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クラスごと勇者召喚されたみたいだが俺の職業は魔王のようです  作者: satori
第二章 貿易都市で商会を始めるようです
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032 奴隷購入

新ヒロイン登場します


「やあ、お話をしようか」


吐き気のしそうな程の殺気を放ちながら口調だけはまるで、友人の家を訪ねるような軽い雰囲気で言う。


「き、きさま何のつもりだ。

こんな事をすればどうなるか、解っているのか」


「別に~興味はないな。

それで、今日は奴隷を買いに来たんだ」


雰囲気をがらりと、打って変わって感情の伺えない無機質な声色になる。


「なら、何故こんな事を」


「襲って来たのは、そっちだろう?

被害者ぶるな」


「っ」


「さあ、要件を言おう。

此処に居る、全ての亜人、人間の子供すべて」


呆然としていて、反応が無い。

いらだったような声色にして、


「早くしろ」


「は、はい」


そう答え、部屋から出ていく。

何やら、ほっとしている様だが、アイツは俺が高い感知能力を持っている事を忘れてんのか?


まあ、ちゃんと連れてきている様だから、まあいいか。




「お連れしました」


「よし」


総勢で亜人が58人内約は男13人女45人、人間が7人内約男4人女3人か。

だが、


「おい、此処の一番下にいる、半魔半龍のハーフの子供はどうした」


男はなぜと言いたげな顔をするが、恐怖が勝ったのか、そんな事も言ってこずに部屋から出て駆け出していった。


意外と速いな。


と、変な事に感心しながら、待っていると数分後その女の子を連れて来た。


「これで、よろしいでしょうか」


年齢は十歳くらい、髪色は黒髪の腰まで少しも癖のない綺麗な長髪で、顔は日本人形のように整っている。


西洋人形みたいなリルと並んだら、更に映えそうだな



「ああ、これで全部だな、値段は」


「はい、3,000,000,000マギカになります」


「これが、なんだか解るか?」



そういい、毒龍の成体の爪を取り出す。

店長は〈鑑定〉を使いそれが、何だか気付いた時に今日最大の顔色の悪さを記録した。


「これで、足りるだろ?」


俺は意地悪くニヤニヤしながら言う。

これは勘のいい奴なら、ある意味腐毒の森を消し飛ばした本人または、その内の一人が此処に居ると言うこと告白していると言う事が解るだろう。


「はい、足ります」


まあ、これはい嘘ではない、むしろ倍くらいは払っているだろう。

これはつまり、ばらしたら………ね、と言うことである。


ま、足洗って普通に暮らせる位の値段はつくだろうから、普通の奴ならそっちを選ぶだろうからな賢明な判断をする事を願うよ。




奴隷の手続きも終了しこれで、亜人59名、人間の子供7名が俺の奴隷となった。


あっ、そうだリルに連絡を入れておこうか、折角だから作って置いた試作品も試したいし。


さて、何を試すかと言うとこの銀の板これは俺がとある魔法を入れた俺たちの世界には有り触れた物だ。


そう携帯だ。


これは、電波の代わりに魔力で音声を伝える。

今までは、魔力感知に引っかかってしまうため断念していたが、〈魔力支配〉のおかげで、魔力を漏らすことなく魔法に変換するので、探知することは、〈諸事万端〉を使わないと不可能つまり無理と言うことだ。


ちなみに仕組みは単純な物しかこの銀板に魔法陣を刻印出来なかった為、あらかじめ魔法陣内に声を設定しておいた者しか話すことが出来ない。

何故なら、登録したものの声を魔法陣が感知し意味を調べ音声を魔法陣に一度変換しその魔方陣を別のカードに送り音声を再生すると言うものだからだ。

なぜこの様な方法を取っているかと言うと単純に、この大きさの銀板に〈付加〉出来る魔法陣の処理能力不足でリアルタイムで声を再現する事は出来ないので、保存しあるものでしか話せないと言う事だ。

なんとこの仕様にしたら、簡単に成功したのでリアルタイムに話すのはこれに適した特別なものでも見つけ無いかぎり当分無理だと言う結論に至った。

とは言え、俺たちの分は相当量保存してあるので別段苦労することはないが。


魔力を銀板に流し魔法陣を起動させる。


魔法陣に問題無し、大丈夫そうだな。



「もしもし、リル?聞こえてる」


『聞こえてるよ、どうしたの?』


「人数が増えたから、宿を変えるぞ、荷物をまとめて置いてくれ」


『分かった』


「あ、そうだ。

 今俺、仮面の幻術で変装してるから、これで判断してね」


今つけている仮面を触りながら言う。


意味が無いのは分かっているんだけどこう言うのって良くやっちゃうよね。電話をしながらお辞儀をする人もいるくらいなのだから。


『うん、わかった』


うん、問題なし。


「さて行こうか、着いて来い」



と言い、奴隷商を出ていく。


その後人気のない広場でリルと落ち合って、


「おにいちゃん、これは多すぎない」


呆れながら言われる、


「俺もそう思う」


と答えておく。



「こんな人数どうするの」


「家を買おうと思うけど、どうかな?

 ここには当分滞在するし」


「ん~、お金は」


「俺が、大量に持ってるよ」


「いいのかな?」


「いいんじゃない?」



と本来なら一大決心のハズのマイホームの購入が適当なノリで決められていったのだった。




まあ、そんなこんなの内に、街外れに有る元伯爵が別荘として建てた館を買った。

サイズは、この大人数でもかなり余裕があるあろう、その為一人一部屋位は、与えてもいいかと言って与えようとしたが、すごい勢いで、首を振り‘大部屋にしてください’と言われたので男女で分けてその様にした。

与えようとした部屋が、20畳もある様な、部屋だったら誰もがそう言うだろう。ちなみにこれでも部屋がまだ半分くらいなのでこの邸の大きさは相当な物だろう若干の立地に問題があるがむしろ俺達にとってはありがたい事だろう。


その後広間にみんなを呼んだ。

今後の事を話そうと思うからだ。


「俺には、目的がある君たちにはそれを手伝ってほしい」


その中の一人が手を上げて、


「ええと、俺たちに何させたいんですか?

 正直あなたと比べてしまうと、強くないでしょうし」


俺に奴隷商で、俺にやられた犬の獣人の一人が発言する。

ふむ、どう話すか……俺に考えを言うのはいいが、それでは足り無いだろうな。

多少、嘘を混ぜるか。


「理由を話す前に見せて置きたいものがある。

 少々、威圧感が出るが気をしっかり持てよ」


〈龍殺し《毒》〉〈紫電の魔人〉発動


俺の体に、龍の鱗と魔人の証である魔紋が浮かび上がる。

それと同時に、凄まじい魔力と威圧感が部屋に充満する。


一人を除いて、息を呑む音が聞こえる。

それはリルではない、最後に買った少女の方だ。

何だろう、すごくキラキラした目で見て来るのは?


その子が一番前に来て、地面に座ると、


「私はレティシア・ノワールと言います。

ぜひ私をあなたの比翼連理として下さいませんか」


三本指を付けてその場で、お辞儀をし、いきなりプロポーズをしてきた。


「は?」←俺


「「「え」」」←一同


「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」←リル



ありがとうございました

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