表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラスごと勇者召喚されたみたいだが俺の職業は魔王のようです  作者: satori
第二章 貿易都市で商会を始めるようです
39/139

035 皆に持たせる武器を作ろう


その夜、俺は屋敷の地下に造った作業場にいた。


一日に二回もここで作業するとはな・・・


さて持たせる武器には、いくつかの案がある。


一つ目は、銃。


二つ目は、魔剣。


三つ目は、身体能力上昇の魔具。


何だか、最終的な効果は同じになるだろうけどね。


さて、上であげた物のメリットとデメリットを挙げよう。


まずは、銃。


メリットは勿論、遠距離攻撃と詠唱を必要とせずに、即座に攻撃をする事出来る点だろう。


しかし、デメリットは即座に二つ挙げられる。


まず、一つはこれを渡せば安易な力を手に入れることが出来る事。

そして、二つはこんなものは他に存在しないだろうから、これの事が知られれば盗賊。貴族、国が狙ってくるだろう。


敵に回すには、まだ少々早い者もいる。

別に俺は敵に回すのは、構わないのだが他の奴らを巻き込む可能性が有るので、それも安易には出来ない。


それにしても、こんなにもはやく部下?を持つ事の弊害が起こるとは………


正直言えは、国の兵士がやって来てもどうにか出来る程の威力にする事は可能ではあるが、それでは一つ目の問題点がまた浮上する………


奴隷商でやった電気による昏倒攻撃なら、威力を抑えて使える。

でもこれは、威力が低い魔法使いに気付かれていれば簡単に防がれるだろう。

恐らく、戦士系職でも多少であれば防げるかもしれない………


一週間以内に〈紫電の魔人〉をとか言う感じに〈紫電の魔王〉に上位派生させるか。


でもこれは、現実的では無いだろうな………


普通〈魔王〉の称号は二つは手に入らないだろと、クノが言っていた位だから………


三つ目とか、不可能だろうし………


【双極の魔王】の様に一定状況下に使える称号を手に入れる?


しかし、これは【証】持ちが二人いて起こったイレギュラーだし………


〈死氷〉を威力を調整して弾にするか?


でもこれは、溶けないし………



あっ、そうだ。



何も渡すのが一つじゃなくても、いいじゃないか~


魔剣に結界を斬る効果を付加させればいいんじゃないか?


〈魔力支配〉の派生技能の〈魔力分解〉を使えば楽勝だろうし。



………この組み合わせが正解なんじゃないのか。


これなら、強すぎる事も無く、適度に簡単に力を手の入ることが出来るだろう。

とは言え、唯でやるのも何だからこの一週間でみっちりと訓練しよう。


その後に、銃、魔剣、魔具をそれぞれ百個ずつ作った。


称号〈魔具生成の極致〉を入手しました




さて次だ。


リルとレティシアのリクエストしてきた服を作る。


「おい、レティシアこれは………」


俺は渡された服のデザインのメモを見て絶句した。

上着は学ランのようなものにこれまた一昔前の学生帽子に外套………

解りやすく言えば、明治時代のアニメなんかで出て来る日本帝国軍、軍服と言えば通じるだろうか?


それに真っ黒の生地に銀ボタンの装飾などと言ったアレンジが入っている様だが………まあ、本人の希望ならいいか。


もう慣れ親しんだ、衣服の強化〈硬化〉〈修復〉〈防寒〉〈防熱〉〈魔力収集〉を付加させ作った。


ちなみにこんな複雑な強化をされた服を着ているのは、一流冒険者か王族くらいだろう。

まあ、超一流と言っても差し支えが無い程の実力をレティシアは持っているが。

ちなみに、〈魔力収集〉とは〈魔力支配〉の派生技能で、周囲から魔力を集めて回復を早める効果だ。



なお、後で聞いた話だがこれは、レティシアの家に伝わる伝統的な戦闘衣装だそうだ。

こんなところで日本人の足跡を見つけるとは思わなかった。

そのついでと言っては何だが着流しの様な和服も作っておいた。



リルのリクエストの服は、まあ普通と言えるだろう。

白のノースリーブのワンピースに空色のトレンチコートに編み上げの黒ブーツとまあ普通だった。


レティシアみたいなコスプレ装備じゃなくてよかったと、内心ほっとしていたのは内緒だ。


あと他の者達が訓練するときのための服も作っていたら夜が明けていた・・・


因みに、全て〈硬化〉〈修復〉〈防寒〉〈防熱〉〈魔力収集〉は付加させてあるので訓練中の怪我は無いだろう。


今日作った物だけで、白金貨50枚くらいは軽く超える価値があると気付いたのは、リルとレティシアに見せた時だ………



仕方ないよね、寝不足だったんだから………


おかしいな………

作業場に入るたびに、こんな事を言っている気がするけど………



ありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