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クラスごと勇者召喚されたみたいだが俺の職業は魔王のようです  作者: satori
第二章 貿易都市で商会を始めるようです
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060 日常風景 ミーリャ⑴

さて、ああは言いましたけど特にする様な事はありませんね。


まあ、いつも通りに訓練して………とっ、この心構えではいけませんね効率が落ちます。

しっかりと全力でやりましょう。






午前中は訓練をして午後。


「……………考えれば考える程。自分でしたい事が解りませんね」


教会で聖女として生活させられていた所為か趣味と言えるものもありませんし………

読書、料理、颯様を愛でる?

これくらいでしょうか?

最後のは聞かれた不味い気もしますが………


買い物に行きましょうか。外をぶらついていれば何か見付かるかも知れませんし。





…………何と言う事でしょう。いつもと同じ店に行っていつも通り夕食の物を買ってきてしまいました。

しかし、もらったお金全部ここで使ってしまいましたし…………

そのおかげかいつもより高級な食材になってますが。


「はぁ、帰りましょう」


とぼとぼと屋敷に向かって歩き出します。心なしか足も重い気がします。


「あれ?ミーリャどうしたの」


「颯様………」


何で買い物袋を手にしているのでしょうか?

今朝の魔法具はどうしたのでしょうか?


「ん?何でいつもの食材?あ、いつもより高級品」


手に持っている物を見て言ってきました。


「あ、これは……」


自分の体で隠そうとしますが大きいので上手く行くません。


「丁度いいかな、ほら」


何故か笑いながら私の後ろに向かって指をさします。

指さしている方を見ると子供達が居ました。

しかし、何で女の子たちは固まっているのでしょうか?


「やっぱ、夕飯はお姉ちゃんのがいい」


「外で食べるのってなんか味気ない」


男の子達が言ってきます。


「ははは、何か食べないで帰っていく子が多かったから人数分買ってきたんだけど意味無かったかな。

 やっぱりミーリャのごはんっていくらでも食べたくなるんだよね」


………可愛い生き物の癖に、ずるいです。


「何か今すげ~。失礼な事思ってない?」


ニコニコしながら聞いてくる。


「そんな事無いですよ」


そこに今まで固まっていた女の子たちが。


「新婚さん?」


「買い物デート?」


それを言うと一目散に走って行きました。


「ちょ、ち、ちがう」


ななな、なんて事を………あ、逃がしませんよ。


「颯様。これお願いします」


「お、おう」


失礼とは思いますけど今はしょうが無いのです。


「コラ。まちなさーーい」


私は全力で走る。く、〈魔力操作〉で飛んで逃げいきですか、そうはさせませんよ。

ここは自分にとってもやっぱり温かい所ですね。強要されていた時には出来なかった事が出来ますし。


ちなみにこの事がリル様とレティシア様にばれて酷い目にあいました。

ただ途中で会っただけなのに………


食事の準備は颯様も加わってやりました。また、からかわれてしまいましたが。まあ、いいでしょう。一緒に何かをしている事は楽しかった料理の出来ない二人は悔しそうに見ていましたが。

その後リル様とレティシア様の二人と子供たちの距離が若干縮んでいました。



ありがとうございました

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