表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラスごと勇者召喚されたみたいだが俺の職業は魔王のようです  作者: satori
第一章 召喚されました、人間の敵になるようです
12/139

011  白焔の魔王


魔力が先程と比べて比較にならない位に、身体から吹き出す。


この称号によって魔力が上昇した今の俺ならSSランクの下位と言ったところか。

【真の魔王】の職業の補正と〈戦略級魔導士〉の称号は対集団用の称号よりも高い様だ。


ひときわ大きい個体以外が浮足立ったように速度を緩める。


スキル〈瞬動絶隠〉発動


奴らのランクはS~SSと言ったところか。


一匹くらいは殺せるといい、なあ。


高速で龍に接近しながら〈殺圧〉で偽の気配をばら撒きつつ一番大きい個体の首めがけて槍を振るう。


が、それは寸前でかわされる。


「ちっ」


首の皮一枚と言ったところか。

すげえな、直前まで俺をとらえられていなかったのにコレを躱すか普通。

しゃあないから、別の個体から潰していくか。

一番大きな個体がこの槍を見て、叫ぶように言う。


「貴様どこでそれを!!」


何かを言うようではあるが無視し。


「はっ」


火属性上級魔法 爆塵 二十メートルほどの爆発を起こし高温で焼き払う魔法をお決まりの〈並列思考〉〈思考加速〉で同時に数十個ほど使い一体につき6~8個ほどぶつけ、目くらましにしてそこを離脱。


流石の龍も俺が一体に付数発もの上位魔法を使えば、体を常時覆っている防御結界も突破出来る様で、体に細かい傷を負った。

普段傷を負う事もない龍たちは痛みの所為で致命的な隙を俺に見せた。

当然俺がそんな隙を見逃すはずも無く、畳みかける様に魔法を発動させる。


土属性上級魔法 剛杭 長さ五十メートルの脊柱を作る魔法を使い更に通常の数十倍の魔力を込めサイズを闇属性上級魔法 極縮 を使い十分の一まで圧縮、硬度と質量を上げ下位の個体に向けて、俺が移動に使う〈瞬動絶隠〉と同じ加速法を使い視認できない程の速度でそれを放つ。


常識では考えられない様な魔法を見て呆然としていた三匹の下位個体は、反応も出来づに剛杭に頭を貫かれ絶命する。


呆気ないな。あと三匹か…………


「この【魔人】めが」


怒りをはらんだ声で怒鳴りあげ。

ん?ああ〈魔神継承者〉を使っているからか。

これ使うと体に【魔人】の特徴である魔紋が浮かびあがるからな、力量によって範囲を大きくするから顔にまで浮かんでいる。

三匹が同時にブレスを撃つった。


ま、こんなものはこれで問題なし。


風属性上級魔法 狂天 闇属性上級魔法 極点 で乱気流とランダムに動く重力球を作りブレスを掻き消しさらに飛行を妨害する。


おお、空を飛ぶ奴はこのコンボはよく聞くなあ。


ランダムに変化する気流と重力にもまれながら吹き飛ばされない様に抵抗しようとするが余りの勢いに抵抗しきれず空中で振り回されている。

しかし、これは空気、重力の影響を無視しで行動することが出来る〈瞬動絶隠〉を持っている俺に影響及ぼす事は無い。

その為俺は、普段と変わらづ高速移動をし、もっとも大きな個体以外の首を落そうとするが。


ぬ、すげえな。


空中に数千の魔弾が現れ、それが一斉に襲い掛かる。


弾幕ゲーみたいだな………場違いだけど綺麗だな~


余裕が滲み出ている。もはや彼にとってこの状況は遊びの様なものとなっている様だ。


飛んでくる魔弾を神杖槍と魔障壁で防ぎつつ接近をしようとするが。

二匹のコンビネーションが巧みで近づけない。


自由に動けないくせによく戦えるな。

思ったよりやれるらしいから、新しい魔王の称号をためすかな。


称号〈白焔の魔王〉発動


自分の能力が〈魔神継承者〉に匹敵するくらいに上昇していくのが分かる。

すげぇなこれ、これに加えて固有属性〈白焔〉が使えるんだろ?もう余裕だな、これは。


神槍に〈白焔〉を食わせていく、黒い槍が〈白焔〉を食うごとに白く染まっていく。

さすがは神杖槍、情報によれば焼き尽くすと言う概念を宿したの炎で炙られても少しも変形しないとは……なんかむかつく………。

どこまで食わせれば変形するかな~


おっと。


完全に戦闘を無視して槍と睨み合っていると、それもお構いなして魔弾が襲う。


いらっ(^_^メ)


