023 武器を作ろうⅢ
さて、やっと一人になれた。これで〈魔神継承者〉と〈白焔の魔王〉の称号を使える。
先ほど手に入れた、スキル〈金属鍛練〉〈聯絡魔法〉と称号〈魔導鍛冶士〉〈狂騰を招く者〉〈狂化学者〉を使えば、最初の試作品よりは強力になることは間違いないだろう。
「さ~て、これで好き勝手にいろいろできるな。
〈付加〉を使ってどれだけ物質に属性を付加できるかを試すいい機会だ」
ふふふ。
称号〈魔神継承者〉〈白焔の魔王〉発動
おそらく、今の彼をもし彼の知り合いが見たら、全員がドン引きするだろう。
まあなぜ、彼がこんなに異常なほどに狂科学者を絵に描いたような雰囲気になっているのかと言うと、称号〈狂騰を招く者〉〈狂科学者〉の効果で精神に影響が出ている為である。
稀に強力な補正の掛る称号には、精神に影響が出るものが存在する。
そして、そんな状態の者が一人で、こんな大きな能力を持っているのだから、ここはある意味魔境と化していると言っても過言ではないだろう。
何せ、強力な結界を張りその体から放出されている魔力が、その小さな作業場から少しも逃げることが出来なく、その空間に満ちているからだ。
手順は先ほどとほぼ同じにするが、素材に魔力を流すタイミングを総当たりで試す。
その後の総当たりで魔力を込めるのは、高温状態の時が最も効率がいいと言うことを掴んだ。
さて、俺の一番高温にする方法は間違いなく〈白焔〉だろう。
金属が蒸発して、体積を減らさないように結界を三重にして張る。
特殊属性上級魔法 絶焔 と〈恒星召喚〉を同時に発動し作り出した炎の温度は摂氏数億度に達する
黒紅銀をその炎で熱する。
当然ではあるが銀は一瞬で昇華するが、俺の張った結界が銀を逃さず〈諸事万端〉を使い気化した銀分子を1つ1つ知覚し正確に魔力を流し込んでいく。
スキル〈魔力操作〉は一定以上熟練度を満たしたので上位派生します。
スキル〈魔力支配〉を入手しました
おっ、久々の変化だ。
効果は・・・
魔力支配
自分の周囲に存在する、魔力の操作権を得る
PS 僕ら神や精霊と言った、実体の無い存在にはある意味天敵のようなスキルだよ。
それを持っている人には、出来れば近づいて欲しくない位にね………
ほう、すごいスキルが手に入ったみたいだな。
じゃあ、これでより正確に魔力を混ぜることが出来そうだ。
最後の人頑張りだな。
ふう、完成だ。
一息ついた、彼の前にあるのは黒と白の二本の剣と一本の槍だ。
ありがとうございました




