010 腐毒の森での大虐殺
街を出てから十日後。
はい。ただ今腐毒の森の10キロ手前にいる現場の黛です。
ご覧下さい、あの森の方角に見えるあの禍々しい紫色の煙が、あれに触れようものなら、直ちに皮膚がただれて腐ってしまいそうなそんな印象を受けます。
しかも、あの森の面積はなんと〈空間把握〉と〈超直感〉で調べたところ北海道とほぼ同じ、生息するAランク以上のモンスターでさえ優に五十万を超えていて、それ以下に関しては反応がありすぎて計測不能ですねこれは………
はっきり言うならこれは予想外です。
こんなノリでふざけていないと、ちょっと正気が保てそうにありませんね。
て言うか……十キロ先から煙を何もスキル使わなくても確認できるなんておかしいだろう…………
さて、これを如何こうできそうなものは三つ。
1つ目は重力系の殲滅の定番の隕石です。
空にある星を 闇属性超級魔法 極墜天撃 を使い此処にピンポイントで落とします。
さらにも通常の何千倍のも重力をかけて落ちるから当然威力も絶大。多分この辺一帯が平に成ります。
しかし、できれば今回はあまり粉塵を飛ばしたくないので却下です。
あんなものを浴びたくないですしね。と言うか多分大陸中に届きます。しかも俺の魔力量でも超級を使うと空になるのでその飛んでくる毒から逃がられないのでその面でもこの手段はとれない。
二つ目は少し変り種か?地殻を刺激し地震、地割れ、地殻変動などを起こし、地殻から、マグマを引っ張りだす。
森の中心で地盤沈下を起こし、森の外側からマグマを流し続ければ、森を大体一時間くらいで飲め込めるだろう、だがこれは、それにまだ俺の知覚力では、探しきれない飛行できる魔物がいたら逃げられるし、何より時間がかかりすぎる。
三つめこれが一押し。
太陽光で殺しましょう。
なにありきたりだって?
ノンノン俺は単に集めて発射だけではなく、集めた太陽光の光波の合成して熱量を増加させて、更に魔力による増幅を使いさらに強くし降らせる光はすべて、放射能の十倍のレベルの振幅にするので、どんな存在であろうとも生き物なら細胞を壊されて確実に殺せる。(すでに霊体や精霊がいないことはすでに調査済み。こっちは見つけ易いから間違い無し)
しかもこれならどんな毒でも焼き尽くせるだろう。
さてそれじゃあ始めますか。
称号〈魔王〉〈歩く恐怖〉〈戦術級魔導士〉〈燋熱の魔導士〉〈魔の極〉〈魔神継承者〉発動
まず称号で自分の持つ魔力量に魔力純度を強化。
〈魔神継承者〉の称号の効果で魔人の特徴である、タトゥーの様な魔紋が体に走る。
スキル〈空間把握〉〈マルチロックオン〉〈超直感〉〈並立思考〉〈高速思考〉〈平速思考〉発動
さらにそこにいる生物の事を片っ端から捕捉して。
自分に対する敵を増やす。
称号〈慈悲なき侵略者〉〈大量殺害者〉〈一騎当千〉発動
数えきれないほどの敵と侵略行動と言う条件をクリアし、更に自身を強化。
おそらく今の彼を人間が見たなら目にしていることが現実であることを誰もが否定したくなるだろう。
なぜなら今の彼が放つ魔力はSランク級上位の領域に入っているのだから。それは【勇者】の除いたら人間・亜人の届いた最上位あるからだ。
その埒外の魔力量を持って発動された 闇属性上級魔法 極縮 でこの星に向かうほぼ全ての光を集める。
急に夜が来たように周囲が暗くなる、
スキル〈疑似創星〉の使用条件の一部かクリアされました。
〈疑似創星〉の能力の一部が個別化しました。
スキル〈恒星召喚〉を入手しました。
へぇ、そう言うシステムなのかまあいいじゃあ今の攻撃に〈恒星召喚〉を上乗せしますか。
スキル〈恒星召喚〉発動。
集められたエネルギーが増幅されそれを使い、核融合を引き起こす。
風属性特殊魔法 真壁 発動 エネルギーを逃がさないように真空の壁を作る。
空に青白く輝く十メートルほどの第二の太陽が出現した。
白い炎?てことは摂氏一万六千度くらいか・・・
森に落とす前に、もっと離れておこう。
この辺の地面も蒸発するだろうし。
スキル〈瞬動絶隠〉発動。
一目散にその場から離れる。
大体ニ百キロくらい離れたところで真空の壁と魔力による壁を何重にも展開し。
「墜ちろ」
と命じた。
森の中央に落ちた。
その効果は絶大だった。
墜ちた半径二十キロは地面さえも蒸発し、さらにそこから半径百五十キロは生物が蒸発、爆散した。
その衝撃波は半径二千キロにわたって大地に傷をつけた。
まるで核弾頭を落とした様な、きのこ雲が形成れていくそこから、昇華した地面が空中で液化し高温の溶岩が雨のように降りそそぐ。
「はぁ」
それが確認できたのと同時に降りそそぐ半径を割り出して、そこを抜けるべく称号で強化された状態で初めての〈瞬動絶隠〉を使い本気の逃げをした。
元いた所からさらに五百キロ離れしみじみと思う。
……やべえ、やりすぎた。
中心地は何も残ってないのでは……
「…………………」
おなじみの称号習得の声が聞こえる。
称号〈天塵の魔導士〉を入手しました。
称号〈溶雨の魔導士〉を入手しました。
称号〈戦術級魔導士〉は上位変化し〈戦略級魔導士〉に変化しました。
称号〈歩く恐怖〉は上位変化し〈死者の行進〉に変化しました。
称号〈魔王〉職業【魔王】は、一定のレベルを超え、神が正式に危険指定したため 称号〈神の敵〉を入手しました。
称号〈魔王〉〈神の敵〉〈天塵の魔導士〉〈燋熱の魔導士〉〈溶雨の魔導士〉は統合され上位変化します。
称号〈白焔の魔王〉を入手しました。
職業 【魔王】は上位変化し【真の魔王】 を入手しました。
いつかは危険指定されると思っていたけど本当になるとは。
「・・・ステータスカードオープン」
黛 颯
職業 魔導士Lv16 魔導騎士Lv14 真の魔王Lv7
称号 異世界人 白焔の魔王 魔神継承者 、、、
スキル 思考加速 並立思考 魔力操作 思考詠唱 アイテムボックス 、、、
レベル結構上がったな。
いや~、何と言うかさらにやばいもんになったなあ。
称号確認とっ、
戦略級魔導士
たった一人で戦争の行く末を左右させる事出来る程の魔法が行使する者
魔力量、魔力純度、大規模魔法の行使に極めて大きいな補正
死者の行進
ただ一人で大量の命を奪いそれを背負う者
精神に対し極めて大きな補正
命を奪うごとに相手の魂の一部を奪う
白焔の魔王
魔王の中でも特に強力である【真の魔王】の証
全ステータスを極めて大きな補正
固有属性〈白焔〉の使用と使用効率の極めて大きな補正
手に入れたスキルや称号を確認していると。
ん、なんだ?
溶岩の雨が止んだところで爆心地からほつほつと黒いなにかがこっちに飛んでくるのが見える。
・・・毒龍5~60メートルほどに大きさの群れ?六匹か、神杖槍と称号の慣らしでもするか。
アイテムボックスから神槍を取り出す。
称号〈神杖槍の契約者〉発動
称号〈戦略級魔導士〉発動
よし行くか。
ありがとうございました。
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