゲームをしながら移動してきたのだけど、俺は最後くらいは勝って終わりたかったので、少々本気でシェンの裏をかくような戦法に切り替えた。

まず、かなり大きめの魔弾を作り出してそれ基本に使って防御と攻撃をした。攻撃の時はそれを散弾の様にバラバラにして更にそれを誘導弾にしたり(と言うかしないとルール違反)、散弾のサイズを一個一個大きさを変えて大きい物の後ろに小さいものを配置したりした。

今までに無いくらい全力で〈平速思考〉と〈諸事万端〉を使用した為、流石に頭痛い………


「で、大きさを変えた方がいいかな?」


頭を抑えながら考え事をしていると、シェンが集落にはいる時にどんな大きさになるかを聞いて来る。


「ん、そうだな。いつもの大きさで頼む」


ポン、と音を立てて愛玩モードになる。


「ご苦労様」


「別にそんなに手間じゃないよ~。この姿になるのも手伝ってもらっているし」


シェンはいつも通り定位置の頭の上に乗った事を確認し移動を再開する。




集落の入り口で。


現在、殺気だった狐の耳と生やした戦士たちに囲まれる。颯とシェンの姿が有った。


会話を聞かれないためにお互いに念話で会話する。


‘どうするの?’


‘ん~一応俺の事は伝えたしもうすぐ返事が来ると言うか、本人が出て来るんじゃないの?’


‘そうかね~普通、元々のカールスルーエだったけ?そこに居る筈の者が来たって信じる人いる?’


‘………………’


それは確かに言えてる。


‘どうすうの?念話でも送っといたら?’


‘その方がいいか?っと、来たみたいだぞ?’


‘え!?嘘来たの!!’


「は、颯様!!」


「あ、ホントにいる!!」


アルとここが故郷の子確かシャラ君だったかな。

周囲に居る者達が‘え?まじ!?’と言った反応をしてる。


‘ねぇ!?いったい今までどんな、ちょうきょ……ゴホ……どんな無茶をしてきたんだい!?’


シェンは俺の事を一体何だと思っているんだろうか?


‘何かすごく失礼な事を言っているぞ?’


‘気にしちゃダメだよ~’


‘………’


何と言うかこいつは他人のいじりどころを見つけると急に機嫌が良くなるな……

さてと、そろそろ向こうの話を終わりそうだし入れるかな?


「すいません。颯様お待たせしました」


「大丈夫だ。気にしないでくれ。人間の事を警戒するのは当然だろう」


何度も人間に襲われていて、奴隷にされる者もいるのだから、むしろ問答無用で攻撃されないのが逆に驚いたくらいだ。

まあ、頭の上に居るこいつのおかげかも知れないが。


「いや、驚きましたよ。急に村の門番をしている者がハヤテ・マユズミと名乗る人間が俺達を訪ねてきていると聞いたので。

ことろで一体どうやってここまで来たのですか?手荷物も無いですし馬車もありませんし」


「飛んで来たんだよね~」


あんまり、人外ぶりをアピールしないでもらえないかな。


「………それとさっきから気になっているのですが、その竜は一体何なのでしょうか?」


アルが俺の頭の上にいるシェンについて聞いて来る。


へぇ、意外と驚いていないな。〈魔人化〉のスキルを持っているからなのかな?


「こいつの名前はシェン。見ての通り竜で面白そうだから一緒に居る」


「そうですか………」


理由を聞いた時に顔を顰めた。その顔を何でそんな理由で龍なんかにそんなに懐かれているのかだろうか?

何かれているのではなくてホントにこんな理由なんだけどな………まあ、普通に考えたらおかしい事か。基本的に竜は一番弱いとされている地竜でさえB+級の高位魔物ハイ・モンスターだからな。と言っても龍は、精霊と並ぶ魔物モンスターの括りの外の生き物だから、本当は魔物モンスターのランクに入れるべきではないのだけどね。本当に【毒龍王】が身内思い出良かった。本調子の【龍王】クラスとあの時に闘っていたら絶対に死んでいたよな。




本人はそう思ってはいるが、最近存在が忘れかけられていそうな【神杖槍】を使えば、おそらく概念外特殊属性での一つである【白焔】があったので【神杖槍】のまだ一度も使っていない、属性極大化を使えばぎりぎり勝てるだろう。まあ、まだ本人はこの能力は知らないがね。僕らとしてはそれはとっても嬉しいのだけどね~




「ところで何故ここに来たのでしょう?何か向こうで問題が起こりましたか?」


「いや、そんな事は無いのだけど。ちょっと用事ができたから長期間街を開けるから、それを伝えに来た」


「そんな事の為にです!?」


ん~、そんな事なんかじゃないと思うのだけど。

これはどっちかって言うと、俺にこんなメッセンジャーみたいな事させている事を言っているのかな?

別に対した手間じゃないから、かまわないのだけどね。


「あ、すいません。用事とはいったい?」


「帝国武術大会って知っているか?」


「勿論ですよ。あそこで入賞する事でさえ戦士として最高の栄誉と言われているくらいですから」


やっぱり知っているか。と言うか何故そんな事を聞いて来るですかって言う感じだね。


「リルとレティシアにそこから推薦状が来た」


「す、推薦状ですか……

二人の能力を考えればおかしい事は無いのかもしれませんが、しかしそれだけでは推薦状はもらえないのでは?」


当然の疑問だな。


「お前たちが旅に出た後に【魔人】が街を攻めて来てな」


「【魔人】が………」


驚いている様だ。何と言うかそいつらと戦いたいと言い出さなくて若干ほっとしている。

俺の周りには何だか戦いに関して積極的過ぎるからね…………ハハハ……


「まあ、その時に二人が活躍してね。それが多分向こうに伝わって推薦状が来たんじゃないのかな?」


「そうですかすごいですね。出来る事なら私も出たいのですが一通り回ってからではないといけませんから」


「そうか。あとどれくらいで回れそうだ?」


「そうですね。あと三カ月くらいでしょうか」


「三カ月ね………急げばギリギリ間に合いそうだがどうする?」


「…………………本当ですか?」


あ、やっぱり興味あるのか。まあ、この大会は特に規模が大きいから仕方ないのかな?


「ああ、馬車の方をもっと念入りに改造すればいいだけだが」


と言っても改造の前には魔が付らそうだけど………

何と言うかその改造をした時よりも魔法陣を物体に刻む事は随分上達したからな。

まあ、そこまでやばい物を持たせ過ぎて狙われる可能性を多少は減らしておこうと言うのも理由の一部であるが。

それについても随分強くなっている様だな。案外ここに来るうちに多くの魔物モンスターを殺したようだな。

待たせておいた。弾丸も残り七個随分と打ったものだな。そしてどんな方法であれ他の生物を殺すことが出来ればレベルは上がるみたいだな。

道具を使った場合でもレベルは上がるかの実験を後でする必要が無くなったな。

と若干黒い事を考えていると………


「ところでこっちには何時までいるんですか?」


「今日明日はここにいるつもりだ」


「そうですか。皆にもあって行ってください。シャラが皆に伝えに行ったはずです」


「あ、それとここの族長?村長?に挨拶をしておきたい」


「ここは族長です。案内します行きましょう」



ありがとうございました

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