おっと、クノみたいな感じになってんな。


そろそろ、こいつらは黙らせるか。


完全な自己中思考をしながら、〈白焔〉を使い矢を作る。


特異属性初級魔法 白矢 発動


自分の周囲に白い矢を四つ生成する。

それで魔弾を撃ち込んでくる龍に向けて放った。

俺は試しにと言う感じで使ってみたのだが。

防ごうとした魔法壁を何の抵抗もなく貫き、目標の龍を絶命させた。


今の俺の魔力感知がおかしくなってなければ、魔力が燃えた?

ああこれは完全にやばいやつか……

非物質が燃えるとは………これ真空でも燃えるんじゃないのか。


さて、今更な感がするがこいつは話せるみたいだし話を聞いてみるか?

それじゃあ無効化しますか。


極点を自分の周りに引き寄せ突っ込む雨のように放たれる魔法攻撃を極点で攻撃軌道を曲げる。


更に俺はそれを攻撃に転用する事が出来る。

雨の様に迫る攻撃を防ぐことのできるこの重力球は、まさに盾でり矛。


それを体に打ち込み強靭な鱗を砕きながら巨体を問答無用で突き飛ばした。

その先で待機させておいた六個の極点で正六角形を書くように配置し、力場が重なる様する。

それが奴を地面にたたき落しそのまま貼り付けにする。


ふん、思ったより手ごたえがないな。

一番強そうな感じがしていたんだけどどういうことだ?


ランクSS級と思えた威圧感を放っていたが何か違和感があるな。

まあ、こいつに聞けば分かることか。

まあ、それよりもこいつの反応した槍のことだ。


「おい、お前この槍について何か知ってんのか?」


「貴様なぜ我々の領地にあんなことを我々に何か恨みでもあるのか」


まあ無視だな。

正直それについては、答えにくいな………たまたまここに人がいないから、レベル上げの経験値稼ぎにちょうどいいと思ってここを来ましたとは言えないからな。


「そんなことは、いいから答えろ」


「なっ、そんなことだと貴様我々の命を何だと思っているのだ。

 このような仕打ち、龍王である私を何だと思ってるのだ」


「別にどうも、いいからこれの事、何か知ってんの?」


穂先を首元にあてながら言う。


「いいから答えろ」


「………………」


「早くなんか知ってんだろ? 

 俺も自分の持っている得物がどこから出てきたのか知っておきたいんだよ」


「それは数百年前に我々から盗まれたものだ白々しいぞ」


「ふ~ん、でもね。

 これは聖国の地下の隠し部屋で封印してあったのを俺がすくねたんだよね~」


だから俺は関係ないとばかりに言う。


「あんたも龍王なら〈看破〉か、それに準ずる上位スキルでも持っているんだろ?

 俺が嘘を言っているかどうかわかるだろ?」


「………」


まだ、だんまりか……さっきのことがあれば当然か。


スキル〈空間把握〉発動。


くっ、届かないか。

んー、そうだ、




称号〈死者の行進〉発動。


貯蔵している魂を使用し習得済みのスキルを強化します。


〈マッピング〉〈空間把握〉を強化しました。

〈超直感〉から合成済みのスキルを抽出します。


スキル〈看破〉〈索敵〉を再入手、強化しました


スキル〈マッピング〉〈空間把握〉〈看破〉〈索敵〉〈マルチロックオン〉を合成します。


スキル〈諸事万端〉を入手しました。




よし、これなら届くだろ。

一つ、二つ、三つ、…十一か。


「早く答えろ、でないとここから千二百キロのところにいる。

 子龍十一匹を殺すよ?」


「な、なぜそれがわかる」


相当焦っている様だな、まあ無理もない多分この龍王でさえここまで離れれば子龍の今いる位置までは、分からないのだろうからな、そこで生き残っている数をピタリと当てられたらさすがに無反応でいろと言うのは無理があるだろう。


「あんたらがこちらに来たのは、生き残った奴らを逃がすためか。

 これの事を教えてくれるなら、アイツらは逃がしてやるけど、どうする?」


「………………その槍は我々の至宝で様々な属性の龍王の牙その中でも特殊な者から我らの生涯に一度しか生えないと別な牙、【真牙】を使い作られたもので、すべての属性に対し高い親和性を持つ。


 王杖槍 レーヴァテイン と言う名だ。

 

だが使用するための魔力が多すぎて誰にも使えず保管していたところを昔、勇者と名乗る人間に保管していた龍王が殺され人間に奪われた。」


あれぇ、王槍?

