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クラスごと勇者召喚されたみたいだが俺の職業は魔王のようです  作者: satori
第三章帝国での武術大会は面倒事になるでしょう
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106 経済管理局へ

本日一話目です

俺はレティシアを連れてカールスルーエで最も大きな建物である産業管理局の前に来ていた。


……紹介したいと言うのは、いったい誰なのだろう?

まあ、誰かは関係なしに何か面倒事が転がって」来るのは、ほぼ確定なのだろうな………

帝国の武術大会も近づいて来ているし、今まで振り返れるだけ歴史書を見てはみたが、『勇者召喚』があった後数年間は魔族とでは無く人間の国同士のいさかいが多くなっているからね………

と言うか、【勇者】のいる武術大会に何かあるなんてテンプレだもんね。


それは視点が違うかと苦笑いをしながら、どうあがいても面倒事から逃げる事は出来ないのだろうなと思い深い溜息を吐く。


それを見てレティシアが心配そうに声をかけようするが、口を開く前に大丈夫だよと言った。


ちなみに以前俺達が来た時と違う点がいくつかある。

一つは貴族になった事でこう言った場所に来る時、少々気を使わないといけなくなったので普段俺は服には装飾等はつけるのは趣味ではないが、今は黒を中心にした上着を着ている事は同じだが、所々に銀糸で装飾がされている。

この世界の貴族の基準と比較すると豪華さと言う点は全く達していないのだが、この服に付加させている魔力隠匿の効果を弱くして魔力を放つようにした。

それよってものはシンプルであるが、使っている物はしっかりしたものを使っているので、頭ごなしに侮蔑を受ける事は無いだろう。

レティシアの軍服風の服も同じ様に高級感が増す様な加工が加えられている。


俺達は建物の中に入り、以前と同じ様に受付から昇降機の操作プレートを受け取る。

俺はここに入り以前と違うものを感じた。

それは俺達を値踏みするような視線、妬む様な視線、もはや殺意を込めていると言ってもいい様な視線にレティシアを如何にか自分たちの物に出来ないかと考えている者もいる。


俺は、此処で商会を作ってすぐに名を上げた。

俺が魔法具アーティファクトを大量かつ安定的に仕入れる事が出来る能力があると言う事で市長と直接契約をした。

この街にいて市長と直接契約をする事を、目的にしている者や組織も多い事だ。

それをぽっと出の俺がしたと言う事は長年ここにいた者取っては許せない事なのだろう。


しかも、それだけでは無い。


もし、俺が戦う能力が無かった場合、確実にここにいた大手商会に力をもって脅しをされたに違いない。

外向きに俺は、戦闘能力が無い事になっている。

しかし、俺の周りにはA級ともS級とも噂されている者が護衛をしている。

魔族を退けたと言う事からそれは疑いようのない事実である。

それが周囲の者が行動を起こす事への抑止力になっている。

そもそも、この二人を如何にか出る様な個人及び集団を用意したり雇う事が出来れば、成功法で商会を大きくする事が出来るのではないのかと思う。


まあ、つまる所ここで妬みの視線を送って来る様な奴らは放っておいても問題は無い。

何かをするような度胸も力も無い。


俺とレティシアが昇降機に入り、動き出したところでレティシアが今日の事についての話題を振って来た。


「紹介したい人と言うのは、誰なのでしょうね?」


今まで、そう言って来た者は殆どが、下心を丸出しにしてすり寄って来る様な者ばかりだったので、面会さえもしていない。


ちなみに何故わかったかと言うとそう、そう言った面会を要求してきた者の事は俺が事前に調べたからだ。


大体の者が自宅で、あの若造が化けの皮剥がしてやるとか、会う前から俺達の事をモノにした様な事を言っているので、ああ、コイツと会うのは無駄だなと思った。

そんな者達しか、面会を求めて来ないので、何故まともな者は来ないのだろう?真剣に考えさせられた。

時間がたてば合いに来るかな?と一時放置する事にした。

自分から如何にかするには、足元が見られそうだからと言う理由もあるが………


「そうだな………辺境伯が公式的な場所で会わせようとしているのだから、本当にまともな人間か、自分よりも地位が高くて断れなかったものかくらいだと思うが、そう言う者には俺達の情報は流れない様にしていると思うぞ」


それくらいはやるだろうし、まあ、出来ないなら他の協力者を探さないといけないと思う。

情報は大切だからね。


「そうですかね……」


レティシアは何か気がかりな事がある様で言葉が小さくなっていく。


ソルさんといた時になりかを感じたのだろうか?

それとも依然言いくるめられた事を思っているのだろうか?

人を紹介される事に何か抵抗があるようだ。


「心配するな。

良い様にはされないさ」


俺はレティシアに安心させる為に笑いかける。

それでも安心は仕切れていない様だ。


「じゃあ、俺が何かあったらフォローしてくれ」


レティシアの頭に手を置いて優しく撫でる。


「はい、まかせてください」


さっきまでの表情が嘘の様に消え、真剣そうな顔をして頬を赤らめながらそう返して来るレティシアはやる気に満ちている。

その姿は見ていてとても微笑ましい。


さてと、こんな姿を見せられたら頑張らない訳にはいかないな。


昇降機が目的の階についた。

俺達はウェイン辺境伯の執務室に入った。


今日は三話更新予定です。

書ければ四話目も投稿します。


ありがとうございました。感想待ってます。評価お願いします。

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