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クラスごと勇者召喚されたみたいだが俺の職業は魔王のようです  作者: satori
第二章 貿易都市で商会を始めるようです
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066 竜を連れての露店めぐり


街に頭の上に小さな竜を乗せた長い白髪を黒い髪留めで止めている。男?が歩いている。


「ほぉ。ここが人の街か」


「どうだ?気に入ったか」


「うむ。この騒がしさは心地いいな」


「そうか。それは良かった。そこの露店でなんか食べないか」


「あ、いいね。私お腹減ったよ~」


周囲の人間は驚愕した。言葉を喋るモンスターは例外なく【魔人】であると言われている。

しかし、この認識は本当は正しくない。


【魔人】と言うのは二つのなり方がある。一つは個別進化現象を引き起こす事の出来たもの。

まあ、簡単に個別進化現象を説明すると。他の生物を殺害によって発生するレベルアップこれがその生物の限界を超えると発生する。

大体どこかの学者が系統を取ったらしくF~Dが百。C~Aが五百、S~以降が特殊な条件で不明となっている。まあ、確証はないがS級以上の魔物モンスター過程は問わず殺害する事とあった。

この現象が発生すると異世界人の強みとも言われている適応能力を手に入れるとこが出来るのだ。つまりこの世界の人間には持っていない圧倒的なスキル習得の速さが手に入る。

それ故人間が【魔人】を忌避する根底的な感情はここに有ると言ってもよい。


二つ目は人間、亜人の変化の方限定に起こる方モノを説明しよう。

これは魔力量や感情の急激な上下が関係している。

この二つが同時に必要かと言われればイエスともノーとも言える。

颯の場合は魔力量であるし、彼の部下であるアルは感情の方である。

前者は称号として手に入り、後者はスキルとして手に入る。

しかし、これに共通しているのは、その時は一人である必要があると言う事だ。


そして【魔人】へとなったもの二つに共通するのは総合的な能力の上昇である。

何故なら【魔人】とは生物の枠を超えている為集団的な生き方では無く一個人として生きる事を選択したとも言えるからだ。一人で生きていくと言うのなら能力が特化する事は殆ど無い。生きていけないからね。

集団で行動する事の例外は【魔王】がいる時だけだ。彼らは【魔王】はこの世界に存在する最強者【王】の一人であり自分たちに最も近い【王】であるからだ。

なおこの世界の最強者と言うべき【王】は【魔王】【龍王】【精霊王】の三つ。

以前出て来た〈鬼王〉は種の王であり上の存在には含まれない。


最初の話に戻ろう。つまり人間、亜人、モンスター=龍=精霊と言うぐあいの力関係になる。

故に龍が【魔人】なる事は決して無い。


面白い事に人間の【王】も【魔王】なのである。


「ん~、おいしいね~」


「そうか」


「そうだよ。今の私になってからこんなもの初めて食べたよ」


その喋る竜は白髪の者に与えられたものを食べて答える。


「こんなもので満足してもらっては困るな。

 もっと美味いものはいっぱいあるぞ」


「人間…侮れないわね……」


竜が戦慄した様な声を上げる。


「食い意地はってんなお前」


そう言われた瞬間頭から少し飛び上がり体を一回転させて、


「乙女に何て事を」


何て事を言って、かすんで見える程の速度で尾が凄まじい音を鳴らしながら振り下ろされた。

特に気にしている雰囲気も無いので回避でもするのかと思っていたがその予想を裏切られる。

その者は詠唱も無く結界を作り音も無くその攻撃を止めた。


「あっぶな、殺す気か」


「そうだよ、そんな事言ったんだから当然だよね」


「聞いた事ねーよ。そんな当然」


騒ぎながら歩いていく二人?に何だかたいへん軽いやり取りをしているが周囲にいる物は‘ああ、こいつも化け物か………’と言う感想を抱いていたと言う。


なお、この事が騎士爵位を受け取った時に‘ああ成程こいつなら【魔人】を倒した二人も従えられるな’と民衆に思わせすんなりと戴爵を認めさせる一因となったとも言われている。


真意は最中ではないが…………



まわりが見ればそうなりますよね


ありがとうございました

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