024 武器完成
さて正気に戻って、最初に思ったことは、
………やり過ぎた。
そう、大事な事だからもう一度、やり過ぎたのだ、今回の目的は人前で使える武器を作るはずだったのにこれでは………
自分の武器に関しては、地味な能力を付加させていたが、問題はリルちゃんの武器だ。
放つ魔力は、〈魔力支配〉を手に入れたことで外に漏らすことなく性質に変換しているおかげで、パッと見は何の魔力も持たないただの武器にしか見えない物になっている。
しかし、こんな加工をしている武器は恐らく存在しないだろう。
リルちゃんの武器の性能はこんな感じになっている。
黒は、俺の重力魔法を付加させていて、自分に重力をかけて移動を補助することが出来る能力が付加それている。
さて問題は、白い方だ。
実を言うとこの武器は、特殊な属性を付加させている。
今回、〈白焔〉で熱した金属を冷却していたら、手に入れた新しい称号で使える様になったものである。
その称号の名前は〈死氷の魔王〉それで手に入った特殊属性は〈死氷〉。
この氷が触れた全てのエネルギーを奪う効果を持っている。
さて、なんでこんな事を話しているかと言うと、〈白焔〉ではリルちゃんが火属性の適正が無く使えなかったから、都合の良いものを手に入れた勢いをそのままに、つい悪乗りで剣に付加させてしまった………
これって、大丈夫なのかな………
まあ、当然ではあるが大丈夫ではあるだろう。
しかし、この武器からは魔力が感知出来ないので、この武器が〈死氷〉なんで言う特殊属性であることを見抜くのは、氷属性と誤認してしまうであろうから、困難であるだろう。
本来の問題はそうでは無いのだが・・・
今回のことで結構な量の称号を手に入れたので確認しておくか。
狂騰を招く者
世界に大きな反乱を起こす思考を持ち、かつそれを可能にするだけの能力を持つ者
全ステ-タスに大きな補正。
思考が危険思考寄りになり躊躇が無くなる。
狂科学者
倫理を無視して、様々なことを起こすもの
魔力と器用さに大きな補正がかかる
危険思考寄りになる代わりに、発案能力に極めて大きな補正がかかる。
PS
大丈夫だよね(;゜Д゜)
君、この世界を壊そうとしないよね
僕らの敵にならないよね
死氷の魔王
溶けることのない、永遠の氷を創ることが出来るもの
全ステータスに極めて大きな補正がかかる。
特殊属性〈死氷〉の使用と使用効率の極めて大きな補正。
PS
二つ目!?
何なの君は、そんなの今まで聞いたこと無いよ。
君はどこまで強くなるつもりなの(´゜д゜`)!?
ああやっぱり、〈狂騰を招く者狂〉〈狂科学者〉は持ってちゃ不味いものか・・・
これは封印だな、二度と使わない様にしよう。
思考に影響が出る称号はもう二度と手に入れたくないな・・・
さて、後悔はこんなもんでいいか、リルちゃんに渡しに行こう。
切り替えがとても速いのは、称号云々《うんぬん》は関係なしに、元々のそう言う素質もある為か、あまり気にしていない。
他にも、〈死者の行進〉なども持っている為に実は持っているだけで、この手の称号は多少機能するので、実はかなり性格に影響が出ている。
そう思考を終わらせ、作業場から出ていく。
ありがとうございました
彼は生産チートでもあるようです




