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クラスごと勇者召喚されたみたいだが俺の職業は魔王のようです  作者: satori
第二章 貿易都市で商会を始めるようです
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052 二人とデートです

子供たちが来てから数分後にリルとレティシアも食堂に来た。若干がレティシアがやつれている気もするのだがこれは怖いので触れないでおこう。


ちなみに二人の格好はリルが黒のレースワンピースの上に白いジャケットに編み上げのブーツ、髪型を下ろしているいつもとは違い高めのポニーテールにしているそしてその上に大き目な帽子。一見すると大人しそうな格好であるのだがしかし、ワンピースの裾のレースは多少透ける様になっている為裾が長い筈なのに見えそうでドキッとする。

レティシアは紺色の麻素材に白い糸で紫陽花が刺繍された着物を着ていて帯は黒の袋帯、髪は柳の装飾のされた真鍮製の簪を使って髪を結っていた。


二人共すごいくらいに似合ってるな。て言うかレティシアは何で着物の季節の事の選び方までばっちりなんだろう?それも家に伝わっているのかな………


「良く似合っているね」


二人に思った事を隠さずに伝えたらリルは真っ赤になりレティシアは驚いていた。だが二人とも嬉しそうだった。


そして食事を取ったらさっそく街へ観光へ行くために邸から出て行った。

三人はまずこの街の露店が立ち並んでいる場所から見て回る事にした様だ。


「やっぱりいつ来てもすごい人だね」


「そうだね。この街はここの首都よりもりにぎわっているよ」


「?何で首都よりもここがにぎわっているのですか」


普通首都の方がにぎわうのではと言いたげな顔をする。


「ここは商業都市で向こうは教会の総本山がある場所だからね騒ぐ事が禁止されているんだ」


「本当に面倒くさいよあそこは、それにあそこは特別な許可が無いと亜人は入れないし」


俺はそれに頷いて続ける。


「それに、首都はスラムが2~4割でこっちには無いに等しいて言うのが大きな違いかな?」


「え?首都なのにですか!?国の顔ですよね」


スラム地区の占める広さに驚いている。当然の思いだろう。


「そうなんだよね~普通はそうなんだけどね。

 あそこの首都は一部の王城周辺と教会総本部、観光用の地域ばっかりに金使って他の場所には一切使って無いみたいなんだよ。

 外面はいいんだけど内面はひどいんだよあそこは、それに付け加えると無駄に物価が高いからあそこに新しく住みに行くやつは大半が結局スラム行きになるらしいよ。まあそれでも首都に住もうとするやつは後が絶えないらしいけど」


「考えられませんね」


「まあ、そうだよな。何で住もうとする奴が減らないのは理解できないどうせ失敗するのは目に見えているのに、自分だけは大丈夫だとでも思っているのだろうか?」


「そうなんじゃない」


「わたしもそうだと思います」


「さてこの話は終わりにしよう。続けても楽しくないしね」


「分かった」


「はい」


その後は道に置かれて売られている、アクセサリーを見たり服屋や魔道具屋を回ってこっちではやっている服を一人につき何着と物体に魔法陣を書く為に使う魔液、魔石を粉末にして液化の魔法で液状にした物を大量に買った。


こういう時に〈アイテムボックス〉は便利だよな、幾らかっても荷物に悩まされない。


更にその後に行った調味料屋は圧巻の一言であった。前にも言ったがこの世界は食用に出来るものが多いそれらを使った向こうでも見た事も聞いた事も無い調味料が大量に有った為少々テンションが上がってしまった。二人には若干引かれていた気がしたのは気のせいだろう。


そしてその後にはケーキ屋に行った。


「お~、すごいな…………」


「スゴ……」


「最初に来た時は私もそうでした」


店に入るとまず見えるのが、壁一面のガラスケースに入った世界中の食材で作られた色とりどりのケーキ。奥の方がカフェの様な広い場所になっていて天井がガラスドームの様になっているのでとても明るい雰囲気になっている。しかもそのせいで温室の様にならない様に温度を調整する魔法、魔法具も使われている様だ。


すごいな、家もこんな風に出来ないかな?ガラスはたぶん行ける。そのガラスの形成も魔力で強化すればたぶん行ける…………

出されているケーキの作り方も大体盗んだ。良し、後でやってみよう~


二人と違いケーキやこの場所に圧倒されているのではなく、いかに自分の所で再現するのかを考えていた。店としたらこんな客はたまったもんじゃないだろう。それ位に質が悪い。


俺は向こうの世界では聞いた事の無い果物が使われているタルトを中心に、リルはクリームとメープルシロップが大量に掛けられているケーキを、レティシアがチョコレートケーキ系を中心に選んだ。

そして全員がケーキを選び席へ向かった。


席に着くとリルが左にいてその逆にレティシアが来た。


何故対面で座らないのだろうか?


ともったがすぐにその答えは分かった。

リルが皿とフォークをこちらに寄せて来たからだ。

レティシアの方を見るがそっちは悔しそうな顔をしているだけで寄せて来ようとしない事から恐らく今回はリルだけと言う事になっているのだろう。


まあ、最初にリルはちゃんとやってあげれば最後くらいはレティシアにもしてあげてもいいだろう。


「ほら、あ~ん」


「ん、ありがとうお兄ちゃん。じゃ今度はこっちが」


リルが俺に一口タルトをフォークで刺して口元に持ってくる。


「ああ、ありがとう」


ちなみにレティシアは私はそんな事していないのに、と言いたげにリルを睨み付けている。


なお、周りからは颯は髪の長さと顔立ちのせいで女と見られていたおかげで?二人の美少女が美女を取り合っている様な場面に見えた為、恨めしい視線を浴びる事は無かった。


その後見ていられなくなったレティシアに俺の方から食べさせて何か言いだしそうになったリルに何か言わせる前に食べさせると言う事を繰り返したので二人の分が速く終わったてしまったので、最後には二人が自分のものをに俺に食べさせると言う事をしてケーキを完食し店を出た。


なお、これが先程のやり取りよりも周りをほんわかさせた事じゃ言うまでもない。


本人に至っては以外と殺気に当てられる事が無かったな、くらいにしか思っていないが……



ありがとうございました

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