おかしいな。これって神槍だろ?


それにレーヴァテインって確か北欧神話に出てくる剣、槍、杖と様々な解釈をされる神も殺せる武器だな。だがこれは、世界を焼き尽くす武器、つまり炎を象徴する武器のような気もするもだが・・・それが全属性に対して親和性があるってどういう事だよ。


それにこの武器は、「破滅、禍い、不吉なこと、裏切り、害」などを意味するものだよな、そんな名前を王杖槍と言うものに付ける名前とはいいがだと思うのだが……


まあ、それは置いといてだ。


なんだ本来なら〈王杖槍の契約者〉が正しいってことか、じゃあ〈神杖槍の契約者〉てなに?


「なぁ、俺はこれを持った時に出た称号が〈神杖槍の契約者〉なんだがなにどうゆうことだ?」


「・・・それを今まで正式に契約できたものはいない。

 それの本来の使い方は一部の力を封じ本人が使えるレベルにまで能力を抑制して使う。

 お前がそれと本当に契約できているというのなら、このざまになるのも納得だ、あの攻撃から子龍を守りほぼすべての魔力を使いなたしてはいたが、これでは万全であっても負けていただろうな」


まあ、ほぼ魔力を使い切っていたのか本当によくこれで、向ってきたのか、ちょっとカッコいいなこいつ、まあそんなことは関係ないけど。


「そうかなら本当のことは殆ど分かって無いと言う事か?

 どうなんだ?」


「・・・そうだ」


なんだよ。結局詳しい事は分からずじまいかよ・・・

期待して損したなあ。


「よし、お前からとれる情報もなさそうだしそろそろ殺すよ。

 子龍は別に興味もないから安心しろ、お前を殺せば目的は達成できるからな」


〈超直感〉が龍王はこの槍で殺せと言っているからな。


「本当だろうな」


「ああ本当だ。」


あいつら位ならたぶんレベルも上がらないだろう………


「じゃ、さよなら」


そう言い首をおとす。


称号〈龍王殺し《毒》〉を入手しました。


【神槍】による【毒龍王】の殺害を確認しました。

特殊属性〈毒〉を入手しました。


へぇ、特殊属性ね、これは俺に各龍王を殺しに行けと言っているのだろうか?


称号〈死者の行進〉が龍の魂を吸収し職業【魔導槍士】を強化しました。


職業【龍滅槍士】を入手しました。


お、二つ目の固有職級じゃん、意外といい戦果だったな。

それじゃあもう一度ステータスカードオープン


黛 颯


職業 魔導士Lv21 龍滅槍士Lv9 真の魔王Lv8

称号 異世界人 白焔の魔王 魔神継承者 、、、

スキル 思考加速 並立思考 魔力操作 思考詠唱 アイテムボックス 、、、


さてスキルは、


諸事万端 

自分の魔力のすべてが手となり耳となり目となる

魔力の届く範囲のすべてを知るとことができる

PS 

人外さえも卒業しそうだね君は・・・

何とゆうか神殺しもいつかやっちゃいそうだよね(;゜Д゜)


そこまでは多分しないと思うけどねぇ。

そこまでやばいかこれ・・・

次、称号は


龍王殺し《毒》 

種の王を殺害しその種の能力を奪い取った者

〈龍鎧人《毒》〉を使用可能        

使用中全ステータスに大きな補正攻撃の《毒》を付加        

PS 

人外中の人外、英雄級の称号ゲットだね( ^)o(^ )           

もう少しで神級入手かな?


あれここまで言われると本当にやばいところまで来た感じがするな・・・大丈夫だよな。

さて極東に行くとなると行くのに二十倍くらい掛かるから一旦ルナのところに帰るかな。

龍を丸ごと〈アイテムボックス〉に突っ込み来た時の数倍に相当する速さで迷宮都市ザクセンを目指して移動する。



ありがとうございました。

感想・誤字の報告お待ちしています。


次回は澪先生の逃亡、勇者の能力についての話を入れます。

お楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